きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2016.01.31 「小さな君の、腕に抱かれて」菅野彰(ディアプラス文庫)
- 2016.01.23 「弔愛~甘美な悪魔の囁きに~」鳩村衣杏(ガッシュ文庫)
- 2016.01.23 「弔愛~群れなす天使の歌声に~」鳩村衣杏(ガッシュ文庫)
- 2016.01.17 「AWAY DEADLOCK番外編2」英田サキ(キャラ文庫)
- 2016.01.16 「STAY DEADLOCK番外編1」英田サキ(キャラ文庫)
- 2016.01.04 「薔薇の誕生」夜光花(SHY NOVELS)
- 2016.01.01 「薔薇の守護」夜光花(SHY NOVELS)
- 2015.12.23 「薔薇の奪還」夜光花(SHY NOVELS)
- 2015.12.20 「薔薇の陰謀」夜光花(SHY NOVELS)
- 2015.12.13 「さよなら一顆」一穂ミチ(ディアプラス文庫)
「小さな君の、腕に抱かれて」菅野彰(ディアプラス文庫)
軽く言える「さよなら」と身を切られるような「さよなら」がある。
好意を持っている相手との、
二度と会えないことがわかっている「さよなら」はとても切ない。
「久しぶり」と思わぬ偶然に手をあげる再会もあれば、
ひたすら探し求めて偶然を装う再会もある。
人と人。
深く関わりあえば、良くも悪くも何らかの影響を及ぼしあうのは必須。
誰かの支えがあったからこそ、笑っていられることもある。
だから、そんなに負い目に感じなくてもいいんだよ、
と、奏一には言ってあげたくなって、後半ちょっと辛かった。
だけど祐貴は、あのときより幸せな自分にきっと出会える。
たぶん、出会えている。
とんでもないことを言い出した峰崎が実は常識人だったことに安堵して、
そして、彼もまた、過去に捕らわれた人であったことを知って愛しくなりました。
個人的には峰崎が大変好みでした。
巴ちゃんとの12年後は是非!
それにしても……しんみりとした余韻がペーパー読んで台無し!と思ったのは
私だけでしょうか?(笑)
面白かったからいいんですけど。
ってか、面白すぎました。
内容(「BOOK」データベースより)
ある朝ほぼ全裸で目覚めた大学の図書館司書の奏一は、勤務先の学生が一緒にいることに愕然とする。その彼・祐貴は、思わせぶりな言葉を紡ぎ、脅すように度々部屋を訪れるが、触れてくる手はとてもやさしい。とまどう奏一は、ようやく記憶の底にあった八年前の、短い季節を思い出す。小さな手でしがみつきながら、何度も「歌をうたって」とせがんだ、幼い少年のことを…。一途な年下攻ラブ・ストーリー!!
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「弔愛~甘美な悪魔の囁きに~」鳩村衣杏(ガッシュ文庫)
【完璧な人間がいないように、完璧な愛などどこにもないのだ】
忍耐と諦念の中にいた憂里が、自らの力で立ち上がることを決意する。
そして、城上もまた、現状を打破するための最良の策を模索していた。
少しずつ変わろうと、いや、変えていこうとする意志が運命を揺り動かす。
願わなければ、そして、動かなければ何も変わらない。
一之瀬が引き合わせた出逢い。
彼が願った通りに収束するのが一之瀬に対する手向けだとするなら、
これ以外はないエンディングだろう。
「完璧な人間がいないように、完璧な愛などどこにもないのだ」
故に、愛とは育んでいくもの。
「与え合う」ために抱き合った二人の雰囲気がとても好き。
満足な読後感。
ハードボイルド好きにはたまらない一冊でした。
内容(「BOOK」データベースより)
愛した男が、親友を殺した―?私立探偵の城上が、託された遺言で捜し始めた亡き親友の弟。その過程で巻き込まれた、日本と極東の間にある闇の利権争い。見つけた弟は、その渦中で逃れられない檻の中にいた。抗争に終止符が打たれる時、親友の死の真相とともに城上は辿り着く。愛を壊すばかりだった自分が本当に愛しいと思う、最後の男に…。探偵、バーテンダー、極道、製薬会社社長、麻薬取締官、グルジアマフィア…闇に息する男たちの、愛を弔う哀歌。
「弔愛~群れなす天使の歌声に~」鳩村衣杏(ガッシュ文庫)
過去、というよりも、生い立ちそのものに捕らわれた男たち。
ままならない過去に雁字搦めにされたまま身動きがとれず、
どこか諦めて、それでも足掻いている。
渇くことのない傷口から迸る、哀しみと苛立ち。
諦めて、それでも求めているものは、たぶん愛情。
あからさまな憂里の挑発。
そこで抱いちゃったらダメでしょ!と思ったわけですが……
いや、だからこそのろくでなしのダメ男なんだと、
妙なところで納得しました。
(←城上、嫌いじゃないです)
「闇に息する男たちの、愛を弔う哀歌」
果たして彼らの運命の行方は?
