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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領主の養女I」



下町の家族に別れを告げたローゼマインは
上級貴族の世界で生きていくための努力の日々。
目的達成の為、我武者羅に突っ走ってきた彼女を知っているだけに、
お嬢様然とした姿に若干の物足りなさを感じる一方で
ルッツに遠慮なく抱きついて、
ベンノに「本質は変わっていない」と言われる姿に安堵したわけだけど。
そうじゃないんだと、ルッツと一緒に気付かされた読了間際。
やるべきことを懸命に努力してきた結果としてみせた
領主の養女としての立ち居振る舞いは不覚にも(何故?)カッコイイと思った。
でもやっぱり、神官長をぎゃふんと言わせるために暴走している姿が彼女らしいよね。



ローゼマインの推し進めたコンサートのプログラムやイラストの物販事情にはわかりみしかない。
そりゃあ、買うよね。
うちわもクリアファイルも何もかもが買ったきり使い道がなかったけど。
最後まで読み切ったパンフは数えるほどしかないけど。
そう。あれは確かに寄付だった(笑)



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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習いIV」香月美夜



冬が終わってようやく家族の元へ帰ることができたマイン。
だけど、気持ちの整理をする準備期間もないまま、唐突に訪れた別れの時。
先回りをして色々な手を打っていたジルヴェスターやベンノのおかげで、
守ることができたものがあるし、家族との縁が完全に縁が切れたわけではないけれども。
これまでのあたたかな関係性の完全な消滅。
辛いわ。
だけど、書き下ろし短編集はありがたかった。
事後のことを語る彼らと一緒にだんだんと前向きな気持ちになれる。
まさかの関係性が発覚した人たちには驚いた。
なんだかんだベンノがうまく立ち回ってくれそうな気がする。
大丈夫。
絆は完全に断ち切れたわけじゃない。

泣くか、読むか。
という選択を迫られながら読んだよね。
みんな「守りたい」一心だったんだけど、
結果は別れを早めることになってしまった。
次巻からは新展開。
どうなることやら。

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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習いIII」香月美夜



ジワリジワリとにじり寄ってくる貴族の影。
今のところ直接マインと関わりを持つ貴族はいい人(or変な人)ばかりだけど、
本気で害意をむき出しにした貴族が対峙してきたら相当めんどくさそう。
家族と共に暮らすことを誰もが望んでいるマインたちだけど、
もらったお守りの件も含め、
この状況だとあと2年平穏無事でいることは難しい気がする。
ジルヴェスターとベンノの間にどんなやり取りがあったのか気になる。
これはそのうち明らかになるかな?
手土産を口にする作法等々、細かいところまで作り込まれていて世界が確立されているから面白い。

この人、なんで神殿長やってるんだろ?
と、首を傾げる人選なんだけど、そんな理不尽いっぱいあったよねー、と、
これまで読んだ本のいろんな方々のイメージ映像が脳内を通過していきました。
迷惑さのカテゴリーは違うけど、真っ先に浮かんだのはトリューニヒトだった。
ホント嫌いなんだな、私。

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「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習いⅠ」」香月美夜



マインの神殿での奮闘と、ルッツの家族問題に焦点の当てられた巻。
山積する問題と、それに対する解決策がお見事。
ガミガミ怒鳴りながらマインに色々なことを指南してくれるベンノだったけれども。
ルッツに関してはルッツの父・ディードの言い分に納得。
とは言え、拗れに拗れた家族問題はディードの言葉不足が原因。
うん。
いくら家族だって、ちゃんと言葉にしないと思いは全く伝わらないんだよ。
マインは口にしすぎて自爆してるけど。
神官長曰くの「もめ事をジャッジするときは全ての言い分を詳らかにする」
忘れがちだけど、改めて胸に刻みました。
家族はちゃんと分かりあえてるのが一番。

