きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「龍と竜」綺月陣(ガッシュ文庫)
幼い弟・颯太を一人で育てていこうと、懸命に頑張る竜。
肩ひじ張ってるとか、意地になってるとかではなく、
ただ懸命に地に足をつけて出来ることを頑張っていこうという気概がいい。
差し出され手にも安易に縋らない。
そうやって一生懸命頑張ってる人に何すんのよ!?と、
思いっきり憤慨したくなる規格外の嫌がらせ。
これはもう、一般人は太刀打ちできないレベルだわ。
エコヤクザと言いつつ、龍の本質はガチの極道。
だけど、家族愛に溢れた温かい一面もあって、颯太とのふれあい方には思わず笑顔になってしまう。
一貫して貫かれていた龍の竜に対する深い想いと、竜の潔さと漢気に惚れ惚れしました。
続が楽しみ☆
完全に読友さんのレビューに引きずられてのシリーズ読み。
まだまだ続きがあると思うと楽しみですね~。
次郎さんの土下座にはなんだか胸を突かれました。
内容(「BOOK」データベースより)
「いきがるな。もっと俺に甘えろよ」両親を亡くし、幼い弟と二人暮らしの乙部竜城は生活のために掛け持ちでバイトをしている。昼のバイト先・カフェで知り合った常連客が市ノ瀬組幹部・石神龍一郎と知ったのは、夜のバイト先のホストクラブ。トラブルに巻き込まれ怪我をした竜城を自宅まで送ってくれたのがきっかけで、石神は何かと理由をつけてはアパートにやってきた。人に頼るまいと肩肘を張っていたはずの竜城だがその優しい一面に心を奪われて…。
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「昨日の敵は明日の恋人」綺月陣(プラチナ文庫)
あまりにもスマートでスタイリッシュすぎる一目惚れ展開。
即日ベッドインしての、熱烈な愛の告白。
この流れでの半端ない説得力は素晴らしすぎる。
お互いに大きな仕事を任される有能な社会人。
大人同士の甘くて濃密な愛を展開していくかと思いきや、
降って湧いた波乱のおかげでガチンコのケンカップルへ。
口ではどんだけ尖がってても、身体は好きオーラ全開のメイクラブ。
勝手にやっちゃってちょうだい、と、苦笑しつつ、
最後は禁句を発したタキのおかげで一世が泣かされる胸苦しい展開へ。
夏目先輩、グッジョブ。
雨降って地固まった二人は最強のライバル兼最愛の恋人でした。
紺野けい子さんの挿絵が素晴らしい♪
漫画を再読したくなりますね~。
潰しあうんじゃなくて、切磋琢磨する会社関係。
理想的過ぎる。
楽しく読了。
「もしも、エリザベス女王のお茶会に招待されたら?」
タイトルに惹かれて手に取り、表紙の可愛さに目を奪われ、
中味の優雅で美味しそうな写真の数々にお持ち帰り。
さながら、英国のサロンに迷い込んだかのような気持を味わえます。
マナーに関しては、知っていること、知らなかったこと、知っているけど実践できていないこと。
各種様々。
最近はお友達をお迎えしても「手間なし簡単!」に偏りがちだったことを、
心の底から反省しました。
次回、頑張るね。
気を抜くと姿勢がダラッとしがちなのも反省。
うん。これも頑張る。
……と、各所で反省しつつも、数々の素敵な写真に目の保養な一冊でした。
アフタヌーンティしに行ってこないと☆
応募券が入っている光GENJIのCDを買っているのに、
「当選者には好きなメンバーから電話がかかってくる」企画に応募しなかった友だち。
「せっかくなんだから申し込んだら?」と言った周囲に対して、彼女曰く。
「何言ってンの!応募できるわけないじゃん。樹生から電話かかってきたら、
挙動不審になって変な対応しかできなくなっちゃう!そんな自分見せられない!」
誰もがダメもとで、と思っていた中、彼女一人が当たったことを想定して行動していたわけで……
目から鱗で感心した20年くらい前(笑)
このタイトルからそんなことを思い出しました。
「明日の静かなる時」北方謙三(光文社文庫)
黙々と身体を鍛え続ける吉野。
60を超えた身で見据えるのは男の矜持。
一矢報いたい男がいる。
どんなハードボイルドな展開かと思ったら……
還暦を越えたオジサマ方の傍迷惑な大ゲンカ。
巻き添え喰らった多田の腹の据え方が好き。
奥様への遺言が予想外すぎてちょっとよろめいてみた。(死んでません)
どんな状況でも野崎のスタンスは変わらず、
自分の身体を鍛え上げることに対してストイック……というよりもM?。(違います)
「安静とは医者が言うことで、探偵が言うことではなかった」
渋い。とても渋い。
この先、関島がどう係ってくるのか。
わくわくしながら次巻へ。
真理子は吉野に好意を持っていそうだし、だったら
養女が愛人でも血がつながってないんだから別にそこまで大きな問題ないんじゃない?
と、思ったわけですが。
読み進めていって、あ、問題アリだ、と思った吉野の倫理観。都合良すぎ。
好意を持っていそう、というよりも、持っていた、なんだね。
吉野の行動に共感できなかった分だけ、物語とちょっと隙間ができてしまった気がする。
そしてつくづく思った。
北方の料理描写は梁山泊につながる。(笑)
「GIANT KILLING 44」ツジトモ(モーニングコミックス)
「できるかできないかじゃねぇ。やるしかねぇんだ」
彼らはその言葉に奮い立たされる。
あと半歩、あと0.5秒の先を求めるETUの選手たち。
「俺のことを信じろ」
そう言った達海に対する絶対的な信頼。
サポーターとの一体感に、最初の険悪だったころを思い出して胸が震えた。
生き急がなくていいんだと、持田には言ってあげたい。
誰か、気づかせてあげてほしい。
終わりを想定したサッカーをする必要なんてないんだってことを。
試合は佳境。
どうしようもなくドキドキしたまま決着は持ち越し。
予告の持田に半泣き。
ちょっと、続き早く~~!!!
