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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「シグマフォース外伝 タッカー&ケイン シリーズ2 チューリングの遺産 上」 (竹書房文庫)



元米軍兵士のタッカーと、元軍用犬のケイン。
ケインの毛並みの手触り、息遣い、見上げる目線、揺れるしっぽ。
そして、先頭に切り替わった時の頼もしさ。
そういったことがリアルに浮かぶ描写に、
ケインに対する愛情がひらすら込み上げてくる。
ひたすら可愛いくてカッコイイ。
事の発端はかつてのタッカーの仲間からのSOS。
依頼を受けた瞬間に、タッカーとケインの休暇は終了した。
行方不明になった共通の知人を探していく過程で、
兵器として開発されるドローンの怖さがジワジワっと伝わってくる。
俄かチームの彼らはこの窮地をどう乗り切るのか。
次巻へ。

シグマはチームとしてのバックアップがある中での戦いだけど、
タッカーとケインは二人(一人と一匹)の連携プレーでの戦い。
二人の絆の強さと信頼関係が伝わってくる番外編。





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「すばらしい新世界〔新訳版〕」ハクスリー (ハヤカワepi文庫)



瓶の中から生まれてくる命。
その瞬間から既に決められている階級。
決められたことの繰り返し。
レールから逸脱することのない日々。
みんながみんなのもの。
しあわせはみんなと一緒に。
ならば、私は?
私が私で在ることの意味はどこに在る?
考えることは異端。
考えることは不幸。
自由意思の世界を知らないからこそ、幸せでいられる彼ら。
故に、知ることは不幸。
……本当に?
すばらしい新世界。
唱えるたびに背筋が寒くなる。
だが、彼らにとってユートピア。
私はこの作品がディストピアに分類される意味を考え続けられる思考でありたい。

1932年の作品。
本当に?と確認してしまうほど、時の隔たりが感じられるじられることがない。
不朽の名作と呼ぶに相応しい色褪せなさ。
素晴らしい。
「むちむちした肉体」「むちむちした椅子」
原書でこの「むちむち」はどんな単語なの?と興味津々。
オーウェルの『1984』よりもとっつきやすい作品。
けれども。
表現のソフトさに誤魔化されてはいけない。
描かれているのは紛れもないディストピア。
クドカンの映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の天国の描写を思い出した。
【ガーディアン必読 97/1000】

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「生かされて。」イマキュレー(PHP研究所)



やさしくてやわらかな言葉で綴られる、
残虐で残酷な殺戮行為。
隣人が斧や銃を手にし、親しく係わりあってきた人々をためらいもなく殺す。
そんなふうに人々を扇動したプロパガンダ。
大本を正せば、植民地支配が招いた悲劇。
右へ倣えの群集心理はこうも人々を悪魔に変える。
積み重ねられる死体を前にして、
声をあげられる状況ではなかったのだろう。
これは、ルワンダの大虐殺を生き延びた、一人の女性の手記。
いや、『生かされて。』という言葉こそが相応しい。
善意の人々によって。
そして、信仰によって。
彼女の胸に宿った許し。
その想いが、彼女の精神をも救ったのだと思う。


1994年の虐殺で人口の10~20%の人々が殺されたルワンダ。
そして、それを上回る数の難民が流出した。
現在のルワンダは?と思って調べてみると、
アフリカの中でも比較的治安の良い国として紹介されている。
写真の街並がとても美しい。
ちなみに私が一番最初に浮かべたルワンダのイメージはマウンテンゴリラだった。
この本を買った理由は思い出せないけど(積んでる間によく忘れる)
読めて良かった。


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「モーセの災い(下)」 (シグマフォースシリーズ11)ロリンズ(竹書房)



シグマの災い……と言ってもいいくらい。
彼らの行くところに災厄あり。
巻き添えくらって破壊された建造物や自然、
そして命を落とした人はこれまでも数知れない。
が、さらに本をただせばよからぬ悪だくみをする輩がいることが
そもそもな問題なわけで、シグマの面々が身体を張ってそれを阻止しなければ
地球規模での災厄が起きかねない。
凄い仕事だなー。
このシリーズの中での動物の描写にはぐっとくるものが多いんだけど、
今回はゾウ。そしてライオン。
特にゾウたちの顛末にものすごくハラハラした。
古代から現代に伝承された記憶に端を発した物語。
楽しく読了。

展開はワンパターンなんだけど、
投入されるアイテムが毎回違う上に、
歴史上のリアルが首尾よく盛り込まれるので楽しく読めるシリーズ。
そしてどこの国が舞台になるのかもお楽しみの一つ。

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「モーセの災い(上)」 (シグマフォースシリーズ11)ロリンズ(竹書房)



紀元前1324年。
生きながらミイラになった彼女は、現代に何を伝えるのか?
響きだけはロマンチックなニュアンスがあるけれども。
現代で蔓延りつつある脅威はパンデミック。
時代の波(?)に乗った選書になってしまった。
そして、名誉欲と虚栄心に満ち満ちた男のはた迷惑な野望。
モーセの十戒。
余りにも耳慣れたワードをキーポイントに、
砂漠から北極諸島へと展開していく物語。
司令官が最前線の現場に自ら赴くって、立場的にどうなの?と思いつつ。
個人的にはこれから彼の活躍が見られるかと思うとわくわくする。
謎だらけのまま、次巻へ。


