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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「鮮烈に闇を裂け」かわい有美子(ルチル文庫)



甘いだけが恋愛じゃないよね、と思っているので。
(波風ないのに越したことはないけどね)
恋を知らずにきたアキラの、相手の真意が読めずに陥る苦悩は、
恋愛の醍醐味よ!と、拳を握ってみました。
とはいえ、私も一緒に切なかった。
アキラが本当に良い子で、
でも、頑固な一面もちゃんと持ってることにほっとしました。
そして、言葉が足りないくせに手は早かった飯田は、とりあえず悩むがよいと思ってみました。
ああ、でも本当に!
大事に想いあえる二人がちゃんと寄り添うことができてよかった。
天涯孤独な身の上だった彼に、あたたかな居場所ができてよかった。

そして私は犬伏×橋埜が大好きなので!
橋埜のツンぶりに拍車がかかっていて心が躍りました(笑)
「イチャイチャしたい」と普通に言えてしまう屈強なゴリラ…もとい、犬伏の度量の広さがいい。


内容(「BOOK」データベースより)

SAT第一制圧班の高梁晄に第二班へ移るよう内示が出た。小柄で身が軽く手先も器用な点を買われての異動だが、第二班班長の飯田真也が第一班にいた際、高梁を密かに気にかけていたことも関係していた。無口な飯田に初めは戸惑う高梁だが、あるきっかけからつきあうことに。そんな折、銀行で立てこもり事件が発生、高梁が現場への潜入を命じられ―。

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「饒舌に夜を騙れ」かわい有美子(ルチル文庫)



戦いの中に在って、無条件で背中を預けられる存在に出会える確率は如何ほどか?
互いの隣に立つ居心地の良さを知ってしまったら、離れられないだろう。
その存在を失うかもしれない恐怖。
もう、会えなくなるという諦念。
肌を触れ合わせたきっかけはなんであれ、
なるべくしてなった二人だと思う。
0か100か。橋埜の潔い苛烈さが好き。
自分から誘ったことに負い目を感じて
全力で逃げた橋埜を捕まえた犬伏の謀はお見事でした。
かわいさん流のSATの仕事ぶりは本当にカッコよかった。
男臭い寮生活が楽しそうなのは相変わらず。
大満足な一冊です。

とりあえず、バブル上等!と言っておきます(笑)
エロオヤジ化した犬伏は橋埜にとって想定内だったのか、想定外だったのか。
どっちにしても幸せそうだし、大事にしてくれる感がダダ漏れてるので良し☆



内容(「BOOK」データベースより)

SATの制圧班班長・橋埜祐海はクールな外見によらず中身は熱く、同期の犬伏和樹に対してはとにかく口が悪い。その犬伏は、橋埜とは対照的にパワフルな体育会系で面倒見のよい性格。部下の高梁が犬伏を密かに慕っていることに橋埜は気づいていたが、自分もまた犬伏を憎からず思っているため複雑な心境だった。そんな時、ハイジャック事件が発生して!?―。

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「狂犬」剛しいら(キャラ文庫)


品行方正の道を歩みながら、そんな殻を破りたかった立佳と、
戦闘の中に身を置く生き方しかできないと思いつつ、
安らげる場所を欲っていた鬼塚。
二人の関係の始まり方は最悪でも、
立佳の柔軟さと生真面目さ、そして腹の座り具合がオトコマエで、
悲壮感が感じられなかったのにはちょっとほっとした。
あれがただのレイプになっちゃうとちょっとキツイ。
敵を容赦なく殺すだけの戦闘力と決断力を持った男は
仲間を守れないことに罪悪を感じ、他人を思いやる優しさをも心の中に秘めていた。
だから、人がついていくんだろうなぁ。
ブレずに闘い抜いた二人はカッコよかったです。

元傭兵、テロリスト、ヤクザ、CIA。コルガバにジグ・ザウエル。
BL+ハードボイルド=私の好み満載。
よって、この話、上下巻でガッツリ書き込んでもらえるととっても嬉しかった!
いや、一冊でも面白かったんですけど。


何にでも食らいつく凶暴な男―あだ名は“狂犬”。警視庁テロ対策課勤務の立佳(はるか)は、その男・鬼塚(おにづか)にたった一人で接触する羽目に! 元傭兵の鬼塚は、秘密裏に入国した要注意テロリストの情報を唯一握っているらしい。しかし鬼塚は「服を脱いで這いつくばれ」と初対面の立佳を、銃で脅しながら強引に抱いてきて…!? 硝煙の匂いをまとう男と、暗殺の恐怖に身を晒す――緊迫と官能の三日間!!

