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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ダブル・バインド 3」英田サキ(キャラ文庫)



囚われ続けた過去の思いに決着をつけることのできた瀬名。
気持ちの整理にはまだ時間がかかりそうだけど、
これで次の恋に進むことができそう。
典型的男子脳の上條は考えた挙句に「結論が出た。ホモになろう」
無敵すぎて笑えるけど、頼もしいね。
胸の内を葉鳥に晒した新藤。
彼の愛とようやく前向きに向き合おうと決めた葉鳥。
それぞれの恋愛模様は好ましい方へと動き始めたけれども。
事件はより逼迫した状況へ。
そして、祥とヒカル、ケイの関係も只ならぬ方向へ。
この子たちにはもうこれ以上傷ついて欲しくないんですけど。
ダイヤのピアスが発信機であったらいいと、本気で思いながら、次巻へ。

途中からずっと引きずっていたもやもやは、
瀬名が渡米中にしたヒカルとの会話を、上條が瀬名にちゃんと説明したかどうかってこと。
したの?してないよね?
でも、そこ、すごく大事なんじゃないの!?と、もやもやもや……
次巻で決着!
大人カプは納まるところに納まると信じてますが。
祥とヒカルとケイの関係がどうなるのか。すごく気になる……



内容(「BOOK」データベースより)

「連続餓死殺人の捜査からお前を外す」。突然、現場を追われた警視庁刑事の上條。命令に納得できない上條は、強引に有休を取り単独捜査を続ける。しかも期限つきで恋人になったばかりの臨床心理士・瀬名が急遽渡米し、早々に二人は離れることに!?一方、激化する跡目抗争で新藤が負傷!!案じる葉鳥を「俺の前に姿を見せるな」となぜか遠ざけ…!?複雑化する事件で男達の真実の愛が交錯する。

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「ダブル・バインド 2」英田サキ(キャラ文庫)



葉鳥の愛が切なくて、胸が痛かった。
頑なに愛を信じようとしない葉鳥は、でも、誰よりも愛を必要としている。
新藤もちゃんと葉鳥を愛してる。
安心してその胸に身を預ける……前に、
事件の核心に迫ってなんかひどいことになりそうな気がするんですけどー!
杞憂だといいな。
一線を越えた上條と瀬名。
大人の駆け引きめいた会話と、ものすごく艶っぽい行為にドキドキしました。
「後戻りはしない」と宣言した上條はカッコよかったけど、
納豆男と山芋男って……(笑)
やっぱりこの二人のやりとり、好きだわ。
祥とヒカルとケイの関係性にも穏やかならざる緊張が走り、
爆弾が投げかけられたところで次巻へ!

ちょっと!気になる!!!!

内容(「BOOK」データベースより)

餓死死体遺棄事件で、二人目の犠牲者が発見された!緊迫を増す現場で犯人を追う警視庁刑事の上條。そんな上條が捜査の合間を縫って通うのは、臨床心理士の瀬名―高校時代の後輩だ。皮肉と色香を纏う男に変貌した瀬名に惹かれつつ、地道な捜査を続ける上條だが、ついに犯人に迫る物証を手に入れる!一方、極道の若頭・新藤とその愛人・葉鳥も、独自のルートで同じく犯人を追うが…。

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「ダブルバインド 1」英田サキ(キャラ文庫)



ガッツリ掴まれた第一巻。
この一冊の中でそれぞれの登場人物の人生を説明的じゃなく、
きちんと語っているところが英田さんだなぁ、と思います。
だからのめり込むし、それぞれに感情移入してしまう。
常軌を逸した殺人事件の真相はもちろんだけど、
それぞれの人たちの関係性の行方もとっても気になる。
蓮っ葉な素振りを装っている葉鳥はなんだか痛々しい健気っぷり。
そんな葉鳥に対する新藤の想いの本音を聞いてみたい。
オトコマエ美人の瀬名の心の揺らぎにそそられる。
そんな瀬那に振り回される上條のあったかい包容力は素敵。
この二人の掛け合い漫才みたいなやりとり、好きだわ。
祥とヒカル、そしてケイはどうなっていくのかしら?
諸々気になりつつ、次巻へ。

