きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL漫画」の記事一覧
- 2015.07.24 「日々之好日」松本花(ディアプラスコミックス)
- 2015.07.19 「新宿ラッキーホール」雲田はるこ(Feelコミックス オンブルー)
- 2015.07.13 「囀る鳥は羽ばたかない3」ヨネダコウ
- 2015.06.10 「囀る鳥は羽ばたかない 2」ヨネダコウ(大洋図書)
- 2015.06.03 「囀る鳥は羽ばたかない」ヨネダコウ(大洋書店)
- 2015.05.09 「チョコストロベリーバニラ」彩景でりこ(バンブーコミックス)
- 2015.02.28 「抱いてみやがれ!」真山ジュン(あすかコミックス)
- 2015.01.25 「僕はすべてを知っている 2」高久尚子(キャラコミックス)
- 2015.01.23 「僕はすべてを知っている」高久尚子(キャラコミックス)
- 2015.01.13 「恋愛操作 4」蓮川愛(SBBC)
「日々之好日」松本花(ディアプラスコミックス)
可愛くてかわいくて、とにかくかわいかった(笑)
発情期でモヤモヤしているところに、まさかの四人ゴッチンコでの入れ替わり。
入れ替わることによって相手の身体の事情を理解したり、
物事が客観的に見えたり、で、銀とのんの関係性に変化の兆し。
友の発情期疑惑にきちんと向き合った先生と、サラッと真実を語った銀。
友の愛くるしい笑顔は無敵だと思いました。
大人コンビ、雪と銀の入れ替りは凄味と色気がありましたね~。
風水コンビは入れ替わっても……うん。どっちでもよい気がしてきた←良くないです(笑)
またどこかで彼らに会えることを期待したいです。大好き!
身体銀×雪、中身雪×銀。ものっすごいドキドキしました!
番外編の発刊を教えてくださいましてありがとうございます。
癒されました。
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「新宿ラッキーホール」雲田はるこ(Feelコミックス オンブルー)
どん底を知っているからこそのやさしさとしなやかさ。
懐の広さと余裕をうかがわせる彼らの過去は、決してやさしいものではないけれども。
今の彼らの笑顔が、人生は捨てたもんじゃないっていう気持ちを
物語っているのかなぁ、と思います。
「俺が生かしてやる」
絶望の淵に立っていた苦味にサクマが言った言葉。
管理される生活からの自立。
そこからの、二人三脚の人生。
思えば、お互いに人生を変えあった苦味とサクマなんだよなぁ……
垣間見れる二人の絆がぐっとくる。
いろんな感情がジワジワくる良い話でした!
そしてサクマが個人的には大変好みでした。
借本。表紙→裏表紙の流れがほんわりしていて、良い意味で力が抜けました。
組長さんも何気に良い人だった。
でも、なんと言ってもサクマが!!←まだ言う(笑)
「囀る鳥は羽ばたかない 2」ヨネダコウ(大洋図書)
自分では制御しきれない想いが胸の内にあることを徐々に自覚しつつも、
その気持ちに名前をつけることができないでいる百目鬼と矢代。
それでも彼らの距離感は少しずつ変わろうとしている。
理不尽をすべて受けとめて生きてきた矢代の諦念と孤独。
それでも凛とした彼の生きざまに感じるのは、強さか、哀しさか。
側にいたい。ずっと近くに置いてほしい。
そう願った人が銃弾に倒れるのを、ただ見ているしかなかった百目鬼の自責の念と無力感。
物語を通して始終付きまとうのは、ヒリヒリとした胸の痛み。
何をもって幸せとするかは当人次第。
だから、誰に対しても意を曲げることなく、望むままに生ききってほしい。
傍から見れば危なっかしい矢代の傍に、三角さんがいてくれてよかった。
久我は相変わらず真っ当に輝いている。
「囀る鳥は羽ばたかない」ヨネダコウ(大洋書店)
寂しさに気付かなければ、突き刺さるような胸の痛みに泣くことはなく、
想いに気付かなければ、成就されない空疎さに泣くこともなかった。
決して思い通りにはならないままならない感情を抱えて、人は生きる。
そこに歪んだ諦念はあっても、悲壮感がないのは、
みんな、それぞれにハードな人生を受け入れて、悲観せずに生きているから。
自分を全肯定する矢代。
そんな矢代を盲目的に信奉する百目鬼。
矢代の自分自身をすら皮肉るようなドライさが時に胸に刺さるけれども、
百目鬼の愚直なまでのまっすぐさが、そんな彼を包んであげられれば、と、
思ってしまう。
久我のギラギラとしたまっすぐな生命力はとても眩しかった。
妹の百目鬼に対する業の深い想い。
それでも、どんな関係であっても百目鬼が好きだったと言い切った彼女は
強いと思う。
「チョコストロベリーバニラ」彩景でりこ(バンブーコミックス)
拾の自覚のない残酷さによって形成される歪んだ関係。
ミネの戸惑いと反発。
タケの苛立ちと開き直り。
どれもこれも「好き」の気持ちが根底にあってのゆらぎ。
一人が二人に、二人が三人になれば、空気感は変わるし、関係性だって微妙に変化する。
好きな人を手に入れるために受け入れなければならない状況に
乱された感情を咀嚼して呑みこんで。
着地したところに作り上げられたのは、見事なトライアングル。
当事者全員が納得して受け入れた歪みは、歪みではなくなる。
そこに在るのはこれしかない、と、妙に納得させられた愛の形。
うまいなー、と思いました。
拾が何故三人だとダメなのか、ということを理解した上で三人での関係を肯定する流れと、
ミネとタケのそれぞれに対する感情が変化していく様が綺麗に描かれていたのがとてもよかった。