挿絵のベンノのカッコ良さに、全く違和感を感じなくなってみました。
よかったよかった。
すぐに次巻に手を出せる状態ではないので、一応問題に決着がついたところでのエンドに一安心。
うがー!つづきーー!と気になる引きじゃなくてよかった(笑)

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「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘Ⅲ」」香月美夜



シリーズを読んできて初めて、この子(マイン)馬鹿なの?思った巻。
もうちょっと廻りのことを考えよう。
でも、この世界の常識と仕組みを知らなかったら仕方がないのかな?とも。
自分の興味があるものにしか食指が動かない心理はよく理解できるし、
それがこの世界で生きる彼女の原動力でもある。
そして、家族の絆と愛情をまざまざと感じさせられた巻。
まさに「父ちゃん、かっこいい!」である。@グランディス←あ、世代が…(笑)
第一部完でありながら思いもよらない方向へ作品世界は広がり、
今後に対する布石もたくさん。
わくわくしながら第二部へ。

描き下ろしではギルド長の全く伝わっていない善意が不憫で笑える。←おい。
この人、いけ好かないおじいちゃんってわけじゃなかったのね。
ベンノは大人げなさ全開で愉快。



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「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘Ⅱ」」香月美夜



「オレのマインはおまえでいいよ」
ヤバイ。6歳児の言葉に射抜かれてしまった。カッコイイよ、ルッツ。
7歳になったら見習いとはいえ仕事につくこの世界の子たちの職業意識は高い。
商人になる道を目指すルッツと、
実利(我欲?笑)を絡ませつつ手助けするマイン。
目標に向かって試行錯誤するこの二人のコンビがとてもいい。
そして子供相手にも容赦ない商人のベンノ。
彼の存在は確実に二人の成長を促す引き金になっている。
彼らの交渉や駆け引き、編み出した手段ににこちらも思わず学んでいる気持になる。
マインが抱えた「身食い」という病にどう立ち向かっていくのか。
とても気になる。

一番最初にベンノをイカツイおっさんイメージで想像してしまったおかげで、
挿絵で出てくるたびに「誰?このイケメン??」となる私の脳内映像。
いい加減、イケメンに慣れよう(笑)
描き下ろしでマインの変化に母親が気付かなかった(気付いていてもスルーできた)
理由が書かれていて納得。
まさかそんな理由だったとは!
仕方ないね、と思っていいのかどうかは謎(笑)

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「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I」」香月美夜



異世界もの。
現代日本で就職が決まっていた女子大生が、異世界で5歳児として転生(でいいのか?)していたことに気付くところから始まる物語。
成人知識を持ったままの幼児生活。
どうしてもどうしても気になることがあって、
誰もそれに突っ込まないからどうなってるんだ?と思いながら読み進めていたんだけど。
それに気付いていた人がいたことと、プラスαの腑に落ちる要素があって、
俄然読み続ける気持ちになってみた。
着眼点が面白い。
それを物語として広げるだけの想像力と知識は持ち合わせている。
では、この先どう展開していくのか?
気になるので次巻へ。


「一冊目が微妙だと思っても、次の巻までは読んでみて」というのが友達からの助言。
途中までは微妙どころか読みつづけられるのかと思いながら読んでたけど、
そこを過ぎると面白くなってきて、次巻を読もう、むしろ気になる、という感じになってくる。
既刊23冊か……どこまで読み続けられるかな?(笑)

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「三日間の幸福」三秋縋(メディアワークス文庫)



【「あなた、永遠になりたくないの?」
 「俺がいない世界で俺が永遠になっても、何も嬉しくありませんよ」】

寿命を売らずに気付けたら或は手に入れられたら良かったのになぁ……という出会いと幸福の物語。
それを言ってしまうと物語の根本が成り立たなくなっちゃうわけだけど。
でもね、どうせなら30日とか3日とか。期限切られずに笑っていたいじゃん!!
と、思うわけですよ。
とはいえ。
前半部、思わず眉をひそめてしまったのは、痛いところを抉られたから。
思い当たる節がないわけじゃないから。
うん。
人生って山あり谷ありだよね。
後半部は目に見えないはずのミヤギの存在が周囲に受けいられていく様子が微笑ましくてよかった。
そして語られることのない彼らの三日間。
彼らにとっては間違いなく価値のある幸せな三日間だったんだろうけど。
この世界に生まれ落ちた人として、やるせないものを感じずにはいられない。

