忍者ブログ

きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「モーセの災い(下)」 (シグマフォースシリーズ11)ロリンズ(竹書房)



シグマの災い……と言ってもいいくらい。
彼らの行くところに災厄あり。
巻き添えくらって破壊された建造物や自然、
そして命を落とした人はこれまでも数知れない。
が、さらに本をただせばよからぬ悪だくみをする輩がいることが
そもそもな問題なわけで、シグマの面々が身体を張ってそれを阻止しなければ
地球規模での災厄が起きかねない。
凄い仕事だなー。
このシリーズの中での動物の描写にはぐっとくるものが多いんだけど、
今回はゾウ。そしてライオン。
特にゾウたちの顛末にものすごくハラハラした。
古代から現代に伝承された記憶に端を発した物語。
楽しく読了。

展開はワンパターンなんだけど、
投入されるアイテムが毎回違う上に、
歴史上のリアルが首尾よく盛り込まれるので楽しく読めるシリーズ。
そしてどこの国が舞台になるのかもお楽しみの一つ。

拍手

PR

「進撃の巨人 31」諫山創 (週刊少年マガジンコミックス)



バラバラになった仲間たち。
絶望に支配されかけたこの世界で、どう行動すべきか。
眼前に対峙する人々と、どうあるべきか。
それぞれの置かれた状況で、それぞれの立場で。
誰に頼るわけでもなく、自分自身の意志で考える。
自ずと導き出された結論が、今共に在る者と肩を並べて戦うこと。
即ち、マーレ人とエルディア人との共闘。
慟哭のようなエレンの叫びが引き金となっての、彼らの決断。
どこまでがエレンの意図したものだったのだろう?
ラストシーン。彼らの出したシンプルな答えに奮い立つ。
皆、たまらなく良い表情してるよ。→

やっぱ立体起動装置かっこいいなぁ。
そしてピクシス司令の雄姿に痺れる。
天光寺輝彦・伊集院隼人(海坊主)・双六一。
私のスキンヘッドトップスリーは今の所揺るがないけど、
司令も次点に加えることにします(笑)

拍手

「モーセの災い(上)」 (シグマフォースシリーズ11)ロリンズ(竹書房)



紀元前1324年。
生きながらミイラになった彼女は、現代に何を伝えるのか?
響きだけはロマンチックなニュアンスがあるけれども。
現代で蔓延りつつある脅威はパンデミック。
時代の波(?)に乗った選書になってしまった。
そして、名誉欲と虚栄心に満ち満ちた男のはた迷惑な野望。
モーセの十戒。
余りにも耳慣れたワードをキーポイントに、
砂漠から北極諸島へと展開していく物語。
司令官が最前線の現場に自ら赴くって、立場的にどうなの?と思いつつ。
個人的にはこれから彼の活躍が見られるかと思うとわくわくする。
謎だらけのまま、次巻へ。


冒頭の短編ではセイチャンとコワルスキの異色のコンビの活躍を描く。
ゾンビめいた人々の姿にゾクリとするけれども。
よく考えると墜落する飛行機をギリギリで海に不時着させ、
結構な衝撃を喰らっても全員無事な彼らもすごい。




拍手

「嘘の欠片」栗城偲 (カクテルキス文庫)



その言葉は誰に向けられたものなのか?
意味を取り違え、誤解を抱えたまま、10年に及んだ擦れ違い。
後悔を抱えたままの別れだったからこそ、燻り続けた想い。
再会を果たし、想いは募る一方なのに、
過去の傷が癒えていないからこそ、不用意に相手に踏み込めない。
この関係を壊すのが怖い。
そんな呉村と峯井の間で愉快犯みたいに立ち回った鳥屋野がマイベスト。
楽しそうだなー。
いや、楽しかったんだろうな。
彼がいたからややこしくなり、彼のおかげで進展した二人。
ペーパーのオチに爆笑。
この三人にはずっとそのスタンスでいてほしい。


