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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「異世界の沙汰は社畜次第 聖女召喚改善計画」八月八



【再読】
絶対残業しないよー!と意気込んだものの、残業になり。
1.5日分くらい働いた気分でもう今日は読書無理ー!と帰ってきたわけですが。
そんな時こそ社畜の話!(多分違う)と読み始めたら、
一気に読み切ってしまったお借り本。
やっぱこの話、好きだわー。
ワーカホリックの誠一郎との出会いはアシュレにとって未知との遭遇。
誠一郎の行動が斜め上すぎて目を剥きつつ、命の危機とばかりに世話を焼きつつ、
気づけば囲い込むように溺愛しているところがもう最高。
見た目はしなやかな猫科の肉食獣でありながら、中身が大型犬って超最高。
ラブの進展を期待しつつ次巻へ。

睡眠削っても読みたい本が手元にあるって素晴らしい。
誠一郎みたいに仕事しすぎて睡眠が足りなくなることはまずないけど、
本を読みたいから寝たくないっていうのはしょっちゅうです。(笑)
平日は4時間睡眠でも平気かなー。

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「宮廷神官物語 四」榎田ユウリ(角川文庫版)



そんな宮中になんかいる必要ないし、そんな国なんて救う必要ない。
ひたすらイラっとしていたから、
いっそ宮中を離れてくれてスカッとしたわ。
そもそも、そこを出る羽目になったきっかけも、天青自身がやらかしたことが発端。
駆け引きもできず、周囲を振り回すだけならいっそ早いうちに離れるのもありだと思う。
戦うためには何が必要なのか。
どうしたらいいのか。
敵陣に踏み込むのはそれを把握してからだ。
幸い、心強い味方が旅を共にしてくれる。
張り巡らされた伏線がたくさん。
色々と想いを巡らせてみるけれども……推測はどこまで的を射ているかな?
楽しみ♪

気に入らない人を片っ端から殺していく話を読んだ後に、
表面を取り繕いながら裏で足元を掬おうと画策する人たちの話。
休まらない。ちっとも心が休まらない。
ついでに今抱えている仕事もテンテコマイ。
癒しが必要なことに気づいてみました。

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「ザ・カルテル (下)」ドン・ウィンズロウ (角川文庫)



結局。
麻薬組織と戦うためには、ケラーは彼らと同じ土俵に立つしかなかった。
それは必然だと思えることがやるせない。
「憎しみは憎しみさえも打ち負かす」
衝撃の握手。けれども。
そんな憎しみを凌駕した憎しみ。
その先に達成感も高揚感も得られるはずもなく、
疲弊しきった魂が贖いを求める。
それでもなくならない麻薬組織。
逆に言えば、それだけの人が麻薬を求めているということ。
そこに政治権力が絡むから根本的な浄化にはならない。
どうやって戦えと?
「女や子供、罪もない市民を殺さない」
彼に任せてしまえと。
思わ頷きずたくなるではないか。


本作は三部作のうちの第二部。
え?まだあるの?何があるの?どうなるの??
と、この先の物語が全く想像できない。
ここまででも圧倒的な読み応え。
なのに、ホント、これ以上何があるんだろう?
そんな作品を読むことが出来るワクワク感半端ない。

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「宮廷神官物語 三」榎田ユウリ(角川文庫版)



権力欲しい、高位に立ちたい、と手をあげている輩に国を任せたら、絶対に立ち行かなくなる。
やってみるがいい、と、その座を明け渡すには、迷惑を被る民が気の毒すぎる。
そして王様、大事な時に職務放棄ってダイジョブですか?
おかげで若い藍晶王子が敵味方を識別するために策を弄し、
鶏冠が命がけで儀式を執り行う羽目になる。
とばっちりは普通の虎にペイントで擬態させられた白虎のハク。
相変わらずハクは癒し。可愛いなぁ。
百聞は一見に如かず。
隷民の暮らしを知り、成長著しい天青。
同じ国の在り様を目指す仲間たちとこの先どんな道を歩んでいくのか。
ハラハラしながら次巻へ。

腹に一物ありありな人たちに囲まれての生活。
うっっ……休まらない。
それにしてもみんな若いなー。
その若さで背負わなければならないものの重さって半端ない。
ホワイトベースの艦長になった時のブライトさんもまだ19歳だったのねーと
何故かしみじみ思い出しました。若かった……









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「ザ・カルテル (上)」ドン・ウィンズロウ (角川文庫)



家族を殺されたら嘆き悲しみ怒り狂うのに、
他人の家族の命を奪うのは平気な人たち。
刑務所の定義ってなんだっけ?と首をかしげたくなる現状。
メキシコの平穏ってどこにあるんだろう?
買い手なくして売り手なし。
メキシコの麻薬問題はアメリカの問題。
政府や警察組織ですらまっとうに機能しているとは言い難いメキシコで、
巨大組織を相手取り、戦う麻薬捜査官アート・ケラー。
とはいえ、彼の人生も正義のヒーローとは程遠い。
巨悪に対峙するのになぜ孤軍奮闘なのか。
読み進めるほどに彼らと一緒に疲弊していくけれども、
どうしたって読む手が止まらない吸引力。
なんだこれ。


分厚い本を読み切った達成感に心地よさを感じていた時代もありましたが。
632項は分冊にして欲しいと思う今日この頃。
上下巻合わせて1200項越えてくるなら、上中下が望ましいお年頃。(笑)
まぁ、結果的には読むページ数が一緒なのはわかってる。
そんな私は長編大好きです♡

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「セカンド・パラダイス」おおや和美 (フラワーコミックスα)