彼らの傷はただ黙って抱きしめたくなるようなやるせなさで膿んでいる。
内容(「BOOK」データベースより)
合言葉は「『天使の群れ』をウォッカで」―私立探偵の城上は、亡き親友の遺言で生き別れた彼の弟を捜すことになった。彼が死の間際に遺した3枚の写真と「天使の群れ」という言葉を追い、辿り着いたのはバー「ユーフォリア」。バーテンダーの憂里は、男を惑わす謎めいた笑みを浮かべ、「天使の群れ」と言う名のカクテルを出した。淫蕩に甘く、酩酊を誘う憂里に城上はある衝動を覚える。―この男を、壊したい。夜の果て、男たちのサスペンシヴ・ラブ、開幕。
ままならない過去に雁字搦めにされたまま身動きがとれず、
どこか諦めて、それでも足掻いている。
渇くことのない傷口から迸る、哀しみと苛立ち。
諦めて、それでも求めているものは、たぶん愛情。
あからさまな憂里の挑発。
そこで抱いちゃったらダメでしょ!と思ったわけですが……
いや、だからこそのろくでなしのダメ男なんだと、
妙なところで納得しました。
(←城上、嫌いじゃないです)
「闇に息する男たちの、愛を弔う哀歌」
果たして彼らの運命の行方は?
彼らの傷はただ黙って抱きしめたくなるようなやるせなさで膿んでいる。
内容(「BOOK」データベースより)
合言葉は「『天使の群れ』をウォッカで」―私立探偵の城上は、亡き親友の遺言で生き別れた彼の弟を捜すことになった。彼が死の間際に遺した3枚の写真と「天使の群れ」という言葉を追い、辿り着いたのはバー「ユーフォリア」。バーテンダーの憂里は、男を惑わす謎めいた笑みを浮かべ、「天使の群れ」と言う名のカクテルを出した。淫蕩に甘く、酩酊を誘う憂里に城上はある衝動を覚える。―この男を、壊したい。夜の果て、男たちのサスペンシヴ・ラブ、開幕。
「AWAY DEADLOCK番外編2」英田サキ(キャラ文庫)
幸せな読後感。
途中で切なくなったり、涙ぐんだりもしたけれども、
結局はとても満ち足りた気持ちで読了しました。
それぞれがそれぞれの人生を着実に歩いている姿を、
こうして垣間見れたことがとてもうれしい。
独りではなく、互いのパートナーと一緒に、
時に喧嘩したりしながらも、愛を確かめ合って、寄り添いあう。
出会えたこと自体が、ヨシュアの言葉を借りれば「愛の奇跡」。
「結婚式を挙げたいなら、俺ともう一度すればいいさ」
ロブの父親トニーが、ロブの母親べリンダに言ったこの台詞が本当に素敵。
みんなみんな、お幸せに!
トータルで7冊。
素晴らしく読み応えのあるシリーズでした。
この幸せな読後感の中を、今しばらく心地よく浮遊していたい感じです。
内容(「BOOK」データベースより)
シリーズ完結後、それぞれ人生の岐路に立たされるDEADLOCKキャラクターたち―晴れて結婚式を挙げることになったロブとヨシュア。祝福する周囲とは裏腹に、当のヨシュアは不安を抱え…!?いっぽう順調に愛を育んでいたユウトとディックも、事故でディックが記憶喪失になったことから、二人の絆の危機…!?高階佑による漫画と書き下ろし小説も収録!!大ボリュームの番外編、第二弾!!
「STAY DEADLOCK番外編1」英田サキ(キャラ文庫)
相手のことが好きで。大好きで。
その愛情故に泣ける関係が、とても素敵。
深く愛し合っている二人を知っているからこそ、
まだ想いを通わせる前の苦悩を改めて突きつけられると、
苦しくて泣きたくなる。
ディックの孤独と喪失感が半端ないけど、
だからこそ、それを補って余りある幸せをユウトと一緒に築いていってほしいなーと。
ディックとユウト。
ロブとヨシュア。
それぞれの日常がとてもリアルに微笑ましく描かれていて、
何度も読み返したくなる。
言いたいことを言い合って、くだらないことでケンカして。
でもちゃんと仲直りができる。
だから「ひとりで全部結論付けるな」というユウトの言葉をディックは順守してほしい。
「俺の隣がお前の生きる場所だ」
心の底からお幸せに!