赤松くん……「○松」に「くん」がつくと、六つ子の顔しか浮かばない。
アニメ観てないのに!
影響力半端ないわ~

内容(「BOOK」データベースより)

夢の島で猟奇的な餓死死体が発見された!?捜査を担当することになったのは警視庁刑事の上條嘉成。鍵を握るのは第一発見者の少年だ。ところが保護者として現れたのは、臨床心理士の瀬名智秋。なんと上條が高校時代に可愛がっていた後輩だった!!変貌を遂げた瀬名との再会に驚く上條だが…!?謎の連続殺人を機に一度終わったはずの男達の運命が交錯する―英田サキ渾身の新シリーズ。

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「プルメリアのころ。」尾上与一(Holly Novels)



【もしもこの先、おまえと別れて、
 俺がいないところでおまえが堕ちたら、
 俺も堕ちた気がするんだろうと思うんだ】

誰もが勇猛果敢に闘えるわけではない。
誰もが志に燃えているわけではない。
闘うこと。人の命を奪うこと。撃墜される危険に晒されること。
それらすべてが怖くて、逃げ出したくて、だけど、
どこにも逃げることができずに、飛び出した空で震えるしかなかった。
それでも戦った千歳は、弱虫なんかじゃない。
根本的な恐怖は、自分に居場所がないこと。
帰るべき場所がないこと。
必要とされる人がいないこと。
守りたい人ができ、そして、帰る場所を見つけた時、彼は強くなる。
だけど、それはとても哀しい強さだ。
千歳を理解し、彼の全てを受け止めた一。
彼の正直さとまっすぐさがとてもうれしかった。

たったひとりで戦って、死んでいく恐怖。
それがどれほどのものか私にはわからない。
想像したところで、しきれるものではないだろう。
キリストの教えがなんなのかもわからないまま、
隣人愛に縋った千歳の逼迫した孤独が痛い。
一が千歳を受け止めてくれてよかった。
千歳に帰る場所ができて、本当によかった。

内容(「BOOK」データベースより)

日本帝国海軍が真珠湾攻撃から破竹の勢いで南に進んでいた頃、新垣一は南方最前線基地、航空隊の華・ラバウルに着任する。カズイの夢は戦果をあげて内地に帰り出世すること。少尉が乗る九九式艦上爆撃機の偵察員に抜擢されて喜ぶが、紹介された鷹居千歳少尉は見るからに軟弱なお貴族様で単なるお飾り少尉らしい。その上彼は航空隊員にあるまじき高所恐怖症だった。カズイは貧乏くじを引いたと落ち込みながらも少尉とうまくやろうと頑張るが、さらなる秘密を知ってしまい…。カズイと千歳は真のペアになれるのか!?凸凹ペアの切ない青春物語。

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「今宵天使と杯を」英田サキ(SHY NOVELS)



表紙から私の脳裏に一瞬で浮かんだ諸々のイメージとは
ちょっと違ったストーリーだったけど、
このイラストとストーリーにはまったく齟齬がない。
むしろぴったり!
英田さんとヨネダさんの素晴らしいコラボでした。
人生ってほんとままならない。
だけど、生きていればこんな素敵な出逢いもある。
そんな二人の物語。
何も欲しがらなかった四方が最後に欲した柚木。
四方の一途さがとてもいい。
四方にひたむきに迫られて躱しきれず、でもただ流されたわけじゃなかった柚木。
戸惑いが恋に変わっていく過程がとても綺麗に伝わってきました。

「ひとりじゃないから歩いていける」
この描写がとても好き。
どんな形でも誰かと係わりあって生きていくのが人生。
だったら、せめて良好な関係でありたいと。
昨日母と大ゲンカした私は深く思うのでありました。(笑)


内容(「BOOK」データベースより)