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「純真にもほどがある!」崎谷はるひ(ルチル文庫)



20年に及ぶ付き合いのある幼馴染兼親友から恋人への関係の変化。
その変化に付随する戸惑いや揺らぎがストレートに伝わってきて、
彼らと一緒にハラハラしたりドキドキしたりしながらの読了です。
茅野と瀬戸。双方の視点からのその時々の想いが綴られているけど、
個人的には瀬戸寄りな目線で追っていました。
セックス込の付き合いでより大きな変化を強いられるのは瀬戸の方で、
そりゃあ、イロイロ考えるよね。
とはいえ、茅野もなんだかんだイロイロ我慢してがんばったなーと。
結果、彼らの辿りついた「甘く爛れきった」三日間。
愛情あふれるいちゃいちゃはこっちも照れくさく幸せになりますわ。

当人同士では近すぎて見えなくなっていることも、
冷静に分析してくれる第三者の存在の心強いことといったら。
アツミさん、カッコよかったです!


内容(「BOOK」データベースより)

茅野和明は「燃えあがるような恋をしてみたい」が口癖で恋愛依存症。ある日茅野は、共同経営者で幼いころからの友人である瀬戸光流と酔った勢いでベッドイン。思わず「なんでおまえなの!?」と叫ぶ茅野に、瀬戸はそっけない。そんな瀬戸が気になる茅野は…!?続編「強情にもほどがある!」、書き下ろし「蜜月にもほどがある!」を収録。

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「花片雪」英田サキ(SHY NOVELS)



柊也の成長と、椹木の深い愛情が垣間見れる物語。
椹木の愛し方はどこまでも大人で、でも、時折垣間見られる嫉妬や執着がとても好ましい。
信じること。信じられること。
愛すること。愛されること。
不安に揺らぎながらも、それがどういうものなのか、
柊也が少しずつ理解し始めた矢先に起こった事件。
柊也が自棄にならずに椹木の元へ帰ってきてくれたことに胸をなで下した。
冷静に対応していた椹木が、柊也を行かせたくないと、
心配と不安を吐露するシーンが好き。
彼らが教えてくれた「生きる力」。
胸にしっかりと書き留めておこうと思います。

人は独りでは生きられないと、つくづく思い知らされる。
誰かに支えられた記憶でも強く在れるし、今現在手を差し伸べてくれる人の存在は心強い。
ご飯を食べて、幸せだと泣ける人生。
とても素敵だと思います。
『たかが恋だろ』→『愛想尽かし』→『花片雪』の順番で。
読み応えありました。

内容(「BOOK」データベースより)

男好きのきまぐれな母親の下、寂しく育った春日柊也は、大人になる頃には、誰も信じることができず、人を傷つけてばかりの毎日を送っていた。そして、罪を償っていたとき、元ヤクザの椹木恭介と知り合い、ふたりはいつしか恋人とした一緒に暮らすようになっていた。けれど、本物の愛情がどんなものか知らない柊也は、椹木の愛情や信頼を信じたくても信じきれずにいた。そんなとき、柊也はある事件に巻き込まれてしまい…。

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「ロスト・コントロール -虚無仮説2- 」蒔舞(フロンティアワークス)



