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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「無能な皇子と呼ばれていますが中身は敵国の宰相です 4」夜光花(キャラ文庫)

大ボリューム大歓迎。おもしろすぎて一気読み。
王女同士、奴隷同士、入れ替わった者同士。
あっちこっちで勃発する小競り合いが愉快。
人間性出るなー。
シュルツとマッドが共闘したら面白いと思うんだけど、どうだろう?
災害支援や疫病対策に奔走するリドリーは、
皇帝に課せられた無理難題を成し遂げるたびに、
国民からの信頼と支持を得ていく。
まぁ、結果に対して命がかかってるから全力にもなるよね。
それだけの才覚を備えていたのは幸い。
一方、ポンコツなままのベルナールにとっては戻らない方が幸い?
魔女の件も含め、続き気になります!


手推し車に鎮座していたのに、あっという間に3メートルまでに育った子竜がお気に入り。
可愛いなー、フレイ。
いっそフレイが皇帝を踏んづけてくれたら全部解決するんじゃないかしら?
駄目?
読み始める直前で、あ!前巻復習しないと!と引っ張り出して正解。
細かいところ忘れてるのね~。

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「コールドマウンテン 上巻 」フレイジャー(新潮文庫)

インマンとエイダ。
二人の視点から語られる物語。
共通しているのはコールドマウンテン。
軍から脱走したインマンは故郷のコールドマウンテンを目指し、
天涯孤独の身となったエイダは、独り、その地に暮らす。
時は南北戦争時代。
どちらの境遇に陥ったとしても、私、生き延びる事ができない気がする。
エイダは生きていくためのパートナーを得、不安しかなかった暮らしを確立させていく。
生きていくための知恵を身につけざるをえなかった境遇の、ルビーの存在は大きい。
一方のインマンは人目を避け、不運に見舞われながらも、命がけで前に進み続ける。
その道は何処に続く?→


【ガーディアン必読121-1/1000冊】
同時代の『風と共に去りぬ』ではなく、
何故か『すべての美しい馬』が頭を過ぎる。
共通項は放浪することぐらいなのに。
なんでかな。
着地点がまったく想像できなくて、色々五里霧中。

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「恋々 瑕と蜜2」遠野春日(キャラ文庫)

前半は長谷と里村。
想いが通じ合っての同棲生活。
でも、長谷は奔放だったかつての里村を目の当たりにしているからこそ、
傍にいるのにやきもきしっぱなし。
心配が高じての貞操帯がこんなふうにお役立ちになるとは!……と、新しい発見。
後半は野上と青柳。
大人の男たちの不器用な恋模様。
じれったい感じが悪くない。
いきなりの名前呼びにはちょっとびっくりだったけど、
この二人はゆっくりと深い関係を築き上げていくんだろうな。
上記の四人のバランスが好きなので、このまま一緒に年を重ねていって欲しい。




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「疵と蜜」遠野春日(キャラ文庫)

いや、それ無茶だし、無謀だし、命がけだし。
という対峙があるわけですが。
そこに至るまでの経緯が筋道立てて描かれているから
引き込まれて一気読み。
濡れ場は途中で飽きて飛ばし読み……スミマセン。
お互い絶対好きでしょ、と突っ込みたくなる二人のツンツンぶり。
そこからデレに入っていく会話のやり取りが好き。
シンプルに好きだ!俺も!じゃないところがいいね。
長谷の部屋が適度に散らかっていて生活感のあるところが
個人的にプラスポイント。
完璧を思わせる男のちょっとした隙は魅力的。

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「炎立つ 壱 北の埋み火」高橋克彦 (講談社文庫)

舞台は東北。
地名を示されれば、それがどこに位置するのかを把握できる程度に土地勘があることが嬉しい。
そして彼らの行く末を知っているからこそ、やるせなくてもどかしい。
彼らはただ、北の大地に在っただけなのに。
陸奥の地で暮らす彼らの得た富と力は、彼ら自身が育み、育ててきたもの。
それが思いのほか強大だったことを知った権力者の欲、陰謀、裏切り。
諍いの発端は理不尽極まりなく、
それらが彼らの暮らしを不穏なものに塗りこめていく。
だが、己の義を貫く漢たちがそこにいる。
彼の生き様を見届けなければ。


平泉を訪ねたのを機に積読崩しに着手。
そのおかげで、展示してあった海豹の皮見た!触った!とか、
安倍氏と清原氏の今後の関係性とか、諸々記憶が新しくて、
理解がより深まっている……気がする。(笑)
そして今年は多賀城創建1300年の記念の年。
タイミングとしては申し分ないですね~。



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「くまとやまねこ」湯本香樹実(河出書房)

視聴しているドラマの作中で何度も出てきたので
気になってお取り寄せ。
モノクロの挿絵が印象深い。
黒の比率やラストに向かって添えられるやさしい赤い色が
くまの心情を視覚的に表現しているような気がして。
哀しみに俯き加減だった気持ちが晴れやかになっていく。
大切な人を喪った哀しみの深さは、自分にしかわからなくて。
その人がいない痛みと向き合っていくのも自分自身。
打ちひしがれたくまにとってのやまねこの言葉は、彼が前を向く契機になる。
ただ気持ちに寄り添ってくれることが明日へ踏み出す力になる。
やまねこ、カッコいいな。


