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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「犬の力 上」ドン・ウィンズロウ (角川文庫)



何故、貴方がそれをやらなけらばいけないのか、と。
思わず問いかけたくなる瞬間があったけれども。
その種を蒔く土壌を作ることに手を貸してしまったことを知るが故に、
彼でなければならなかった。
踏み出した道は片道切符。
もう、戻れない。
彼だけではない。
意図しなかったにも関わらず、なし得る力を持ってしまったばかりに、
進むしかなくなってしまった者たち。
望んでそこに在る者たちはいい。
だが、彼らの立つ道は血で血を洗う麻薬戦争へと連なる道。
軽々しく扱われる命に胸が軋む。
許されざるべき者がいる一方で、
政治権力の介入の仕方もずるいよ。

重たいため息を吐き出しつつの再読。
わかってたからメンタルガッチリ整えて臨んだけどねー。
引きずられるよねー。
ああ、もう!
末路が分かっている子たちを見てるのが辛い。
でも読むけど。吸引力半端ない。
シリーズ再読をはじめた主目的、未読の完結巻『ザ・ボーダー』目指します。

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「風と共に去りぬ (5)」マーガレット・ミッチェル (新潮文庫)



失ってしまってから、自分にとって大切なものに気づいたスカーレット。
だけど、時は戻らない。
一人の女として彼女のように強く在り続けられることは、眩しくて魅力的である一方で、
母としての彼女には思うところはたくさんある。
恋人としては……まぁ、人それぞれだよね。
レットがホントにかっこ良くって。
ダメな部分も含めていい男だった。
父親としてダメ男だなーと思ったけど、ボニーを溺愛した理由が切なかった。
でも簡単に手に入る女だったらレットはスカーレットに固執しなかったと思うんだ。
激動のアメリカを生きる人々の物語。
思っていた以上に骨太の物語に圧倒されての読了。


著者が記した物語はここまで。
彼女自身の思い描く女性の生き様を投影した部分があるんだろうなーと思う一方で、
この結末にしようと思った理由があるなら尋ねてみたい。無理だけど。(笑)
そして気になる別著者の手による続編『スカーレット』。
読みたい……と思ったら、大体のあらすじがwikiに記載されていました。
なるほど~~。
【ガーディアン必読111-5/1000冊】

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「風と共に去りぬ (4)」マーガレット・ミッチェル (新潮文庫)



救いの手を差し伸べてくれる人が誰もいないのであれば。
自分のみならず、救わねばならない人たちがいるのならば。
何より生きていくために。
思いつく限りの自分にできることを必死で試みようとするだろう。
だけど、時代はそれを当たり前とはしなかった。
女性であるが故にその手段と商売を成功に導く才覚を非難されるスカーレット。
彼女がもすごいけど、当時そんな女性を描いたミッチェルもすごい。
スカーレットがなりふり構わなかった事が引き金となった悲劇。
だけど、すべてを彼女のせいとは言い切ることはできない。
衝撃的な事実を知らされたところで次巻へ。

一冊の読み応えが半端ない。
映画で見た時同様、アシュレの良さが私にはわからない。
でも私、最初からレット贔屓だから公平なジャッジはできてないかも(笑)
スカーレットの自分本位の考え方には辟易するけど、
自らの手で生き抜く道を切り開いていく力強さは素直にすごいと思う。
【ガーディアン必読111-4/1000冊】

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「風と共に去りぬ (3)」マーガレット・ミッチェル (新潮文庫)



戦争は、昨日までの生活を一瞬で破壊する。
戦火の中、母の元で庇護されることを願い、
決死の思いで故郷に帰ってきたスカーレットを迎えた悲劇。
そこには頼れる者はなく、自力で現状を切り抜ける以外生き残る術はないのだと、
悟ってからの彼女は目を瞠るほど強かった。
土地に固執する描写はこの物語のポイント。
最後のスカーレットの決断は嘘を口にした時点でいい感じはしないけど、
誰もが協力的ではない中で
生死がかかっていることを思えば仕方ないかな、とも思う。
むしろその決断力すごい。
レットがスカーレットの策略に簡単に嵌らないのが好き。





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「シグマフォース シリーズⓍ Σ FILES〈シグマフォース〉機密ファイル」 (竹書房文庫)



シリーズ初の短編集+徹底分析録。
それぞれの短編がシリーズの間を埋める構成になっているのが面白い。
野生のマンドリルと向き合うコワルスキもボクサーパンツ一丁の裸族。
そうなった理由がアホすぎる。
でも、彼がシグマに入るきっかけが知れたのは良かった。
セイチャンらしからぬ失態から始まった物語は、彼女らしい幕引きに。
目には目を。やっぱりハンムラビは偉大だ。
そして「仲良しは誰だ?」のタッカー&ケインが大好きです。
可愛いなぁ。
後半の分析録は既刊の内容の復讐。
というわけで、このシリーズは発刊順に読んでいくのがおススメです。

私はシリーズ途中から新刊を買って積み、買って積み、で読まずに放置していた結果、
この『機密ファイル』は買ったつもりで実はスルッと抜けていたことに
読友さんたちのレビューで気づいたのでありました。
共読ありがたい♡

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「風と共に去りぬ (2)」マーガレット・ミッチェル (新潮文庫)