本編とスピンオフはお借りして読んで、全サ目的で今回は購入したけど、
とりあえず早々に全巻そろえてしまおうと思います。
やっぱりこの話、大好き!
内容(「BOOK」データベースより)
シリーズ完結後もますます広がるDEADLOCKワールド―ロス市警刑事のユウトと、警備会社のボディガードとなったディックはLAで二人暮らしをスタート。ロブとヨシュアの愛も深まり、パコがトーニャに告白!!新たなカップの兆し…!?完結後に発表された番外編を一挙収録!!それぞれの人生を歩み始めたDEADLOCKキャラクターたちのその後。高階佑による漫画も収録。
「薔薇の誕生」夜光花(SHY NOVELS)
少しだけ、夢を見た。
口絵の彼らがとても楽しそうだったから。
でも、これ以外はない最上のエンディング。
落涙したのは、私がレヴィン寄りだったから。
だから、ラウルの軽口と抱擁が嬉しかった。
啓の言葉が切なかった。
そして、レヴィンの想いが胸に刺さった。
手紙に託されたエリックの想いから始まる最終巻。
彼らなりに悩み、惑い、考え抜いた戦法でのアダムとの壮絶な死闘の決着。
命を預けることに躊躇のない三人の信頼関係。
伺い知ることのできたマリアの愛情に、なんだかほっとしました。
描かれた未来予想図が訪れる日を夢に見ながら、私の旅も終わりました。
読めて良かった。素敵な物語です。
広げた大風呂敷を見事に畳んだ物語。
それぞれの過去をああいう形で詳らかにする手法は見事だなーと思いました。
最初から最後までノンストップで楽しめました。
貸してくださったお友達に感謝。
本当にありがとうございます!
内容(「BOOK」データベースより)
薔薇騎士団の総帥であり、唯一の薔薇騎士である啓は、金髪の守護者レヴィンと、赤髪の守護者ラウルのふたりに守られながら、不死者の始祖で初代薔薇騎士でもあるアダムと死闘を繰り広げていた。時間が経つほどに闘いは悲惨になり、誰もが、啓やレヴィンでさえもが傷ついていた。そんななか、啓はある真実に気づき始めて…不死者となりレヴィンとともに生きていくのか、人間としてラウルとともに生きていくのか―薔薇騎士と守護者。逆らうことのできない運命の結末は?
「薔薇の守護」夜光花(SHY NOVELS)
日々の生活の中で、常に死を覚悟しているラウル。
己が「不死者」であることを負いつづけるレヴィン。
総帥であることの自覚も風格も備えた啓。
それぞれの立場での苦悩を抱えながらも、
三人ともが三人で在ることの関係を認めている感じが伝わってくるのが嬉しい。
特にレヴィンとラウルが互いを認め合っている光景がいい。
戦いの中でも安息の日はある。
年相応に楽しめた、近しい面子での飲み会。
その光景が微笑ましいだけに、後に訪れる悲劇がいたたまれない。
強いられる過酷な戦いの中で、啓の下した決断と、ラウルに囁いた言葉。
レヴィンはどんな想いでその光景を目にし、その言葉を聞いたのか。
そして彼らは幽玄の間へ。
結末を見届けたいような、このまま曖昧にしておきたいような……
いや、読みますけど!
内容(「BOOK」データベースより)
金髪の守護者レヴィンと赤髪の守護者ラウル。ふたりの大切な守護者を取り戻し、啓は薔薇騎士団の総帥となった。そんな束の間の平穏のなか、三人目の守護者であるマリオが騎士団に戻ってきた。ライバル心を隠さず、堂々と啓に好意を示すマリオに、ラウルは苛立ちを増していき、レヴィンは啓に触れなくなり、避けるように距離を置き始めた。一体どうして?レヴィンのことがわからなくなり、啓は焦燥する。どこか歯車が狂ったまま、アダムたちとの闘いに備えるが…愛情と憎悪、少しずつ見え始めた過去、いくつもの想いが複雑に絡み合うなか、啓が薔薇騎士団の誰かを殺すという予知がされて。
「薔薇の奪還」夜光花(SHY NOVELS)
あれから三年。
仲間を救い出すための強さを身に着けた啓。
サンダーと一緒に試練の間で鍛錬に励むシーン、好き。
いや、どん底でもポジティブさを失わない啓が好きなのかな?
