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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「凍る月~漆黒の情人~」夜光花 (ラヴァーズ文庫)



情報は身を守る盾にも武器にもなる。
真に我が子を守りたかったのなら、
早い時期に本当のことを教えるべきだったのでは?と思いつつ、
温室育ち故の素直さとまっすぐさが、光陽の武器なのだと思い直す。
獣人と餌。
共依存のはずなのに、なんだかイヤな言い方だな~と思っていたけど、
梁井の発したこの関係性を表す言葉に納得。
自分本位で一方的な梁井の発言に最初はイラッとし、
でもその直後の彼のフォローや、発した言葉を悔いる言葉に
結果的に絆されるというか、許してしまうというか。
狡い大人。
彼の芯が一本通った生き様はとてもカッコイイと思う。
次巻も楽しみ。


「商業的にNGなことが多くて、ぬるい感じになってしまった」とあとがきにありますが。
私、全力のバトルが読みたかった~!
とは言え。
さすが夜光さん。読み応えバッチリのアクションバトルです。
とりあえずすべてのBL作品に言いたい。
連作や続き物には是非巻数を!
ちゃんと最初から並べていたはずなんだけど、いつの間にか1作目と2作目が入れ替わっていて、
はりきって2作目から読み始めて?????となりました。←すぐに気付いたけどね(笑)


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「ハイスペックな彼の矜持と恋」夕映月子(シャレード文庫)



「完璧なタチ」と言われる自分の真の望みは、
実は「抱かれる」ことなのでは?
自分一人では解決し得ない悩みをかかえてしまうことは厄介だ。
悩み抜いた槙が意を決して足を踏み入れた店で出逢った三隅。
久しぶりに野性味あふれるフェロモン垂れ流しの
ついでに仕事もできちゃう超絶スーパー攻め様に出会いました。
そんな男に仕事で一目置かれる槙もハイスペックな受け様。
様々な葛藤や言葉不足の認識違いを経たうえでの槙の
「後ろで抱いてあげます」発言は、素晴らしい名言だと思った。
対等な存在として互いを尊重し合う、最高のパートナーに乾杯☆

同じ出来事を槙視点と三隅視点とで語られた二種のペーパーはお得感満載。
垣間見える三隅の嫉妬心がいいね。

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「ダブル・トラップ Love&Trust EX.」榎田尤利 (SHYノベルズ)



沓澤と核が大好きな私にはとてもとても嬉しいボーナストラック。
ふたりの出逢い編と、本編その後。
なんだ、最初から堕ちてたんじゃん!と言いたくなるふたりですね~。
核の抱えてしまったトラウマをちゃんと理解している辺りが、
沓沢の大人の懐の広さだなぁ。
己の弱さを知っているからこその強さって確かにある。
それを自覚しているから沓沢は強いのか、と、
しみじみ惚れ直しました。
そして、内心の全てを吐き出した核のかわいいこと。
このふたり、本当に好き。
真の意味で一線を越えた二人をしっかり認識した杣さんはさすがです。

テンポよくサクサク読めるシリーズで、楽しく一気読み。
繰り返しになるけど、石原さんのイラストとのマッチングが本当に素敵でした。

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「100 Love Letters Love&Trust 3 」榎田尤利(SHY NOVELS)



前の二作とはちょっとテイストが変わってのシリアス展開。
いい。
すごくいい。
天の自立を望みながら寂しさを抱える核。
慣れない隠し事をしてしまったばっかりに拗れてしまった天と正文。
気付いてしまった想いに溺れてしまう前に身を引こうとした核と、
核に対する想いをむき出しにした沓澤。
沓澤の執着と愛情が、個人的にとてもツボ。
冷静さをかなぐり捨てた男の魅力って計り知れない。
今回のお仕事、一通一通届けられる百通の手紙にまつわる
エピソードがあまりにもロマンチックでキュンとしました。
それ以上にラストの沓澤と核の会話がロマンチック。
とても幸せに読了。



蛇足だけど、言いたい!沓澤の無精ひげ姿に身悶えっ!
日頃身ぎれいにしている男のこういう隙ってたまらないよね。
バラ売り不可の兄弟+正文。
そこに沓澤が加わって賑やかな日常が繰り広げられるのかな?
とか、妄想すると楽しい。
あ、杣さんも忘れずに☆


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「Erotic Perfume Love&Trust 2」榎田尤利(SHY NOVELS)



不倫で泥沼になるのも傷つくのも恨まれるのも、
跳ね返ってくるのが自分に対してならば自業自得で片が付く。
だけど、大人の身勝手な事情で
子どもに不憫な想いをさせては絶対にいけない。
読後に何かがひっかかたような想いが残ったのは、ソコだよね。
やり直すことのできない年齢や立場になってしまった家族の姿が寂しい。
一方で家族愛を全身で表現しあう兄弟愛は健在。
恋愛面に関しては子どものまま大人なった天の葛藤が微笑ましい。
天と正文の恋愛はこれから。
反対に、性に対して奔放な核には悪魔の尻尾が絶対くっついていると思う。
沓澤と核の大人カプの醸し出す雰囲気そのものがとても好き。
次巻も楽しみ♪

というわけで、二巻も楽しく読了。
沓澤の核に対する態度のなにからなにまでがとてもツボ。
核の答え方もやっぱりツボ。
強気で戦える女王様は最高なのです。

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「ラブ&トラスト」榎田尤利 (SHYノベルズ)