惹かれあっているのに。
距離が近づけば近づくほど傷つけあって疲弊していく二人が
たまらなくやるせなくて、途中から半泣きになりながら頁を捲りました。
胸をキリキリ絞られるような感覚は久々。
そして、そんなふうに感情を揺さぶられる物語が私は好き。
過去に囚われているのは藍だけではなく、
ハイエルもまた、過去の癒えない傷を抱えていた。
そんな二人が傷だらけになりながらも、
気持ちを確かめ合うシーンがとても好き。
藍のしなやかな強さに、未来の光を見た気がします。
そして、番外のハイエルの嫉妬深さは笑えるレベルを超えていて唖然(笑)。
お幸せに☆

さりげなく二人を気遣うダニーとアニタの存在が心強かった。
「俺に謝るな」
謝意を口にしたショーンに対して、それを拒絶するハイエルの台詞。
ものすごく厳しい言葉だと思うけど、それを言わせただけの理由がある。
人と人。
どう係っていくかって、本当に難しい。
でも、その関わり方の中で、素敵な出逢いもある。
全編通して楽しく読めました。
お友達に感謝☆ありがとうございます!


内容(「BOOK」データベースより)

FBI捜査官の藍沐恩は先の誘拐事件で深く傷つき、その心の傷を誤魔化すため上司で相棒のハイエルとのセックスに救いを求めてしまう。ハイエルが未だに亡き妻を愛していることを知りながら彼と夜を重ねる藍。だが、未来を描けない今の関係を、胸に秘めた恋情ゆえに思い悩み…。そんな時、捜査中の事件の犯人からハイエルの恋人として、事件の関係者でもあるジュリアと藍が狙われた。そして、ハイエルは藍に命じる。“ジュリアを守るため、恋人のフリをしろ”と―…。台湾で人気のBL小説、感動の完結!!

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「ロスト・コントロール -虚無仮説1- 」蒔舞(フロンティアワークス)



FBI捜査官の藍は、少女の誘拐事件の捜査の過程で、自分の過去と向き合うことになる。
巻末の番外編で語られる彼の過去が、あまりにも痛々しくて胸に刺さる。
彼の母親も、そしてトビーの母親も。
何故、子供に対してそんな仕打ちができるのだろう?
掴めない少女の行方。
焦燥と、過去からの呪縛と、ハイエルへの想いとに揺れる藍。
「事件に感情移入しすぎるなよ」
どうしても感情が先に立ってしまう私には、
グサグサ突き刺さる言葉だった。
「嘘つき」
この言葉はいたたまれない。
精神的に追い詰められた藍が向かったハイエルの部屋。
そうしむけたハイエルの真意は?
ドキドキしながら次巻へ。

とりあえず。
カウンセラーと言えども、人の恋心を勝手に不幸だって決めつけるのはどうなの!?と。
イアンには文句言いたい。
そして貸してくれたお友達には感謝☆好みドンピシャでした!

内容(「BOOK」データベースより)

FBI捜査官の藍沐恩には2つの悩みがあった。ひとつは、FBIに提出する心理評価審査がパスしないこと。もうひとつは、秘かに想いを寄せる上司で相棒のハイエルのことだ。カウンセラーは言う。審査がパスしない原因は藍の幼少期にあり、「藍沐恩には自殺傾向がある」と。また別のカウンセラーが言う。ハイエルへの望みのないその想いは「藍を不幸にするだけだ」と。だが、ある少女の誘拐事件をきっかけに、過去の自分とハイエルへの想いに向き合うことになり―…。複雑に絡まり合う事件と犯罪心理に対峙する、台湾で人気の心理サスペンスBL!!

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「いたいけな彼氏」菅野彰(キャラ文庫)



視点を変えれば、見方が変わる。
そして、時に知ることになる。
感じたことは思い込みに過ぎず、
自分が傷ついた分、相手もまた、傷ついていたのだと。
優人の初恋の顛末はいたたまれない。
そんな優人が所属するサークルに勧誘された郁。
親から名前を呼ばれたことのない郁の生い立ちが、とても哀しい。
過去に囚われて雁字搦めになっている二人の恋の物語。
郁が変わることを願いながら、実際は優人自身が変りきれていなかったことに
気付いた瞬間がやるせなかった。
ここからがスタート。
この先、二人がイラクサでその手を傷つけることがありませんように。