ギリギリの状態で救出されたラウル。
そして、ギリギリのところで目覚めたレヴィン。
集った仲間を先導するにふさわしい成長を遂げた啓。
薔薇騎士と守護者。啓を中心に左右に並び立つ双璧。
ラウルとレヴィンがお互いを許容しなくとも、
認め合っていることがわかる雰囲気がすごく好き。
そのうち絶対やってくれると思っていた三人で☆も堪能出来て満足。
甘い雰囲気にならずにレヴィンとラウルがガルガル牽制しあっているのがいい。
このままで……と願うのはダメなのかな?
テンポよく進む話は、不穏な気配を伺わせて、次巻へ。
結末を早く知りたい気持ちを抑えて、読み進めます。
内容(「BOOK」データベースより)
不死者の血を引く者として、薔薇騎士でありながら薔薇騎士団から追われる身となった啓。ずっと啓を見守ってきた守護者であるレヴィンは啓の血によって死にも似た眠りにつき、もうひとりの守護者であるラウルは啓を救うために、宿敵アダムの手に落ちていた。誰が本当の味方なのかさえわからないなか、ふたりの守護者を想い、ときに孤独に囚われる啓だったが…薔薇騎士と守護者、離れることのできない運命が再び動き始める。
「薔薇の陰謀」夜光花(SHY NOVELS)
少年でいられる時間の終わり。
住み慣れた場所と親しい人たちとの決別。
否応なしに巻き込まれる陰謀。
啓が対峙しなければならない相手の醜悪さには、
不快感しかない。
お互いに贈りあう金と銀の指輪。
脅威に気付いた後の、レヴィンとラウルの息があったやりとり。
もう、どっちかひとりなんて選ぶ必要ないんじゃないの?
と言いたくなるような光景の後に展開される悪夢のような出来事。
命がけで啓を守ろうとしたラウルに対する処遇も気になるし、
眠りについてしまったレヴィンの状態も気になるし、
啓の「進むべき道」も気になるし!
いろんなことが気になりすぎて心臓に悪いです。
バラバラになってしまった三人が、また笑顔で逢える日を信じて読み進めますけど!
今ホント辛いです。
なんで他人の人生放っておいてくれないんだろう?
羨ましいからって、妬ましいからって。
相手を陥れようとする心境は理解できなくていい。
内容(「BOOK」データベースより)
薔薇騎士となり、薔薇騎士団の本部を訪ねた啓は、そこで新たな仲間たちと出会った。高潔なはずの薔薇騎士団。けれど、そこには欲望と謀略、そして、裏切りが渦巻いていた。薔薇騎士である啓を守るため、命を賭ける守護者のレヴィンとラウル。彼らは求め合う運命にあった。薔薇騎士だから、守護者だから惹かれるのか?自分の心がわからず戸惑う啓だったが、新たな薔薇騎士が誕生して―。
「さよなら一顆」一穂ミチ(ディアプラス文庫)
未来は予測不可。
自分の気持ちの行方すら、今の自分にはわからない。
どこにでもいる、ごく普通の社会人男子が二人。
出逢い、互いを知りたいと思い、そして、恋に落ちる。
特別劇的なエピソードは何もなく、ありふれた日常の中で静かに進行していく恋。
人との距離感の計り方がわからなかった比呂が、榛名と話すことによって
懸命に他人と対話しようと試みる。
嫉妬とかめんどくさいしありえないし、というスタンスだった榛名が、
比呂を深く知るにつれ、独占欲を知ることになる。
会話を重ねるごとに寄り添っていく二人の想い。
そんな二人の会話がとても好き。
今回は会話の応酬で読ませる物語だったような気がします。
静かな物語だけど、なんだか印象深かったです。
これ、再読したらよりジワッときそうだわ。
内容(「BOOK」データベースより)
それは7月3日、涙の日と言われる日だった。中古貴金属買取店に勤める座波は、閉店間祭に婚約指輪を売りにきた男性客に気まぐれに夏みかんを振る舞った。無表情で淡々としていた男がふいに「おいしい」と言って涙をこぼし、その出来事は妙に印象に残った。だが数日後、ホテル街で女にひっぱたかれた場面を、伴の客・矢神に目撃され…?愛を見失った男と心を見失った男の、センチメンタル・グラフィティ。