著者は湯本さんだったんですね。
既知の作家さんだったことにびっくり。
インコや桜文鳥を飼っていたことがあるので、
鳥の体温やにおい、しぐさ等々を懐かしく思い出してしまった。
可愛かったなー。

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「水に映った月」かわいゆみこ(クリスタル文庫)

ずるくて、傲慢で、エゴイスティックで。
けれども、純粋で誇り高く、情に篤い。
多感な時期の10代の少年たちが寮で生活を営みつつ通うパブリック・スクール。
そこは、大人が踏み込むことのできない彼らだけの帝国。
残酷な迄な序列が伴う、閉ざされた閉塞世界。
だからこそ、生じた歪みが肥大化すれば、派生するのは悲劇。
1930年。
同性愛がタブー視された時代が彼らを追い詰めた部分もあるだろう。
そんな時代と内面に抱えた想いに翻弄された彼らの想いを、
静謐な文体で描いた作品。
読み始めた瞬間情景が浮かぶんだけど、
ベースがアナカンで納得。イメージの共有。

同人誌持ってたよなー。と思いつつ。
探してもみつからなかったので、あれ?売った??気のせい??と困惑し、
読んでたら絶対本棚に在るだろうなーと思って
覗きに行った読友さんの既読リストに入っていなかったから、あれ?幻??と、
少々混乱中。
でも表紙覚えてるんだよなー。
時々変なスイッチ入って勢いで本を手放して、あとで後悔して買い直して……
と、片手で足りない回数やらかしていますww

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「ハリー・ポッターと炎のゴブレット 下 」ローリング(静山社)

3校対抗戦の決着はつくけれども。読後の余韻が重い。
どんな妨害や困難が立ちはだかったとしても、
ハリーが勝利するんだろうなぁ、と思いながら読んでいたけれども、
その勝利にはまさかな出来事が付随してきちゃって、呆然。
え?嘘でしょ?←まだ疑いたい。
そして、悪は蘇り、ここから新たな戦いが始まるというのは確定事項……だよね。
現実を直視できない大人が見苦しい。
対策を取るべき立場の人が手を打たなければ、
本来その責を負う筈ではない人たちが奔走することになる。
歯痒いなぁ。
あと三年、彼等はどんな道を歩むのか。
ハラハラしながら次巻へ。


登録2500冊目。
選んだわけじゃなく、読み始めたら2500冊目だったことに気づいてみました。
でも遅まきながらのハリポタデビューした年のキリ番ってことで無問題。(笑)
続きは姪っ子ちゃんに贈呈しちゃったので、借りないと。

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「もうじきたべられるぼく」はせがわゆうじ

「これすごいかわいそうなんだよ!」と書店で姪っ子ちゃんに小声で音読されて……泣く大人がひとり。
「え?泣いちゃった!ごめん!!」と姪っ子ちゃん大慌て。
いや、泣くって。
こんなん読まされたら泣くって。
そして次に放った大人な私のひとこと。
「でも私今日の夜牛タン食べる~~」
そこはもう、命の連鎖。
牛さんたちと育てた方々のご苦労に感謝しつつ、美味しくいただきます。
それでも、思い出しただけでも泣けてしまう……
このタイトルと絵のかわいらしさのアンバランスさに
余計に抉られるんだろうなぁ。

姪っ子ちゃんはまだ本を読んで泣いた経験がないらしく。
「え?本読んで泣くんだね」と言われたけど、泣くんです。
読んで初めて泣いた本。初めて泣いたアニメ。初めて泣いた漫画。初めて泣いた映画。
全部しっかり覚えています。
読んで初めて泣いた本はルブランの『奇巌城』。
小学生だった私はホームズが大嫌いになってホームズのシリーズが読めなくなったという副反応あり。(笑)
肩入れしまくったアルセーヌ・ルパンは子どもの頃色々読んだけど、
ホームズは大人になってからしっかり楽しませてもらいました。

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「ハリー・ポッター裏話」 (静山社ペガサス文庫)

姪っ子ちゃんが「これおもしろいから読んで」と持ってきてくれた本。
ハリポタはまだ全巻読破していない私ですが、三巻まで読んでいれば
ネタバレないから大丈夫!とのこと。
著者がインタビュー形式で作品や自身、そして製作過程にに関して語っていて、
サラッとながら興味深く読めた。
作中に記されないところまで細かい設定をしっかり作りこんでいるということは
魅力的な作品を生み出している作家さんたちの共通項。
だからこそ、夢中になって読める面白い作品が完成されるんだね。
登場人物の名前の由来が知れたのも面白かった。



ウチに泊まりに来たときはお風呂上りから寝る時間まで
姪っ子ちゃんたちは私の部屋でくつろいでいます。
DVD観たりおしゃべりしたり過ごし方は色々だったけど、
前回来た時あたりからかな?
その時間は三人で黙々と読書。(笑)
今日はその時間にこの本を読み終えました。



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