個人的には王様vs王子でテンションダダ上がり。
ザッキーの「王子に殺されるぜ」でかつての萌え再燃で昇天。
くらくらしました。(笑)
ウチの本部長は「モチベーションは自分であげるものだ」と
期首会議でおっしゃっておりましたが。
とりあえず、この巻読んで!と言って差し上げたい。
モチベーションを引き上げるのも、上司の役目の一つだと思うのは甘えなの!?
「裏切りの代償 ~真実の絆~」六青みつみ(リンクスロマンス)
小さい子を「寂しい」って泣かせたらダメだと思うの。
甘えたい気持ちを我慢させちゃダメだと思うの。
何より、あんな可愛い盛りの子をほっといちゃダメだよね!?
というわけで。
リオンにはなんかいっぱいダメ出し。
そんなんだから、変な奴に付け入る隙与えちゃうんだよ!
挙句「僕の命は君にあげる」と。
「馬鹿かっ!」と叫んだアルティオと同じ言葉を叫びたい。
とはいえ……前半はアルティオがやるせなくて泣き、
後半は自業自得だと思いつつ、リオンがやるせなくて泣き…でした。
包容力のある聖獣に育ったアルティオ。
淋しかった幼少期の埋め合わせは、これから存分にしてもらうといいと思う。
シリーズ一気読みってホント楽しい。
そして、こんなほんわりした話もあったんだ!と、
六青さんに対する印象がちょっと変わりました。
それなのに……「忠誠」シリーズにつながる「光の螺旋」シリーズ。
久しぶりに読み返そうかな?どうしようかな?と、チラリと揺らいでみました。
せっかく変わった印象が戻っちゃう?(笑)
貸して下さったお友達に感謝。
ありがとうございます!
「楊令伝11 坡陀の章」北方謙三 (集英社文庫)
いま、語られる楊令の夢。
明確な形を持ったその夢の実現へ向けて、着々と進められる準備に胸が躍る。
驚異的な成長を遂げた秦容。
秘めた力は未知数。
彼のこれからについては期待しかない。
胸の内に傷を抱えながらも、ほんの少し笑えるようになった花飛燐に安堵する。
平穏の中にあって、戦いを望む男たち。
違うか。
研ぎ澄まされた牙が鈍るのを恐れる男たち。
彼らは知っている。
道はまだ半ば。平穏はいつまでも続かない。
そして、いよいよぶつかり合う力と力。
あなたに崩される梁山泊ではない、と、私は心の中で呟いてみる。
解珍の秘伝のたれ。
これがもう、たまらなく気になって仕方がない。
そして、こっそり独り言。
私、岳飛苦手なんだよね。
この想いが最後に覆るかしら?
「彷徨者たちの帰還 ~守護者の絆~」六青みつみ(リンクスロマンス)
一人で生きていくための手段と糧。
「聖獣」がなんであるかもわからないままの、手探りでの子育て。
本能的な誓約。
世界観の作り込み方が半端ないから、
必死になって生きていく彼らの姿が、リアルに目に浮かぶ。
互いの存在だけをよすがに積み重ねられた歳月。
守り守られ、懸命に生きてきた彼らの「在るべき場所」への帰還。
心無い者たちのおかげで人間不信に陥ったキースが、
宮廷の者たちに心開いていく様は心地よかった。
フェンリルの子供じみた独占欲がちょびっとめんどくさいと思いつつも微笑ましい。
お約束になってきた葛藤は、先輩たちに導かれて無事解決。
ほんわり読了。
シリーズ4作目。
前作の面々が随所で顔を見せてくれることが嬉しい。
「寝るの?」「そうだ」「まだ昼間だよ、眠くない」「そっちの寝るじゃない」
この会話、ものっすごく可愛かった。
内容(「BOOK」データベースより)
帝国生まれでありながら密入国者集団が隠れ住む『天の国』で育ったキースは、聖獣のことも騎士のことも知らずに育った。生来の美貌のため、キースは幼い頃から性的な悪戯を受けたり襲われたりすることが多く、人間不信に陥っていた。そんな折、成人の儀式で光り輝く繭卵を見つけ大切に保管する。数年後、孵化した聖獣に驚くキースだが“対の絆”という、言葉も概念も分からないまま誓約を結び、聖獣をフェンリルと名付け、育て始めるのだが―。
「奪還の代償~約束の絆~」六青みつみ(リンクスロマンス)
キリハに対する情欲をあっさり認めた皇帝・ヴァルに対して、
リグの忍耐強いことといったら!
でも、カイエの過去の辛い体験を思えば、自制せざるを得ないよね。
今風な言葉でいえば、虐待やネグレクトに近い扱いを受けていたカイエが
あんなにも素直にまっすぐに育ったことが奇跡。
それも、いつか出会えるリグの存在を信じて意識下の擬態で身を守り、
リグも同じように出逢いを信じてカイエを探しつづけたおかげ。
彼等の絆の強さと、モフモフっ子たちの可愛らしさに、ほんわり和みました。
身体をくっつけて言葉を交わすとか、
プスゥ…プスゥ…っていう寝息とか……たまらなく可愛い。
上昇志向結構。
成りあがりたいならそれに見合う努力をすればいい。
だけど、そのために誰かを犠牲にしたり陥れたりなんて言語道断。
それがまかり通ってしまうのも人の世って、なんかやるせない。
でも、頑張った彼らがちゃんと認められて本当によかった。
なんだかんだあっても、ほのぼのしい読後のお借り本。