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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ファイアーウォール 上」ヘニング・マンケル (創元推理文庫)

息つく間もなく上巻読了。
この重厚な面白さがあと一冊分味わえることが嬉しく、
反面、え、ちょっと続き気になるんですけどー!とジタバタする。
タクシー運転手が殺害され、犯人は逮捕される。
それは解決したも同然の事件の筈だった。
ところが。不可解な出来事が次々に起こり、事件は混迷を極める。
イースタ警察署のいつもの面子は相変わらず働きすぎで疲労困憊。
だけど、みんな手を抜かない。
地道に聞き込みをし、時に禁じ手を使い、手繰り寄せた事実の断片をコツコツと積み重ねていく。ぼんやりと見えてきた犯人の存在。
果たして、その真相は?

ルアンダでなんでポルトガル語?と思ったけど、
ルワンダと混同した自分に気づいてみました。
ルワンダ(国名・公用語はルワンダ語・スワヒリ語・フランス語・英語)と
ルアンダ(アンゴラの首都・公用語はポルトガル語)は別。

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「10DANCE 7」井上佐藤(講談社)

「今この瞬間も愛してる」
なのに。並び立つことができない遣る瀬なさ。
お互いに恋心を抱いていることはわかっている。
でも、その想いのままに突き進むことはできない鈴木と杉木。
妹への想いを断ち切れず、燻るノーマン。
そんなノーマンと鈴木の代償行為。
ああ、寝ちゃうんだ。
と思いつつも、それはそれで仕方なかったのなーと。
お互いに、それくらいやりきれなくて寂くもあり、
想う相手を守るためでもあったのかな。
だけど。
それじゃあ渇きは癒えない。
欠けたピース。顔を合わせてしまったらもう、そうなるよね。
ってか、次巻いつですかー!


特装版の小冊子。
こんな風にポンポン言い合う二人に早く出会いたい。
と、コミカルな内容なのになんかしんみり。
だってこの巻の二人は互いのことを思って苦しそうな表情ばっかりなんだもん。
2年焦らされたんで、続刊そろそろお願いしたいです。


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『茅田砂胡 全仕事』茅田砂胡(C・NOVELS)

本編終了から10年後の世界。「紅蓮の夢」
とてもとても楽しかった。
元の世界に戻ったリィの変わらぬデルフィニアへの想い。
10年経っても変わらない絆。
まさかウォルが飛ぶとは思わなかったけど、
異世界へ来ても動じない彼に絶大なる安心感。
だけど、デルフィニアがあんなことになっていたなんて。
リィの絵姿に向けられたデルフィニアの人々の切実なる想い。
間にあって良かったよ。
もう一度彼らとリィが並び立つ姿が見られたことがとても嬉しい。
沖さんの漫画「ヴァンツァーの櫛」。
動く(?)彼らに感無量。どの頁も豪華。
『デル戦』最高!

『スカーレット・ウィザード』も大好きなので、
ケリーとジャスミンにまた出会えたことも嬉しい。
ってか、他のシリーズも再読したくなる危険。
いつか、必ず☆彡




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「タフ 4」 岩本薫(B-BOY NOVELS)

前巻で一つのボーダーラインを越えた二人。
だけど、そこでなし崩しにならず、改めて過去の出来事としっかりと向き合い、
抱えた不安やこみ上げる想いを言葉にする。
ああ、そうやって折り合いをつけていくんだね、と、
そこまできっちり読ませてもらえて、感無量。
「好きよりも深くて、重くて、厳かな気持ち」
そうだよね。
その気持ちを表す言葉を二人の口からきけたことが、ただただ嬉しい。
正直、ヒカルの言動には苛々しっぱなしったけど、
それも吹っ飛ぶくらい、響とシンゴの関係性の進展が嬉しかった。



話のスケールが大きくなってきた4巻。
警察内部の抱える問題に今後どう迫っていくのか。
気になる~~!!

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「タフ 3」 岩本薫(B-BOY NOVELS)

副題がいいね。「ボーダーライン」。
8年の時を経て再会した二人が、改めて向き合うことになった境界線。
どうしたいのか。どうして欲しいのか。どう在りたいのか。
自分の意思で越えようと思った向こう側。
「同じ立ち位置で肩を並べたい」とはっきりと口にしたシンゴの言葉にぐっと来た。
とはいえ。
迷惑をかけないことと独りで無茶をすることは同義じゃない。
犯罪が絡んだ厄介ごとは刑事である響に任せるべし。
あ、でも今回はシンゴが響を助ける場面もあったからね。
成長が垣間見られる瞬間。
ヤクザ相手に立ち回る響がかっこよかった。

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「デルフィニア戦記 外伝3 ポーラの戴冠式」茅田砂胡(中公文庫)