持論だけど、仕事は51:49だと思ってる。
良いことが51あれば、49嫌なことがあっても我慢できる。
その比率が逆になったら、見切りをつける。
正しいことを言ったはずなのに社内での立場が悪くなり、
結果的には会社を辞した玲の第二の人生の物語。
バーのオーナー葉月との出会いが転機。
彼もまた、最初の仕事で躓いて、人生を模索してる人だった。
噛み合ってないようで噛み合ってた二人の告白合戦(?)が可愛かった。
そして傍で彼女を支えてくれる双子の弟と、弟の彼氏の存在が心強い。
彼らの家族関係がとても素敵。
楽しく読了♡



実際私は良し悪しの比率が逆転したなーと思ったタイミングでトラバーユ。
昔は当たり前に使ってたけど、もはや「トラバーユ」は死語なのねー。
転職後も採用時とは全く違う部署にいる今、
これが天職とは欠片も思ってないけど、結果的には今の会社で良かったと思ってる。
そうじゃなかったら間違いなく読メにはたどり着けなかった気がする。

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「宮廷神官物語 二」榎田ユウリ(角川文庫版)



真っ当な手段で得られない力なんて、身の丈にそぐわない。
と、思わない輩こそ、不当な手段で力をどうにか得ようとするんだろうね。
悪事を働き、後ろ暗い思いを抱えた者にとっては、
心の善悪を見抜く慧眼児の力は末恐ろしいもの。
それは天青にとっても同じで、彼の葛藤が痛々しかった。
だからこそ、鶏冠の不器用な愛情と決意と叫びが胸に響く。
今ある世の中の仕組みを変えようという想いを胸に抱く者たちが、
徐々に集まりつつある姿はさながら水滸伝。←いい加減離れよう、私。
とはいえ、一枚岩になるかどうかは不透明。
波乱万丈な彼らの運命はいかに?


白虎の小虎、ハクがとても可愛い。
気持ちはまだ子どもでも身体は十分に大きな犬に
全力で飛びついてこられたら(本人は遊び)受け止められないのは、
ラブラドールで体験済み。
私は見事にひっくり返りました。(笑)
それでも遊んでもらってると思ってグイグイ来るラブラドール。
でも可愛かったなー。

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「犬の力 下」ドン・ウィンズロウ (角川文庫)



上下巻を通して描かれるのは
麻薬捜査官と麻薬カルテルの統制者との30年に及ぶ麻薬戦争の物語。
史実が絶妙にちりばめられているが故にリアルで、諸々想像すると背筋が寒くなる。
追う者も追われる者も、常に死と隣り合わせの人生。
歯車が少しでも噛み合わなくなった瞬間、進むべき道が消失する。
そして自身のロスト。
彼らが安らぐ瞬間は、果たしていつなんだろう?
自ら進んで悪行を成している者以上に
アメリカの政治権力の在り様に釈然としなかった。
正すべき者は誰?
失われた多くの命。
だけど、血みどろの戦いは終わらない。
憤りよりもやるせなさを抱えながら続刊へ。


再読の弊害。
ノーラとカランが再び出会うのを楽しみに楽しみに頁を捲っていったら
思った以上に後半での再開で、ものっすごく焦れ焦れしたわ。
え?どうなるの??という初読の時のようなドキドキ感がない代わりに、
え?まだ?まだなの??という焦らされ感MAXでエア息切れ。
もー!
のめり込んで読んだ作品の内容は忘却していなかった(笑)
中途半端に覚えている分余計に質が悪い。
次からは長らく積んでいた未読領域。楽しみすぎる。

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「宮廷神官物語 一」榎田ユウリ(角川文庫版)



権力闘争の中枢にあって、欲と無縁である者がいたら奇跡に近い。
強欲な者は無欲を理解できないから追い落とそうと画策し、大迷惑な被害が及ぶ。
現王の後継者である王子が目指したい世の中。
世の仕組みを学び始めた天青が思う世の中。
彼らが思い描く通りの世の中で在ればいいと思うけれども。
道のりは相当大変だわ。
山奥でほぼ野生児として育った天青と
彼を探しに行った神官の鶏冠。
見た目とそぐわない鶏冠の性格、良いなー。
宮中を抜け出し市井に混ざる王子。
それぞれを護衛する者。そして白い仔虎。
これからの彼らの織りなす物語に期待しかない。

作中での猪料理に「あ、水滸伝!」と、骨身に染み入る北方脳。(笑)
天城峠で食べた猪が本当に美味しかった。
北方の生死観と榎田さんの生死観が
どの作品を読んでもブレないでいるのが個人的に心地よい。

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「犬の力 上」ドン・ウィンズロウ (角川文庫)



何故、貴方がそれをやらなけらばいけないのか、と。
思わず問いかけたくなる瞬間があったけれども。
その種を蒔く土壌を作ることに手を貸してしまったことを知るが故に、
彼でなければならなかった。
踏み出した道は片道切符。
もう、戻れない。
彼だけではない。
意図しなかったにも関わらず、なし得る力を持ってしまったばかりに、
進むしかなくなってしまった者たち。
望んでそこに在る者たちはいい。
だが、彼らの立つ道は血で血を洗う麻薬戦争へと連なる道。
軽々しく扱われる命に胸が軋む。
許されざるべき者がいる一方で、
政治権力の介入の仕方もずるいよ。

重たいため息を吐き出しつつの再読。
わかってたからメンタルガッチリ整えて臨んだけどねー。
引きずられるよねー。
ああ、もう!
末路が分かっている子たちを見てるのが辛い。
でも読むけど。吸引力半端ない。
シリーズ再読をはじめた主目的、未読の完結巻『ザ・ボーダー』目指します。

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