素晴らしきかな兄弟愛。
行き過ぎたスキンシップ上等!
研ぎ澄まされた爪と牙を持ったしなやかな豹の闘う姿もカッコよければ、
両足を踏ん張って懸命に誰かを守ろうとする小動物もまたカッコイイのです。
それぞれのキャラが際立っていて楽しい上に、
石原さんの色気ダダ漏れなイラストとのマッチングぶりが素晴らしくて!
テンポよく進む作品自体の面白さとの相乗効果で
ハイテンションでの読了。
……なんだけど。
梁石目の『闇の子供たち』 が脳裏を過って、陰鬱な気分がチラッと。
子どもの臓器売買はやりきれない。
個人的には沓澤氏と核のペアが好みドストライク♪
次巻も楽しみ。


私も子どものころの思い出に、
母が揚げてくれたドーナツのおやつがあります。
アツアツでふんわり甘い、極上の逸品。
粉砂糖を振りかけただけで贅沢度が上がるのです。
母が作ってくれる蒸しパンも大好きだった。
その延長でマーラーカオが好き。
アツアツのドーナツが久々に食べたくなりました。

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「ケルベロス」真式マキ(クロスノベルズ)



ヤクザ×刑事というキーワードから、ハードでガッツリしたものを勝手に想定していたら、
最近、重量級のガッツリを読みすぎたせいか、とてもあっさり読了。
あら?あらら?
これは私の先入観が悪い。
初読み作家さんだから余計に真っ白な心で挑まないといけなかったわ。
彰の抱えたトラウマの上書きシーンは良かった。
経済ヤクザの織宮の甘さもクールさもとてもとてもカッコイイ。
中犬後輩、柴も好印象。
ヤクザにしか見えない丸暴デカ・吉田サンも好み。
パーツパーツはとても良い感じなんだけど、
全体的はとてもサラッとした感が否めない。
ちょっともったいないなぁ。

葛西さんのイラストはどれをとっても素敵でした!




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「堕落の島~狂犬と野獣~」沙野風結子 (ラヴァーズ文庫)



共闘関係。
峯上と靫の関係を表すのにこれ以上的確な言葉はないだろう。
お互いの窮地を助け合って、共に戦える男同士って素敵。
疲れて気持ちがすり減った時に、
肩をぶつけ合うように身体を寄せ合うってすごい萌。
靫の捜査に協力しようと、怪しげな組織を調べているうちに
櫟の言葉に堕ちた峯上。
何にも屈しないはずの強い男も、心の歪につけこまれることもある。
その心の歪は、靫に対する想いが深かったからこそ。
彼を救おうと靫が必死に頑張れたのも、
これまで培ってきた互いに対する想いがあるから。
黒焦げの愛の告白が微笑ましい。
そして、バイクエッチは最高でした!

シリーズ完結。
結局、櫟はずっと孤独だったんだなぁ、と。
あれだけの人材が傍にいたなら、他にもやりようがあったはずなのに。
崇め奉られる「教祖」には在り得ても、
「仲間」や「友だち」には成りえなかったが故の不幸なのかな?
「ここではない、どこかへ」
つぶやいてみたところで、現実からは逃げられない。
ならば、踏みとどまれる自分でありつづけたいと。
ぼんやり思いながら読了。



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「狼の見る夢は」J.L.ラングレー(モノクロームロマンス文庫)



会社の経営者であり、群れの統率者であり、代々続く家の後継者でもあるオーブリー。
背負った責任と、果たさねばならない役割に雁字搦めになっていて、
ゲイであることを隠し、
同性のメイトと連れ添うことに最初から否定的。
一方のマットは天真爛漫で、ゲイである自分の性癖を隠さずに
おおらかに育ってきた癒し系の好青年。
オーブリーがどう変わるかがポイントかな?と思いつつも、
その煮え切らない自分勝手な態度にイラッとし、
だけど、マットの弟・18歳のローガンの言葉に私もハッとさせられて、
大目にみてあげよう、という寛大な気になってみました。
エピローグすごい良かった!楽しく読了。

マットの素直さと遊び心満載な感じが本当に好き。
ちびっこたちも可愛かった。
ちびっこお預かりのペーパーに思わずにっこり。
シリーズ三作目。
カプ的には二作目のジェイクとレミが好みのはずなんだけど。
何故かこの三作目が一番好き。
さて。
電子で一作あるんだよね。
紙本オンリーでここまできたけど、電子デビューしちゃう?悩むわ~

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「狼の遠き目覚め」J.L.ラングレー(モノクロームロマンス文庫)



前作でチェイとキートンの同性カップルに対して初めは完全否定の態度をとったレミ。
そんなレミのメイト(伴侶)も同性のジェイク。
どんな前途多難な恋になるかと思ったら、
レミの過去が掘り下げられるほどに、やるせない気持ちに駆られる。
そして、あんな態度を取らざるを得なかった事情も明らかになる。
家庭内の暴力は本当にタチが悪い。
父の暴力からなんとか弟を守ろうと奮闘してきたレミの情の深さは、
この先彼らの群れの中でプラスに作用するんだろうね。
試練を乗り越えてのジェイクとレミの恋の成就。
お互いに大好きオーラ全開の甘々なので、好きにイチャイチャするといいと思います!

レミとキートンの完全に気を許した友人同士的な会話がとても好き。
家族とのつながり。
仲間とのむすびつき。
揺るぎない絆って素敵だなぁ、と思う。
ジェイクが統率者となった群れのこれからがとても気になるところだけど、
次巻はキートンの兄、オーブリーの話。
こちらも楽しみ。






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