抗がん剤後の右腕は採血しづらいことこの上ないのは経験済み。
私も1度の採血で10回以上刺されたことあるわー、と振り返り。
でも、看護師の皆様に不快な思いをさせられたことは一度もなかったな。
点滴のルートが取れなくて、結局足から点滴しながら手術したこともあったわー。
お世話になりました。
入院時は快適だった思い出しかなくて、
それもこれもお世話になった医師や看護師の皆様のおかげだと思っています。
まぁ、そもそも寝て食べて本読んでスマホで遊んで……というルーティンで許される環境が不快な訳がないのです(笑)

拍手

「父と子」ツルゲーネフ(新潮文庫)



父と子。兄と弟。姉と妹。友人。恋人。主従。
関係性はどうであれ、今ここに在る以上、彼らは時を共有している。
だが、思想までを共有することは難しい。
古い貴族的文化と新しい民主的文化のが入り混じる時代に生きた人々の物語。
暑苦しい程の親世代の愛情や期待と誇り。
それをありがたいものとして受け止めるには子世代はまだ青臭く、
新しい風を取り入れた自論が正義という井の中の蛙感が抜けきっていない。
だが、親たちと生活を共にしていく上で、見えてくるもの、感じるものがある。
出逢いと別れを経て、二人の若者が選択したそれぞれの道。
明暗が分かれてしまった親たちの想いがやるせない。


「香水をふりかけた口髭」
普通にたしなみとしてそういう習慣があったってこと……だよね?
どの程度香る香水だったんだろう?
食事の邪魔にはならない??と、ちょっと気になってみました。
【ガーディアン必読 96/1000】





拍手

「ラストノート―きみといた季節」飯田雪子 (ハルキ文庫)



正直、文香の考え方には最後まで相容れなかったけど、
それは私が彼女じゃないから。
洋祐と文香が別れた後も3年間想いを引きずったのは、泉が指摘したように、
二人が幸せな恋をしたから。
一方、泉のかつての恋がどんなものだったか。
分かった瞬間、泉のその言葉が重みを増す。
そして亮。
彼の内面に私は一番寄り添える。
楽に息をつける場所って必要だよね。
この先の彼らがどんな人生を歩んでいくのかはわからないけれども。
今繋いだその手をずっと離さずにいてほしい。
「思い出は幸せな方がいい」
彼らが幾つもの幸せを積み重ねていけますように。

そもそもは、着物を持ってるけど着る機会がない!
と友だちが言ったので。
じゃ、正装してホテルランチしようよ!
とノリと勢いでドレスコードありのランチ会を言いだし、
場所の指定は丸投げしたら、友だちチョイスは椿山荘。
関東圏内の友だちは正しく読めていたけれども、
北の私や西の友だちは「「つばきやまそう」」と
信じて疑っていなかった大笑いな出来事。
楽しかったなー。
またやりたい(笑)





拍手

「夏空に、きみと見た夢」飯田雪子 (ヴィレッジブックス)



決して始まることのない恋。
いままでも。
これからも。
だから、接点を持てたことが奇跡。
屈託のない天也の想いに包まれて、
いつしか悠里は気付いていく。
自分を大事に思ってくれている人のたちの想いに。
意固地になって自分を囲っていたフィルターを取っ払ってしまったら、
周囲の人たちの想いはこんなにもあたたかい。
そのことに気付かせてくれた天也を抱きしめることができないのがとてもやるせない。
だけど、彼はおだたかに笑っている。
決して結ばれることのない永遠の愛を口にして。
切ないんだけどやさしい。
哀しいんだけどあたたかい。
飯田さんらしい作品。

出来過ぎたファンタジー。
だけど、久々に再読して泣きすぎて目が痛い。
初読の時ってこんなに泣かなかった気がする。
飯田さんの作品ももう少し大人になった姪っ子ちゃん用の本棚に。




拍手

「オオカミの言い分」かわい有美子 (リンクスロマンス)