内容(「BOOK」データベースより)

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。

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「アクセルワールド 15」 河原礫(電撃文庫)



【いや、祈るだけでは足りない。
 持てる知恵と力の全てを振り絞り、現実にするのだ】

以下、ガッツリネタバレ含みますので、ご了承くださいませ。









次巻で一区切り!という前巻のあとがきを信じていたわけだけど……
ぬおぉぉぉ!!??という絶叫とともに15巻読了。
えっと。
区切れてません!!!!

とはいえ物語はこの巻で加速度的に進展したなぁ。

まずはニコ!
無事に救出されて良かった><
しかも、やり返すぜ宣言できちゃうくらい元気で良かった。
この借りは是非とも50倍返しで!

そしてライダー。
ああ、なんかもう、これは個人的な好みの問題だけど。
オトコマエすぎ。
彼の登場は今回限りなのかなぁ……

まぁ、記憶のコピーとかは反則技な気もしないでもないんだけど(^^;
これは後々加速世界を構築するに至った重要な要因になり得るのかしら?

戦闘シーンはすごく良かった。
仲間を信じているからこそ、自分のやるべきことに全力で臨める。
互いに全幅の信頼を置きながら戦う彼らの姿は本当に心強かった。

加速研究会の面々は、ここでコテンパンに叩いておいてほしかったあー。


明かされた謎と、新たに投げ入れられた謎。
続き、早く読みたいデス。


内容(「BOOK」データベースより)

神獣級エネミー“大天使メタトロン”を撃破したハルユキ。この世界を汚染する“ISSキット”本体の破壊まであと少し…と思った矢先、加速研究会メンバー、ブラック・バイスとアルゴン・アレイが現れ、赤の王スカーレット・レインを拉致してしまう。ニコを守ると約束したハルユキは、戒めを解かれた大天使メタトロンの加護を受け、ブラック・バイスを追跡する。いっぽう黒雪姫は、現実世界からニコの回線を切断するため、楓子、謡、あきらとともに、ミッドタウン・タワーのポータルへと向かうが…。“最強のカタルシス”で贈る、次世代青春エンタテイメント!

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「とある飛空士への追憶」 犬村小六(ガガガ文庫 )



【とにかく前へ行こう。進もう。泣き言をいっていても仕方がない。
 苦難がきたからといって、いちいち逃げてどうする。
 男なら笑って乗り越えてみせろ】

世界観になじむまでにちょっとだけ時間がかかったけど、なじんでしまえば一気読み。
透明で綺麗な話だった。
例えるなら、吟遊詩人の奏でる歌を聴いているかのような……って、聴いたことないけど(笑)
イメージそんな感じです。

正統派な恋愛小説。
予測できたラストであっても、その瞬間はとても切ない。
幼いころのシャルルが、ファナと出逢ったその一瞬を心の支えに生きてきたように。
二人で過ごした数日間の出来事は、大空に巻かれた砂金以上に
キラキラと輝かしい思い出となって、これからの二人の人生を支えていくのだと思う。

内容(「BOOK」データベースより)
「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」レヴァーム皇国の傭兵飛空士シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。次期皇妃ファナは「光芒五里に及ぶ」美しさの少女。そのファナと自分のごとき流れ者が、ふたりきりで海上翔破の旅に出る!?―圧倒的攻撃力の敵国戦闘機群がシャルルとファナのちいさな複座式水上偵察機サンタ・クルスに襲いかかる!蒼天に積乱雲がたちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。

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