本好きさんにはあるあるな話題がちりばめられていて、
心の中でいちいち頷いてしまいました。
その本の話題に、菅野さんのルーツも投影されている気がします。
個人的には健が好き。
スマートに優人をあしらいながらも、
彼もまた、何かを抱えていそうな雰囲気にそそられます。
主観ですけど(笑)
スピンがあるなら是非健の物語を。


内容(「BOOK」データベースより)

ベンチで熱心に本を読んでいる男は、本好きそうだし、イケメンだ―。出版系サークルの後輩に、新入生の勧誘を頼まれ、構内を物色していた大学四年生の優人。貴重な人材確保だ!!と思ったら、口を開けば無愛想だし、コミュ障気味で空気も読まない。案の定、その一年生・郁は部内で浮いてしまう。俺が責任取って面倒見るか―溜息を隠して構ううち、人馴れしていない郁に全力で懐かれていき!?

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「アウトフェイス」英田サキ(キャラ文庫)



『ダブル・バインド』外伝。
「名もなき花は」美津香が新藤と葉鳥の二人とどんなふうに係ってきたのかが知れる過去編。
彼女もまた、ままならない想いを抱えていた。
それでも颯爽と生きた彼女は強い。
新藤は最初から葉鳥のことを大事にしていたことが伺えて嬉しくなった。
「アウトフェイス」
葉鳥の覚悟と自覚が改めて問われる話。
”上手に愛せなくてごめん。上手に愛されなくてごめん。でも愛してる”
この台詞、すごく切なかった。
大きな事件を介することにはなってしまったけれども、
結果的には色々吹っ切れて前にすすめた葉鳥。
新藤の深い愛も再確認できて、良かったね。
お幸せに☆

自ら手を汚した葉鳥は後戻りできない状態になったわけだけど、
彼にとってはそれでよかったんだと思う。
これで迷いなく、そして気兼ねなく新藤と同じ道を歩き続けることができる。


内容(「BOOK」データベースより)

極道の一大組織である東誠会三代目を、凶暴な狂犬が狙っている!?会長となった新藤の愛を受け入れ、本宅で暮らし始めた葉鳥。ところが襲名を逆恨みする元舎弟の稗田が、新藤の命を狙うと予告!!「新藤さんに何かあったら殺す」心配で焦燥を募らせる葉鳥は行方を追って奔走するが!?極道の愛を得て成長した葉鳥の覚悟が試される!!若き日の新藤と葉鳥を描く「名もなき花は」も同時収録。

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「ダブル・バインド 4」英田サキ(キャラ文庫)



語られる事件の顛末。
やるせなさしか残らない。
被害者と加害者。
間違っていることはわかっていても、ハンムラビの法則が時に正しいと叫びたくなる。
祥の抱えた過去があまりにも痛ましかった。
6歳の子供が抱えるにはあまりにも辛すぎた過去。
それでも彼は、周りの人たちに支えられて、
生きていくことの素晴らしさを感じられると思う。
人は、いろんなことを抱えながら生きていくんだなぁ、と、
この物語に係った人たちをみていて、改めて思いました。
葉鳥が落ち着くところに落ち着いてくれて良かった!
そして、武骨な上條の存在はなんだかんだ頼もしかった。

発信機問題は私の中で無事解決。
新藤の愛の深さには私、感動すら覚えました。
上條と瀬名の掛け合いは最後まで楽しかった。
ハラハラしながらも、楽しく読み切った物語。


内容(「BOOK」データベースより)

連続殺人犯を追っていた葉鳥の消息が突然途絶えた!?心配する新藤は極道の若頭の顔を振り捨て、葉鳥の救出に向かう。時同じくして行方不明になった多重人格の少年・祥を案じる瀬名、そして事件の核心に迫った刑事の上條は、ついに真犯人へと辿り着く―!遺体発見現場で祥だけが目撃していた意外なその人物の正体とは!?散らばった謎のピースが合わさる時、浮かび上がる衝撃の罪と愛。

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