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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「恋人までのA to Z」マリー・セクストン (モノクローム・ロマンス文庫)



山場は二つ。
ふたりの想いが通じるまでと、通じてから。
境目の前後でふたりの気持ちの変化がはっきりと見て取れて、どちらも読みどころ満載。
無味乾燥な日々をほぼ惰性で送っていたザックがアンジェロと出逢ってからの気持ちの変化。
人間に対する不信感と警戒心が拭いきれないアンジェロがザックと共に過ごすようになってからの気持ちの変化。
積み重ねた日常と会話の中で、時にぶつかりながらも歩み寄っていく二人。
その距離感にいっしょになってドキドキした。
凝り固まったアンジェロの心を解きほぐしていくザックの懐の広さがとても素敵。
愛を囁く言葉を口にできてよかったね。

これを言ったところでナンセンスなんだろうけど、
どーーしても突っ込みたい。
あのゲス男、何をしにコーダへ?
まったく意味がわからず、ポカーンとなってみた(笑)
彼を介入させずに違う展開での進展をみたかったかも……って、それこそナンセンスか。
マットとジャレドの暮らしが垣間見れたのも良かった。
スピン元を読んでいるが故の特典。
一人称の交互視点は昔大好きだった作家さんの得意手法なので、個人的に読みやすかった。
そして合間合間の映画の引用がとても楽しかった。
映画を観ているとちょっとお得感がある……かも?←今はさっぱりなので、意外と見ていた自分にびっくり(笑)

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「凍る月~瑠璃色の夜明け~」夜光花 (ラヴァーズ文庫)



完結巻。
人も、獣人も。
そして、人の中にあっても、獣人の中にあっても。
それぞれの寄る辺があって、それぞれの正義がある。
だから争いが起きるし、こうして歩み寄ることもできる。
そして、対話と駆け引きの果たす役割の重要性。
見事に書ききってくれたと思う。
迷わず手首を切り落とそうとした巴の行為には、
傷つけられることが日常にあった彼の過去が透けて痛々しかった。
ラスト間際の深刻なシーンでの光陽の発言には、
え?そうくる!?と、緊張しっぱなしだった気持ちが笑いでほっとゆるんだ。
光陽らしくていい。
闘い抜いた彼らが手にした瑠璃色の夜明け。
楽しく読了!

私、夜光さんは「花シリーズ」で(エロ過多すぎて)なんじゃこりゃ!?ってなって
しばらく遠ざかっていて。(でもドナってない・笑)
「薔薇シリーズ」をお友達が貸してくれてすごい面白い!ってなって。
結局自分で今回の「凍る月のシリーズ」を買い揃え……という流れに至っています(笑)
「花シリーズ」で終わらなくて本当によかった。
面白かった。

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「凍る月~七色の攻防~」夜光花 (ラヴァーズ文庫)



殺伐とした展開が続く中、
光陽がひたすら心の癒しだった。
あの状況で戦いを回避することを訴え続けることは簡単じゃない。
だけど、それを貫いた光陽は強い。
一方で、銀のやり方は納得できない。
望んで集ってくる人は率先して巻き込めばいい。
だけど、あんな形で他人を戦いに巻きこんじゃいけない。
自分のやらかしたことの結果をどう受け止めているのかな?
光陽の言い分に全く耳を貸さなかった銀とは違って、
須王たちは話を聞いたうえで妥協案を示してくれた。
だけど、動き始めてしまった事態は加速度的に悪い方へ。
スケールの大きさに圧倒されて、最終巻へ。

帰ってきた亨の頼もしさに安堵。←彼も癒しだった。
梁井はちょっとヘタレてるくらいがカッコイイと思います。←褒めてる。
須王には変わらずにいてほしい。←大好き。だから銀に対して厳しくなるのかな?
どっちかの息の根を止めるしかない獣人vs獣人の幕引きよりは、
獣人vs人間の方が上手い着地点が見い出せる気がするんだけど、どうだろう?
続が気になりすぎてドキドキするわ。


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「ロング・ゲイン ~君へと続く道~」マリー・セクストン (モノクローム・ロマンス文庫)



深みのある良作。
しっとりと読ませる。
もともとゲイとして自覚のあったジャレドと、
ジャレドと出会い、自らの性癖に直面したマット。
ゲイであること、世間の目、偏見、同僚、そして家族。
とても閉鎖的な町の中で、それらから目を背けることなく、
戸惑いながらも自らの想いとまっすぐに向き合ったジャレドとマット。
抱える孤独感。友情から愛情への転換。
家族からの理解や、或は埋まらない隔たり。
漂うリアリティが半端なくて彼らと一緒に一喜一憂。
惑いを吹っ切ったマットが職場の同僚にジャレドを認めさせた一件は
ふたりともカッコよかった。
愛情いっぱいのリバも素敵。

「ギャランドゥ」という言葉を久々に思い出しました。
これだけセクシーなギャランドゥ描写は、日本の小説ではあまりお目にかかったことないかも~。
ふふ。ホント素敵でした。
モノクローム・ロマンス文庫。
ホント外れないですね~。
これはスピンもあるので読むのがとても楽しみ。
【モノクローム・ロマンス文庫 14/22】




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「サバイバルな同棲」洸 (キャラ文庫)