人生なんて一寸先は闇―飲み過ぎたある夜背中に天使の刺青を背負うヤクザ四方と一夜の過ちを犯してしまったらしい柚木は、それ以来しつこく迫られ肉体関係を強要されるようになってしまう。その上会社からはリストラを宣告され妻には家出されて…。純情ヤクザ×中年リーマンの奇妙な関係の行方は。

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「フィフティ」水壬楓子(リンクスロマンス)



前半は門真と榎本のお話。
17年続けてきた関係の変化に戸惑う榎本。
あわてて「恋人らしく」過ごす必要はないよね。
今まで通りの部分もあって、だけど、一歩踏み出した部分もあって。
無理なく寄り添っていけばいい。
「逢いたいときに逢える」関係って、そういうことだよね。
ちょっと手がかかる年下の恋人を存分に甘やかす年上の恋人。
私、門真の榎本に対する「この子」呼びがとても好き。
お互いに、手放せない、離れられない二人。お幸せに☆
そして後半はオールキャストでのフィナーレ。
ここまでシリーズを読んできたご褒美的な甘さに思わずにこにこしてしまいます。
最後まで楽しく読み切りました♪

オールキャスト揃ってみて改めて。
私、真城が好きだわ~。清家にはもっともっと男として成長してほしい。
そして、延清のいい方向への人との関わり方の変化が好ましかった。


内容(「BOOK」データベースより)

人材派遣会社「エスコート」のオーナーの榎本。恋人で政治家の門真から、具合の思わしくない、榎本の父親に会って欲しいと連絡が入る。かつて、門真とはひと月に一度、五日の日に会う契約をかわしていたが、恋人となった今、忙しさから連絡を滞らせていたくせに、そんな連絡はよこすのかと榎本は苛立ちを募らせる。そんな中、門真の秘書である守田から、門真のために別れろとせまられ…。オールキャストの特別総集編も同時収録!!

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「ダミー」水壬楓子(リンクスロマンス)



欲しい時に欲しい言葉をストレートにくれる男子は
三割増しでカッコよく見えます。
あの瞬間の祥吾の言葉には、私もくらっときました。
自分のことが好きになれなくて、諦めることに慣れてしまっていて。
素直に言葉が発せられなくなっていた環。
それでも卑屈にならずに毅然として生きてきたのは彼の強さ。
祥吾と再会して前に進めた環。
素直に泣ける場所ができたことに安堵しました。
故人を想い続ける人生もありだと私は思います。
でも、心が壊れちゃったままなのは痛々しすぎる。
だから、環と再会した篠崎さんも、幸せの一歩を踏み出せるといいな、としみじみ思います。

祥吾の携帯待ち受けの件は、兄弟ドタバタまで含めて微笑ましくてとても好き。
榎本が律を殴れない理由に納得☆

内容(「BOOK」データベースより)

人材派遣会社『エスコート』の調査部に所属する環は、オーナーの榎本から、警備対象の影武者になる仕事を引き受けさせられる。その間、環のボディガードにあたるのは、警視庁のSP・国沢だった。彼とは大学時代の同級生で、かつて環は彼に想いを寄せていた。しかし辛い恋の経験から、それを告げずに彼の前から逃げるように姿を消した環。約十年ぶりに再会し、共に行動する中で環は捨てたはずの国沢への想いを再び募らせていき―。

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「クライアント」水壬楓子(リンクスロマンス)



「俺が信じられなければ、自分を信じてみれば?」
マリヤのこの言葉、とても素敵。
自分に自信がなければ言えない台詞だよね。
気負わず、力まず。
ふわっと読める作品。
それは、彼らが地に足をつけて、迷いなく自分の道を歩いているからかな。
甘えも依存もない対等な関係。
愛情故とはいえ、それを崩そうとしたジェラルドに反発したマリヤ。
仕事に誇りと自負を持っている男として、当然の反応だと思う。
マリヤがボディガードであるが故の「覚悟」を背負った上での恋愛。
彼らなら素敵なパートナーで在り続けることができると思う。
書き下しの『キティテイル』では、
一人と一匹の猫に振り回されるジェラルドがオモシロ可愛くて……
こういうドタバタ大好きです。
「頭のてっぺんから吹き上げる雄叫び」聞いてみたい(笑)