位置づけは『デルフィニア戦記 外伝3』」だけど、その実態は
茅田さんの20年記念本『全仕事』に収録の『紅蓮の夢』の後日談。
本編のメインキャラたちの子どもたちがすくすくと育っていて微笑ましい限り。
幼馴染がたくさんいるって羨ましいわ。
再びデルフィニアの地に降り立ったリィ。
「伝説」としてしかリィを知らなかった子どもたちのリィに対する思い入れがすごい。
凄すぎた挙句の思い込みや間違った言動はちゃんと正す大人の導き方も良い。
リィとウォルの掛け合いはホント好き。
独りと独り。
そうして出会った二人が、こんなにもたくさんの人に囲まれて笑っている。
幸せだなぁ。

読み始めて、あ!『全仕事』手元にない!となり、慌てて発注。
『紅蓮の夢』を読んでからの方が繋がりが良いことはわかるんだけど、ないものはない。
読み始めちゃったら最後まで読み続けちゃうよね。
『デル戦』は途中でやめることは不可能です。(笑)

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「10DANCE 6」井上佐藤(講談社)

互いに向き合っている好きのベクトル。
だけど。
恋人として寄り添うことはできず、友人として在ることを選択する。
それでも。
芽生えてしまった想いを殺すことはできない…よね。
傍にいるからなおさら。
日々顔を合わせることが嬉しくもあり、苦しくもあるんだろうなぁ。
二人の濃密な時間でもあった深夜の練習。
その場がなくなり、鈴木のダンスの師は杉木からノーマンへとバトンタッチする。
最後のプレセントって……踊りながらの過去回想が切ない。
シリアス展開なんだけど、目からビーム出す鈴木がめっちゃツボった。

特装版のカラーイラスト集がとても豪華。
単行本と同じサイズで収納には申し分ないんだけど、
欲を言えばもっと大きい図で拝みたかった!

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「デルフィニア戦記 外伝2 コーラル城の平穏な日々」茅田砂胡(中公文庫)

中編が二つとSSが一つ。
副題を私的に言い換えれば、
「よくもまぁ、そんなに騒動に巻き込まれるものだと感心する日々」かな。
家の中から一歩も出ないまま過ごしても一日だし、
他県まで出かけていってめいっぱい遊んで過ごしても一日。
同じ時間でもその日によって詰め込まれる事象は様々で、濃密さも違う。
今回の「シェラの日常」は特に目まぐるしい一日だった。
あんなにいろんな出来事を良く捌いたねー。
困り果てたシェラに対するバルロとナシアスの采配もお見事。
刺客まで現れたのに、無事に終わる一日。
主要キャラほぼ総出演で、とっても楽しく読了。


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「タフ 2」 岩本薫(B-BOY NOVELS)

ちょいちょいこみ上げる不愉快な気分。
それはレイプ被害者であるシンゴにかける言葉じゃないんじゃないの?と思う言葉が多々あること。
更には危機感ないとか自覚がないとか言うけど。
だとしても、レイプされても仕方ないという理由にはならない。
挙句、響、また同じ事繰り返すんかい!と、目を剥いたわ。
揉めに揉めてようやく響がシンゴに言えた一言。
はじめの一歩はどう考えてもそこからだよね?と、漸く溜飲を下げる私。
嫌いあっているわけじゃない。
二人の間に好意はちゃんとある。
だから、本当の意味でのスタートラインはここから。
期待してるよ。





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「背後の足音 下」ヘニング・マンケル (創元推理文庫)

「幸せそう」と犯人が評した彼女は、果たして本当に幸せだったのか?
誰しもがいろんな感情を抱えて生きているのに。
笑っているから幸せとも限らないのに。
あまりにも理不尽な理由が腹立たしいけど、
彼にはこちらからの言葉は何も響かないんだろうね。
会社での繋がりなんて表面的なもの。
生きていれば知られるはずのなかったことを
死後色々と暴かれることになってしまった被害者の彼は何とも居たたまれない。
警察官であることを迷い、辞めてしまおうかとまで思ったヴァランダーの、
今回の事件の後の静かなる決意。
満身創痍で社会の亀裂に立ち向かっていくのだろう。


解説で「シリーズ初期の三つの長編と言う壁を乗り越えてこそ、この警察小説の醍醐味を十分に味わうことができる(つまり、初期三作の途中で挫折する人が多いということ)」と記載してあって。
銀河英雄伝説を読むときに「最初の序章をクリアできるかどうかが問題だ」という話になったことを思い出してみました。
とにかく読んで欲しい一心で「序章飛ばしてもいいから先に進んで!」と、勧めていた人たちもチラチラと。(笑)
私も布教しまくったなー。
高校の時にドハマりしていまだに大好きな作品。

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