真のスパダリって、ダグラスみたいな人のことを言うんだろうなぁ。
甘やかすのとはちょっとちがうやさしさと、あの行動力と包容力。
まかせて安心なカッコよさなんだけど、
俺俺じゃなくて、相手の自主性をちゃんと重んじてくれる。
なんかもう、褒め言葉しか出てこない(笑)
自分の想いが決して叶うことのない一方通行だと思い続けたレオ。
ダグラスに対して憎まれ口をたたく頑なな態度を貫いていたけれども
お釈迦様の手の中の孫悟空が想起されて、なんだか微笑ましい。
とはいえ、本人的にはたくさん悩んできたことがわかるから、
ダグラスからの言葉は本当に嬉しかった。


祭り囃子のメンバーの作品の中で一番冊数を読んできたのは義月さんだけど、
一番好きなのは洸さん。
ということを思い出しました。
甘々好きさんにはおススメ~☆





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「銀月夜  凍る月シリーズ」夜光花  (ラヴァーズ文庫)



佐倉うざっ!超うざっ!
主人公カプなのに、最後の最後まで肩入れできなかった。
ああ、もうっ!
組織に反旗を翻す理由が子どもがダダこねてるみたいだし、
自分じゃなにもできなくて他力本願なのに大口叩いてるし。
一度梁山泊に入山して、ガッチガチに鍛えられて出直してくるといいと思います!
←私の言い分も大概……(笑)
一方、何があっても流されずに佐倉をあしらい続けた銀の態度はもう、お見事。
とは言え、須王も、そして梁井だって戦いを望んでなんかいないのに、
何で巻き込もうとするかな?
銀の戦いの趣旨が微妙に変わったけど、わかってるかな?
それは獣の言い分だよ。

このもやっとしたストレスフリー感!
次巻を読めばスカッと解消されることを期待します!
そして私は光陽にいろんな意味で期待大。




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「花の慟哭」夜光花(ラヴァーズ文庫)



圧倒的な読み応え。
胸を抉るやるせなさがたまらない。
救出されるまでの巴の置かれていた状況がとても辛い。というか、痛い。
須王を盲信するあまり、道を誤ってしまったヨハン。
最後の最後まで軌道修正ができなかった。
馬鹿だなぁ……
そこまでの想いがあったら、他にやりようもあったかもしれないのに。
悪夢に苛まれながらも、巴はとても頑張ったと思う。
「許す」ことってとても尊い。
強く在り続けなければいけない須王の立場もしんどいよね。
取り戻した愛。
彼らに訪れた優しい夜がずっとつづきますように。
これでスピン。
本編に対する期待が高まるのです。

なんかもう、先の展開が気になりすぎて
エッチシーンは読み飛ばしてしまった。
今まで読んできてこの巻が一番好きかなぁ。
まだ三冊残っているので、最終的にはどうなるかわからないけど。

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「花の残像」夜光花 (ラヴァーズ文庫)



価値観の押し付けが果てしなく気持ち悪い。
自分にとって何が良くて何が悪いのか。
そんなことは自分で決める。
他人が判断して良かれと思うことを自分の知らないところで押し付けられ、
挙句の果てに、大切な人を奪われてしまうってどゆことよ!
と、うっかり憤ってしまった結果……
言葉が通じない人には太刀打ちできない。
だからストーカーってなくならないんだ、と。
思考が妙な方向に流れてしまった。
須王には敵と味方を見誤ってほしくない。
大丈夫そうだけど。
そして巴には諦めてほしくない。
大切な人と共に在るということを。
もやもやが解消されることを信じて次巻へ。

完結していると思って読み始めたら、
なぬ!?というところで続いていました。
やーん。
だからわかるように巻数表示してもらいたいんだってば!

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「凍る月~灰色の衝動~」夜光花 (ラヴァーズ文庫)



組織の内情に更に踏込み、登場人物も増え、
物語は増々重厚さを増していく。
組織のトップ須王が、あら、とっても素敵。
獣人抹殺を唱えがら孤軍奮闘する訳ありな銀も魅力的。
光陽のことを警戒心がなさすぎと文句を言い続けた梁井だけど、
結局梁井も無条件に相手を信じたことが仇になり、手ひどい目にあってしまう。
うん。梁井もイロイロお馬鹿さん。
そういう隙というか甘さを抱えた非情に徹しきれない二人だからこそ、
殺しあうしかない獣人同士の関係を変えていくことができるのかな?
と思えてくる私も楽観的。
忍を手なづけることができたらちょっと楽しそう。←危険思想?(笑)


とりあえず今回の梁井はひどい目に遭うくらいの無神経なことを
光陽に対してしたと思うので、深く反省するといいと思うわ。
知れば知る程、みんなそれぞれ事情を抱えた一人の獣人で
目を離せない人が増えていってしまう。
完結するまでとっても楽しめそう♪


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「凍る月~紅の契り~」夜光花 (ラヴァーズ文庫)



運命を首肯し、或は嫌悪し、それでも
自らの人生を受け止めてまっすぐに生きている人たちが
みんな魅力的。
梁井の愚直な不器用さは愛おしいし、
一癖ある黒澤はメッチャ憎めないし、
何より人間でも獣人と戦える執事、アレックスが特大級でカッコよかった!
なんなの、あのスペックの高さ!
戦うことしか知らなかった獣人たちに対して、
共存を訴える光陽が与える影響って半端ない。
えげつない組織の一部が明らかになり、
これから彼らとどう係っていくのかが気になるところ。
黒澤の自己肯定は見習いたい。
自分で自分を認めてあげないと、息苦しくて仕方ないと思うから。


光陽が口にした無自覚の殺し文句は萌えた。
あれじゃあ梁井も歯軋りしつつも抱きしめるしかないよね。
黒澤のその後がものすごーーく気になるんですけどーーー!!!






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