可愛そうなのは私。
愛されるべきは私。
自分のために自由気ままに生きてきたスカーレット。
けれども。
頼れる存在はもはやおらず、
その双肩に他者の人生もがかかっていることを自覚した時、
彼女の娘時代は終焉を告げる。
そこまでの過程が丁寧に描かれていた二巻。
メラニーや子どもたちを抱え、戦いで混乱を極めた道中をひた走り、
タラへと帰り着くまでの描写が圧巻。
とはいえ、メラニーを最後まで見捨てなかったのも、
純粋にメラニーの為と言うよりも
アシュレとの約束を違えることを恐れる自分の為だったところが彼女らしいと思う。


南北戦争に関する描写が思っていた以上に克明に描かれている。
戦力外としか思えない老人や少年たちまでもが戦場に向かっていく姿が印象深かった。
【ガーディアン必読111-2/1000冊】

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「風と共に去りぬ (1)」マーガレット・ミッチェル (新潮文庫)



スカーレット・オハラ。
彼女の燃えるような生命力の源は、不平不満と怒り。
意に添わぬ境遇に陥った理由は、想像力の欠如と短絡的な思考。
だけど、世の中を逞しく生き抜いていく力強さを感じ取れる。
近くにいたらめんどくさいだろうなーと思うけど、
そんな彼女の生き生きした姿に惹かれるレッド・バトラー。
映画を観たのはもうずいぶん前だけど、
登場人物たちの姿がリアルに脳裏に浮かび上がって、とても楽しい。
作中では時代背景の描写も丁寧に描かれているので、
南北に分断された当時のアメリカ社会の事も知れて興味深い。
次巻も楽しみ。

【ガーディアン必読111-1/1000冊】
「土地こそは、この世の中で存在するただ一つのものだぞ」
一巻冒頭のこの言葉から、映画のラストシーンを思い浮かべる。
そしてレッド・バトラーがとても好きだった私は、
今から胸が痛い。ってか、泣きそう。
レビュー打ちながら「タラのテーマ」を聴いてなんだか感無量。
いや、まだ5巻あるうちの1巻を読み終わっただけですけどー!



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「高い城の男」ディック(ハヤカワ文庫)



もしもWWⅡで枢軸国側の勝利に終わったら?
ドイツと日本が支配する世界の中で、
「易経」が人種を問わずにはびこっていることに驚く。
勝者の入れ替わりはテーマ的に面白いけど、
個人的には「易経」を抜きにしたその世界を読みたかった。
私に易経の知識がほぼないことも理由の一つだけど、
自身の選択や結果を易経に求める感覚に相容れない。
自己責任!
というか、私と言う「個」の選択に胸を張りたい。
自分が決めて掴み取った未来なんだと。
それでも、様々な階級や立場の人たちが
右往左往しつつ懸命に生きる姿は追っていて楽しかった。


先が気になって一気に読ませるだけの吸引力がありながらも、
読後にどこかで置いてけぼり感を感じてしまった感覚は
カフカの『城』に近い。
まぁ、「高い城の男」にはちゃんと出会えたけど(笑)
【ガーディアン必読110/1000冊】

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「イーストウィックの魔女たち」アップダイク (新潮文庫)



この作品の面白さって何だろう?
悪戯心と言うレベルにはまったく収まらない悪意が終始気持ち悪い。
他人の不幸の上に鎮座する自分の幸せ。
それは心から歓迎できるもの?
自分を妻として望んでいない相手を欲して、どんな幸せがあるのかしら?
何から何まで理解不能。
他人の死を望む呪いはかけた本人に跳ね返ってしまえばいい。
だって彼女はあなたたちに何をした?
幸せになる努力は他人を陥れる事じゃない。
そして、全部を男のせいにするのはなんか違う。
作品紹介にあるのは「大人のための現代の寓話」という言葉。
寓話……と唸りつつ、寓話の意味を改めて調べてしまった読了後。

文字びっしり、改行少なめの470ページ。
二日で読み切るだけの引力はあったけど、
じゃあ、面白かったか?と言われると、否。
ガーディアンだから読みきりました。
【ガーディアン必読109/1000冊】

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「タイタロスの目覚め(下)」 (シグマフォースシリーズ14)ロリンズ(竹書房)



ノンストップでアクション展開な下巻。
世界に脅威をもたらすものを排除する……というよりも、
謎を解明しようと突き進むうちに、
意図したわけじゃないけどぶっ壊してしまう彼らのお仕事スタイルは健在。
ハリウッドで映画化の話どうなったのかなー。
基本的に本で読んで想像を巡らせて満足するタイプなので、
視覚的に観てみたい!とここまで思うのは唯一このシリーズのみ。
あ、でも蘊蓄語らせるのは大変そうかな?
ラスト、久しぶりの再会に微笑ましい思いでいたものの、
指摘された事実に、ああ、やっぱり……と覚悟を要する。
でもまだ悲嘆に暮れる時期じゃない。
今しばらく、幸せな時間を。

チンパンジーのマーサ、ゴリラのバーコ。
そして今作のサルのアギー。
名前がしっかりインプットされるくらい魅力的に描かれてるのがすごいわ。
犬のケインもそうか。
動物さんたち、密かに大活躍。
次巻の翻訳は来年の夏。
楽しみに待ってるわ。






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