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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「きみがぼくを見つけた日 下」ニッフェネガー(ランダムハウス講談社)

上巻はロマンチックに浸ってワクワクしながら読み進め、
その気分のまま突入した下巻では、一転して泣きながら読了。
まさかこんな展開になるとは。
時空の旅を繰り返し続けたヘンリーと彼を待ち続けたクレアの純愛。
突っ込みどころには目を瞑るのが作品世界に浸るコツ。
ってか、そんなこと気にならないくらい一気読み。
途中からドキドキしっぱなしだった。
著者の手元には時系列に出来事を綴った綿密な年表があったはずで、それ見てみたかったなぁ。
と思って気付く。自分で作ることも可能か。
もう一度彼らの軌跡を追いながらそれを作るのも楽しいかもしれない。


【ガーディアン必読123-2/1000冊】
結末がわかるような帯は超絶不要だと思っているので、
(ゴミって言ってもいい)
この本の帯を読んでしまった瞬間、記憶から消去したかった。
もーー!
ガーディアン選書でなければ絶対に手に取らなかったと思う。
こういう出会いがあるから、このイベントに参加させてもらっていて良かったと思うのです。
ありがとうございます。

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「きみがぼくを見つけた日 下」ニッフェネガー(ランダムハウス講談社)

なんともロマンチックな作品。
タイムトラベルを繰り返す男が、時空を超えて過去の恋人の元へと飛ばされてくる。
繰り返し、何度も。
彼女は6歳の時から未来の恋人の姿を目の当たりにし、
20歳になった時に現実の時間軸の中で彼に出会う。
互いに対する愛情が交わし合う言葉や
不在の相手に馳せる想いなかにちりばめられていて
やさしい気持ちになれる。
一方でタイムトラベルのシビアな面(真っ裸で飛ばされる)や、それにどう対処するかが(窃盗)きっちり描かれているところがおもしろい。
過去と現在を行ったり来たりしつつも混乱することなく、
着地点がまったくわからない興味深さを抱えたまま次巻へ。

【ガーディアン必読123-1/1000冊】
途中で気になったことがあって、読了後に調べて見たら、
日本はティッシュの消費量が世界一という統計に行き当たり、納得。
どれだけ使っているかと言うと、消費量世界二位のアメリカの三倍。
ウチの社内を考えてみると、個人の机の引き出しや机の上にティッシュボックスを置いてる人
半数はいるかな?(多いか少ないかは他社と比較したことがないのでわからない)
で、ありがたいことに会社経費で購入してくれています。

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「ファイアーウォール 下」ヘニング・マンケル (創元推理文庫)

サイバー犯罪。
今では日常的に使われる言葉だけど、
1998年のマンケルの目の付け所と言うか、発想力、すごいな、と瞠目する。
彼らの企てたような目論見が成功したら、世界はどう変わってしまったのだろう?
明るい未来の想像はできない。
そして、その可能性はゼロではないのだ。
怖~~。
懸命な捜査半ばでヴァランダーが知ることとなるまさかの裏切り。
それでも。
この仕事を続けてきてよかったね、と、思えるラストに胸熱。
人と人。
まぁ、いろいろあるよね。
耳馴染みの良い言葉だけ聞こえてくるわけではない。
だけど。
前に進まなければいけないのだ。

プライベートの人間関係は切ってしまえばそれで終わり。
我慢してまで付き合う必要はない。
だけど、仕事が絡むとそうはいかない。
ましてや同じ職場で拗れると目も当てられない。
なるべくなら円滑に穏便に、最後まで(=辞めるまで)過ごしたいと思うよ~。

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「ファイアーウォール 上」ヘニング・マンケル (創元推理文庫)

息つく間もなく上巻読了。
この重厚な面白さがあと一冊分味わえることが嬉しく、
反面、え、ちょっと続き気になるんですけどー!とジタバタする。
タクシー運転手が殺害され、犯人は逮捕される。
それは解決したも同然の事件の筈だった。
ところが。不可解な出来事が次々に起こり、事件は混迷を極める。
イースタ警察署のいつもの面子は相変わらず働きすぎで疲労困憊。
だけど、みんな手を抜かない。
地道に聞き込みをし、時に禁じ手を使い、手繰り寄せた事実の断片をコツコツと積み重ねていく。ぼんやりと見えてきた犯人の存在。
果たして、その真相は?

ルアンダでなんでポルトガル語?と思ったけど、
ルワンダと混同した自分に気づいてみました。
ルワンダ(国名・公用語はルワンダ語・スワヒリ語・フランス語・英語)と
ルアンダ(アンゴラの首都・公用語はポルトガル語)は別。

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「背後の足音 上」ヘニング・マンケル (創元推理文庫)

読了後にずしんとのしかかる重苦しさを明日に引きずりたくなくて、
楽しい動画を観て気持ちを整える。
上巻でこの読み応え。
やっぱすごいね、マンケル。
周到に事前準備がなされ、とてつもない手間暇をかけて実行された殺人。
そして、その事件を単独で追っていたと思われる警官も殺された。
睡眠時間どころか日常すら犠牲にして事件を捜査する刑事たちの疲労度が半端なくて、
こっちもどんどん疲弊していく。
でも、読む手を止められない。
断片的に明らかになっていくことがあっても、事件の全貌は全く見えてこない。
どんな結末を迎えるのか。