冒頭の短編ではセイチャンとコワルスキの異色のコンビの活躍を描く。
ゾンビめいた人々の姿にゾクリとするけれども。
よく考えると墜落する飛行機をギリギリで海に不時着させ、
結構な衝撃を喰らっても全員無事な彼らもすごい。




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「父と子」ツルゲーネフ(新潮文庫)



父と子。兄と弟。姉と妹。友人。恋人。主従。
関係性はどうであれ、今ここに在る以上、彼らは時を共有している。
だが、思想までを共有することは難しい。
古い貴族的文化と新しい民主的文化のが入り混じる時代に生きた人々の物語。
暑苦しい程の親世代の愛情や期待と誇り。
それをありがたいものとして受け止めるには子世代はまだ青臭く、
新しい風を取り入れた自論が正義という井の中の蛙感が抜けきっていない。
だが、親たちと生活を共にしていく上で、見えてくるもの、感じるものがある。
出逢いと別れを経て、二人の若者が選択したそれぞれの道。
明暗が分かれてしまった親たちの想いがやるせない。


「香水をふりかけた口髭」
普通にたしなみとしてそういう習慣があったってこと……だよね?
どの程度香る香水だったんだろう?
食事の邪魔にはならない??と、ちょっと気になってみました。
【ガーディアン必読 96/1000】





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「オリエント急行の殺人」クリスティ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)



雪で立ち往生した列車の中で起きた殺人事件。
乗り合わせた人々との対話を通して名探偵ポワロは推理する。
この事件の真相を。
同じ車中劇でも移動する新幹線が舞台の
伊坂さんの『マリア・ビートル』が“動”ならこちらは完全に“静”。
登場人物たちがほぼ一貫して列車内に留まったまま、
ここまで面白く読ませる物語展開はさすがクリスティ。
そして、その対話の中から、それぞれの人物たちの
過去が浮かび上がり、物語はより深みを増していく。
付け合せた証言から露わになった嘘。
ポワロの推理にキャンキャン言っているおっさんズが
素人代表!的な感じで良い味出していました。


ポワロが取り出した毛先をカールするための焼きごて。
「口髭に使っているんです」
「毛先をカール」から毎朝使っているヘアアイロンを連想した私は
こてにそんな使い方があったことにびっくり。
今回、これが一番のびっくりだったかも。←事件全く関係ない(笑)

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「シグマフォース外伝 タッカー&ケイン シリーズ1 黙示録の種子 下」 (竹書房文庫)



「頼みたいことがある」「いいですよ」
そんな程度のやりとりで成立した依頼だったけれども。
いざ取り掛かってみれば世界中を飛び回る羽目になった上、
何度も狙撃主に狙われる命懸けの任務。
学術的な謎解きとアクションの二本柱は相変わらずだけど、
今回はタッカーと相棒犬ケインのワンチームが満身創痍で頑張りきった。
タッカーから発せられた命令に、え? そこまで? と思ったけど、
ケインがその意味を理解していなかったことにほっとする。
敵方がわりとあっさり倒されていった感じはするけれども、
ラスト、粋な計らいがダブルで続いて、読後感は上々。



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「シグマフォース外伝 タッカー&ケイン シリーズ1 黙示録の種子 上」 (竹書房文庫)



元米軍兵士のタッカーと、元軍用犬のケイン。
互いを「相棒」と認識しあう一人と一匹の物語。
シェパードのケインの利口さとその活躍っぷりにひたすら目を瞠る。
そしてタッカーに対するケインの愛情深さに目尻が下がる。
時折混じるケイン視点の描写がリアルで、
頑張っているケインをとてもとてもモフりたい。
……と、緊迫感のないことを想いつつ。
渦中の人達は命からがらの危機を逃れつつ、
なんとか目的地へ辿りつこうと必死の大移動。
何がヤバくて追われているのかはタイトルの通り。
広げた大風呂敷を畳むのは下巻にて。


友だちのおうちの子が「カイン」という名前のシェパードなんだけど、
ものすごーーい甘えっこ(笑)
それはそれでその子の個性。
シグマフォースシリーズ外伝。
物語の構成は本編と同じだけど、本編より読みやすい気がする。






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「ブルー・ドレスの女」モズリイ (ハヤカワ・ミステリ文庫)




職を失くし、金のために引き受けた人探し。
だが、イージーは思いもよらない事件に巻き込まれていく。
イージーは女の居場所を、或は女と共にいた男の居場所を尋ね歩く。
問われた者たちは知ることを答える。
そんな彼らの様子から、当時のアメリカを伺い知ることができる。
地に足がついた堅実な展開の中、
枠に収まらないトリッキーな男の存在がキーポイント。
個人的には「タフでなければやってられない」床屋のオヤジに注目!
剃刀一本で店内の秩序を保つってすごいよ!
そしてイージーは職に就く。
次作に大いに興味をそそられる職に。


とはいえ、次作以降の本の入手はちょっと難しそうかな?
行方不明の女はダフネ・モネ。
この女、ちょっと……と思いながら読んでいたけど、原題に納得。
最初から最後まで面白く読了!
【ガーディアン必読 95/1000】

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