内容(「BOOK」データベースより)

人材派遣会社『エスコート』に所属するボディガードの鞠谷希巳は、ダン・サイモンのボディガードとしてアメリカに赴いた。迎えにきたのはダンの養子であるジェラルドで、鞠谷の美しい容姿から本当にボディガードなのか、ダンと恋愛関係にあるのではないかと疑っていた。一緒に過ごすうち、二人の関係は修復され、距離が縮まっていくが、実は鞠谷とダンとの間には秘められた理由があり…。大人気『エスコートシリーズ』第二シーズン始動。

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幽霊狩り~ヘル・オア・ハイウォーター1~ S.E.ジェク(モノクローム・ロマンス文庫)



過去に縛られ、過去の亡霊に悩まされ、過去の傷から今も血を流し続ける男が二人。
元FBIと元海軍特殊部隊。
最強のエージェントである彼らは戦う術を知っている。
負った傷の深さを誰よりも理解しているが故に、己の弱さを晒すことを嫌う。
意に反して仕事でのパートナーとなった鋭い牙を持つ手負いの獣。
殺人事件の調査から少しずつ知ることとなる互いの過去。
理解と、反発と。
威嚇しあいながらも互いの存在が気になり、
だからこそ、相手が闇に呑まれそうになれば引きずり上げる。
踏み込むことが怖くて、だけど、目が離せない。
甘さのカケラもない二人のヒリヒリした関係にドキドキします。


設定といい、彼らの性格といい、関係性といい。
私のツボドストライクなお話でした。
どっしりとした読み応えがあるのもたまりません。
続がものすごく気になるけど、6月かぁ……遠い。
あ、一応明記。これ、リバです。


内容(「BOOK」データベースより)

FBI、地元の保安官補を経て民間傭兵派遣会社EE社に入ったトム・ブードロウは一月前にある動画を受け取っていた。その中で尋問を受けていた男こそが、トムの新たなパートナー、プロフェットだった。もと海軍特殊部隊でCIAの工作員をしていたプロフェットは、研ぎすまされた武器のような最強のエージェント。だが性格に難あり。そんな彼らに殺人事件の調査が指示された。被害者はプロフェットの幼なじみの弟。情報を探るため地下ファイトに潜入したトムは自らの闇に引きずり込まれる。そしてプロフェットもまた過去の亡霊に掴まっていく―。注目の新シリーズ開始。

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「間の楔」吉原理恵子(光風社出版)



原点回帰。
イアソンは究極の執着愛。
リキは至高の存在。
『間の楔』は私のバイブル。
文庫版より単行本派。
荒削りだけど、一切の無駄のない文章と迸る熱に抉られる。
媚びることを由とせず、最後まで意地を張り通したリキ。
根底に滲む想いが垣間見れる瞬間がとても切ない。
何も望まず、何も期待せず。
ただ、リキに対する想いを貫き通したイアソン。
ヒリヒリとした緊張感が終始付きまとい、最後の結末に息を呑む。
これしかなかった。
これ以外なかった。
わかっているからこそ、胸が軋む。
わかっていても、涙が溢れる。
10代の私には衝撃的な出逢いでした。

カセットテープ→ドラマCD/サントラその他イロイロ→ビデオ→DVD。
ここまできっちり追いかけた作品はほかにないんじゃないかなぁ?
雑誌総集編→単行本→文庫。
こちらも正しく追いかけました。
でもやっぱりこの単行本がザ・ベスト。
何度読んでも震える名作。やっと感想かけて満足!


内容(「BOOK」データベースより)

何もかもが管理された未来都市・タナグラ。その片隅の、歓楽都市・ミダスの怠惰な息遣いの中でしか生きられない若者たちには、夢を語り合い愛を求めることすら許されないのか…。耽美SF大河ロマン。


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