読む前に手に取った時、あ、なんか美味しそう、と思った表紙の料理の数々。
上巻読了して改めて見ると、ちょっと具合が悪くなりそうな気がしてくるのよ……



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「償いの雪が降る」アレン・エスケンス(創元推理文庫)

事の発端は大学の課題から。
他者の人生に足を踏み入れたジョーは、過去の事件の真相を紐解くと同時に、
そこから派生した現在の事件に巻き込まれていく。
いや、自ら首を突っ込んだというべきか。
若さ故の無謀。
だけど彼は咄嗟の危機回避能力に秀でていて、その立ち回り方に目を見張る。
ジョーの他人との向き合い方がとても良い。
嘘がなく、真摯で思いやりがある。
そして、彼自身も自身を苛む過去を抱えていたからこそ、たどり着くことのできた真実。
彼との出会いは、独りの老人を安らかな死へと誘うことになる。
折しも季節は冬。
彼らに想いを馳せながら、本を閉じる。


またせたね、エスケンス。
やっと読めたよ。
←何目線だよって感じだけど。(笑)
めっちゃ気になって彼の作品を集めて、本棚に積んでたら年が変わってしまった。
読めてよかった。
絶賛していた読友さんたちに感謝。

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「コールドマウンテン 下巻 」フレイジャー(新潮文庫)

インマンの旅の終着点を見届け、私は疲労困憊。
極限に達する半歩手前でつないできた命。
彼の放浪は過酷ではあったけれども、通りすがった人々の孤独な営みや哀しみの欠片に触れることのできた旅でもある。
だけどやっぱり、彼の旅は彼に容赦がなさ過ぎて。
最後の安堵もするりと手の内を抜け落ちてしまう。
その瞬間、思わず息を呑み、本を閉じてしまった。
エイダがひとりきりではないことが救いではあるけれども。
読後に胸の中に渦巻く熾火で焼かれるような思いをなんと表現すればよいのだろう?
私の混乱の何もかもが著者の筆力の為せる業である。


【ガーディアン必読121-2/1000冊】
読後のこの虚脱感はスタインベックの『怒りの葡萄』を読んだ時に近いかも。
読むのにエネルギーが必要で、とても一気に読むことはできなかった。
表紙に騙されて(?)心構えがなかったなー。
無防備なところにガツンとやられた感じ。(笑)

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「コールドマウンテン 上巻 」フレイジャー(新潮文庫)

インマンとエイダ。
二人の視点から語られる物語。
共通しているのはコールドマウンテン。
軍から脱走したインマンは故郷のコールドマウンテンを目指し、
天涯孤独の身となったエイダは、独り、その地に暮らす。
時は南北戦争時代。
どちらの境遇に陥ったとしても、私、生き延びる事ができない気がする。
エイダは生きていくためのパートナーを得、不安しかなかった暮らしを確立させていく。
生きていくための知恵を身につけざるをえなかった境遇の、ルビーの存在は大きい。
一方のインマンは人目を避け、不運に見舞われながらも、命がけで前に進み続ける。
その道は何処に続く?→


【ガーディアン必読121-1/1000冊】
同時代の『風と共に去りぬ』ではなく、
何故か『すべての美しい馬』が頭を過ぎる。
共通項は放浪することぐらいなのに。
なんでかな。
着地点がまったく想像できなくて、色々五里霧中。

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「ハリー・ポッターと炎のゴブレット 下 」ローリング(静山社)

3校対抗戦の決着はつくけれども。読後の余韻が重い。
どんな妨害や困難が立ちはだかったとしても、
ハリーが勝利するんだろうなぁ、と思いながら読んでいたけれども、
その勝利にはまさかな出来事が付随してきちゃって、呆然。
え?嘘でしょ?←まだ疑いたい。
そして、悪は蘇り、ここから新たな戦いが始まるというのは確定事項……だよね。
現実を直視できない大人が見苦しい。
対策を取るべき立場の人が手を打たなければ、
本来その責を負う筈ではない人たちが奔走することになる。
歯痒いなぁ。
あと三年、彼等はどんな道を歩むのか。
ハラハラしながら次巻へ。


登録2500冊目。
選んだわけじゃなく、読み始めたら2500冊目だったことに気づいてみました。
でも遅まきながらのハリポタデビューした年のキリ番ってことで無問題。(笑)
続きは姪っ子ちゃんに贈呈しちゃったので、借りないと。

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「ハリー・ポッター裏話」 (静山社ペガサス文庫)

姪っ子ちゃんが「これおもしろいから読んで」と持ってきてくれた本。
ハリポタはまだ全巻読破していない私ですが、三巻まで読んでいれば
ネタバレないから大丈夫!とのこと。
著者がインタビュー形式で作品や自身、そして製作過程にに関して語っていて、
サラッとながら興味深く読めた。
作中に記されないところまで細かい設定をしっかり作りこんでいるということは
魅力的な作品を生み出している作家さんたちの共通項。
だからこそ、夢中になって読める面白い作品が完成されるんだね。
登場人物の名前の由来が知れたのも面白かった。



ウチに泊まりに来たときはお風呂上りから寝る時間まで
姪っ子ちゃんたちは私の部屋でくつろいでいます。
DVD観たりおしゃべりしたり過ごし方は色々だったけど、
前回来た時あたりからかな?
その時間は三人で黙々と読書。(笑)
今日はその時間にこの本を読み終えました。



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