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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「囀る鳥は羽ばたかない 1」 ヨネダコウ(H&C Comics)



まるで、淀んだ空気の中で息苦しく呼吸をしているかのような閉塞感。
まさに「矛盾でできている人間」が、自分の感情をもてあましながら、
或は、どこかで何かを諦めながら、日々を過ごす人たち。
息苦しさと痞えるような胸の痛みがどこからくるのかわからないまま頁を捲る手が止まらない。
矢代と百目鬼。
彼らのこの先の物語が気になります!



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「キャッスルマンゴー 1・2」 小椋ムク/木原音瀬





子供のウソと大人の責任感からはじまった関係。
その関係が本物の恋愛に変わっていくまでの気持ちが綺麗に描かれた本だった。
想いを伝える言葉が足りなかったり、こうすることが相手の為と自己完結してしまったり。
好きっていう想いが大きくなればなるほどすれ違っていってしまった二人。
大人の分別って~~!!と思いつつ、とりあえず自分も大人カテゴリーなので、
その分別が理解できてしまうところがまたもどかしい。(苦笑)
時間と距離を置いても揺らぐことのなかった想い。
感情を爆発させた万を追いかけた十亀になんだか安堵してしまった。
灯りのついた部屋。
用意された食事。
たったひとりで生きてきた十亀に「おかえりなさい」という言葉をかける万。
思わず笑顔になってしまうラストでした。





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「クロネコ彼氏の甘え方」 左京亜也(ディアプラスコミックス)



【なんにも持ってなかった奴だから
 急に近づかれるとビビって動けなくなるんすよ】

にゃんこ慎吾が可愛すぎる……(≧▽≦)

前作で付き合うことになった賀神と慎吾だけど……お互い好きすぎてタイヘンなことに。
好きだからこそ、失うことが怖くて、不安で仕方がない慎吾と。
好きなのに、その想いを信じてもらえないことが悲しい賀神と。
気持ちがすれ違って、傷つけて、傷ついて。
あんまりにも切なくなって途中、なんだか泣きそうになったけど、
ちゃんと通じ合えて、ホントによかったわ~~。
慎吾をつかまえて「あきらめない」って言った賀神がかっこよかった。
余裕ありそうで全然余裕のない賀神が、揺るぎない包容力のある男に成長してくれることに期待☆
シリーズはさらに続くようなので楽しみ~~♪


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「がっこうのせんせい 1~8」 松本花(ディアプラス)



10年来の物語の完結。
つらい過去を乗り越え、山の中の学び舎で生活を共にしながら成長していく
人間未満の動物たちと、半人前のせんせいの姿は、何回読み返しても可愛いし、微笑ましい。
友のいじらしさに泣いて始まった一巻だったけど、最後もやっぱり友の健気さに涙……

目に見えない何かに導かれるようにして集った「がっこう」での賑やかな生活を得るまでの
彼らの過去には毎回泣かされたけど、だからこそ、今の彼らの笑顔に癒される。

先生。生徒。友だち。恋人。家族。
一言では言い表せない絆でつながっている彼らの未来に乾杯☆

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「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」 水城せとな(フラワーコミックスα)



【神様が本当にいるのなら 
 どうかあの男を幸せにしてやってください
 大切なたった一人の俺の男を どうか どうか---】

なんていうかもう、何度読んでも胸が痛い……でも大好き。
そんなシリーズです。

恋愛なんて、もう二度としたくないと思うほど、傷ついて。苦しんで。
あんなふうに想いをぶつけあって。
あんなふうに互いを想いあって。
もう、だめだと思いながら、それでも、「絆」を求めて悲鳴をあげる心。
離れても、結局は寄り添わずにはいられない、
だからこその、運命の相手。

流されることから始まった今ヶ瀬との関係の中、
いつしか、懐の深い男へと成長していた恭一。

伝わらないと思っている愛の言葉が。
いつか………いつか、必ず、伝わりますように。

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「あしたのきみはここにいない」 山本小鉄子(幻冬舎コミックス)



【抱かれることの意味をちゃんと分かってる?】

大好きな作品の一つ。
原作が崎谷はるひさん。
胸にキュンとくるセリフがちりばめられていて、二人のやり取りが切なくて。
何度も何度も読み返したこの本は、友達から借りた時に
「この話好き好き大好き!」と主張したら「そんなに好きならあげるよ」と、いただいたものです。(笑)

放課後の社会科準備室で過ごす二人きりの秘密の時間。
けれども、過去の苦い経験と、教師と生徒という立場から、
一線を引いた関係から決して踏み込もうとはしない史誓。
距離を置かれても、避けられても、
自分の気持ちを押し付けるわけではなく、ただ、諦めることをしなかった朝陽。

想いは一過性のもので、卒業したら何もかも忘れるに違いないと、悲観的な史誓に、
朝陽が体当たりの告白をして、心情を吐露しあう、このあたりの件がホント好き。
「せっかく逃がしてあげてたのに」
史誓が自ら引いていた一線を踏み越えた瞬間。

想いを伝え合い、身体を繋いだそのあとは、
今までのクールさはどこへやら、束縛体質の本質をさらけ出し,
甘やかしまくりの史誓が微笑ましい。(笑)
そしてなんだかんだたくましい朝陽がとってもかわいいのです。


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『Nights』 ヨネダコウ(BBC DELUXE)



【…元になんか戻れなくていいよ】

表題作「Nights」のほか「感情スペクトル」「リプライ」の三作を収録。

やっぱヨネダさん、好きだわー。
三作品どれもいいけど、個人的にはこの中では「リプライ」が一押し。

無理して必死にがんばっているときって、自分を顧みる余裕がなくて、
実はギリギリのところに立っていることにきづかなかったりする。
そのことに気づいてくれたり、労ってくれたり……
弱ってるときにそんな言葉をかけてもらえたら、泣きたくなるほどうれしいだろうなー。

関のまっすぐな不器用さと、高見の控えめだけど、絶対的な押しの強さと。
日々の営みの中で悩んだり迷ったりしながら、
ちょっとずつ距離を縮めていく二人の関係が好き。

巻末描き下ろし。
額にハンコ……許されるなら、いつか誰かにやってみたい。(笑)

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