タイトル通り、スペックの高いオオカミが
口の減らない、だけど素直で純粋な赤ずきんちゃんを嬉々として楽しそうに口説き落とす話。
口説かれていることを全く自覚していない赤ずきんと
巧みな言葉遊びを楽しむオオカミの掛け合いが愉快。
年上が元気な年下を甘やかす話は大好物だし、
高嶺さんのイラストがキラキラ要素増し増しだし、
あっちもこっちも可愛くて楽しく読了。
酔った赤ずきんの無防備さと色っぽさの破壊力は素晴らしかった!
そしてガツガツしていないオオカミも最高です。
描き下ろしはマジボケと天然ボケのコンボにオオカミが振り回される様が痛快。



「趣味が仲人みたいな人に借りをつくりたくない」
わかる!
その見合い話にのったら、あなたと一生縁が切れませんよね?
という薄ら寒い思いを味わった身としては、
その気持ちとても良くわかるわ~~!
と変なところで共感(笑)
そして私、みなとみらいが大好きなので、夜景描写に行きたい気持ちがウズウズと。
わー、行きたい。とても行きたい。
諸々落ち着いたら!って最近そんなんばっかりだけど、
いつかのお楽しみにワクワクしていようと思います。


拍手

「カブキブ!7」榎田ユウリ (角川文庫)



クライマックスはまさしく最高潮。
終わりたくない。
もっと楽しみたい。
ああ、だけどやりきった。
楽しかったよー!という彼らと一緒に全力で駆け抜けた気分。
舞台が進行する傍らで、この物語に係った人達それぞれの目線で振り返りが語られる構成がとても良かった。
親同士の語り合いもとても良かった。
どんな屋号にするのか。
気になっていた阿久津の選んだ屋号で思わず涙出たわ。
舞台で生き生きと演じている彼らの姿が脳裏に浮かぶ文章力にグイグイ引っ張られた。
最高潮でのあの曲の脳内再生はたまらない。
大興奮での読了。
本当に楽しかった。

一日あけてもう少し落ち着いたレビューにするかチラッと考えたけど、
読了後の勢いのまま、ホットな想いをぶつけてみました(笑)
一気に読んでしまった。
何年後かに姪っ子ちゃんときゃーきゃーいいながら再読しよう。
そして、蛇足も蛇足だけど最後に推しカプ見つけてしまった←腐

拍手

「カブキブ!6」榎田ユウリ (角川文庫)



自分の思い通りにならないことを他人のせいにして、
挙句、思い通りにならない責任を取れ!という輩は嫌いです。
謝ったって済まない事態になりかねなかったよ?
片や、自分が何をやっているのかを自覚して立ち回っている渡子。
この子の悪意は気持ち悪かったけど、その一方で潔い。
そんなこんなで揉めつつも、着々と進む文化祭準備。
立ち上げ当初からは想像もつかないくらい大掛りになったなぁ。
初舞台で硬くなっている子たちの緊張の解し方に爆笑。
それは遠見先生にしかできないよ。
その一瞬は一生に一回だけのもの。
もう一波乱を乗り越えて、全力で楽しむ彼らの姿を早く見たい。

阿久津と丸ちゃんの夫婦漫才みたいな雰囲気がとても好き。
可愛いなぁ、この二人。
字幕があると舞台から気が削がれるのはオペラで経験済み。
演じている内容を理解したくて
どうしても電光掲示板の文字を追ってしまう。
あれはもったいなかったけど、
演目の内容がわからなかったから仕方なかった。
能は意味不明で、内容を理解することは最初から放棄して
立ち居振る舞いとその衣装に魅了されっぱなしで観劇終了。
何やってたのかはさっぱりわからなかったけど、
伝統芸能として脈々と受け継がれてきていることだけは納得した。







拍手

  

カレンダー

05 2025/06 07
S M T W T F S
2 3 6
8 10 11 13
15 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

フリーエリア

プロフィール

HN:
みやこ
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- きままに読書★ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / material by DragonArtz Desighns / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]