きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「BL小説」の記事一覧
- 2015.08.08 「DEADHEAT」英田サキ (キャラ文庫)
- 2015.07.31 「DEADLOCK」英田サキ (キャラ文庫)
- 2015.07.19 「青を抱く」一穂ミチ(フルール文庫 ブルーライン)
- 2015.07.15 『はつ恋』榎田尤利(ビーボーイノベルズ)
- 2015.07.11 「おとぎ話のゆくえ」一穂ミチ(ルチル文庫)
- 2015.07.09 「世界のまんなか」一穂ミチ(ディアプラス文庫)
- 2015.07.06 「交渉人は休まない」榎田尤利(SHYノベルズ)
- 2015.07.02 「スウィーパーはときどき笑う」榎田尤利(SYHノベルズ)
- 2015.06.28 「交渉人は愛される」榎田尤利(SHYノベルズ)
- 2015.06.25 「交渉人は諦めない」榎田尤利(SHYノベルズ)
「DEADHEAT」英田サキ (キャラ文庫)
過去を反芻し、現在の己の心と向き合い。
ディックへの想いを確信していくユウト。
いつか会える。
その想いだけを胸に、コルブスを追い続けたユウトとディックとの再会。
ここのやりとり、胸が痛いけどすごく好き。
今夜限り、と、心に言い聞かせながらも、抱き合わずにはいられなかった
刹那の逢瀬がとても切ない。
でも、自らのやるべきことをしっかりと見据え、
流されない二人がもどかしくも、カッコいいなーと思います。
そして、なんだかんだユウトにはヒントを与えてしまうディック。
敵がとんでもなく巨大な存在であったことが判明して次巻へ……
き、気になる!
内容(「BOOK」データベースより)
宿敵コルブスを追えば、いつかディックに会える―。密かな希望を胸にFBI捜査官に転身したユウト。彼を縛るのは、愛を交しながら決別を選んだCIAのエージェント・ディックへの執着だけだった。そんなある日、ユウトはついにコルブスに繋がる企業との接触に成功!!ところがそこで変装し別人になり済ましたディックと再会し!?敵対する二人が燃え上がる刹那―デッドエンドLOVE第2弾。
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「DEADLOCK」英田サキ (キャラ文庫)
舞台はアメリカ。悪名高き刑務所。
冤罪で収監されたユウトと、彼にまつわる囚人たちとの物語。
たくさんの登場人物を実に個性豊かに書き上げていて、読んでいてワクワクします。
最初は探り合っているようだったユウトとディックの距離感が、
お互いを知るにつれ近づいていく感じがとてもいい。
だからこそのディックの怒り。
それを抑えたユウトの強さ。
そんな二人が迎えたラストが何ともドラマティック。
続きがとっても気になります!
個人的にはネトが大変カッコいいと思いました!と、こっそり囁いておきます(笑)
人種間の問題は本当に値が深い、と、リアルに立ち返って考えさせられました。
お借りした本で英田さん初読み。
ネイサンという名前を聞くと、どうしてもT&Bのネイサンのビジュアルが浮かぶ病(笑)
そして、この話を読んでいて、プリズン・ブレイクをまた観たくなりました。←シーズン3までしか観てないんですけど。
内容(「BOOK」データベースより)
同僚殺しの冤罪で、刑務所に収監された麻薬捜査官のユウト。監獄から出る手段はただひとつ、潜伏中のテロリストの正体を暴くこと―!!密命を帯びたユウトだが、端整な容貌と長身の持ち主でギャングも一目置く同房のディックは、クールな態度を崩さない。しかも「おまえは自分の容姿を自覚しろ」と突然キスされて…!?囚人たちの欲望が渦巻くデッドエンドLOVE。
「青を抱く」一穂ミチ(フルール文庫 ブルーライン)
友へ、息子へ、兄へ、恋人へ。
いろいろな「ありがとう」の詰まった優しい話。
みんな自分ではない誰かのことを考えて、一生懸命生きている。
そして、みんな秘密を抱えていて、吐き出せずに苦しんでいる。
色々な想いがジワジワと染みてきて、胸が締め付けられました。
家族が家族として支えあって、きちんと纏まっていて、安堵します。
そして、泉と宗清との必然的な出逢いと、運命的な恋。
恋愛っていいなぁ、と、素直に想える二人の関係性が好き。
細かい描写を曖昧なままにせずに、しっかり回収しているところが一穂さんだなぁ、と思いました。
居酒屋での宗清と靖野との秘密の共有。
その内容を問い詰めるのではなく、「悪い気はしない」といった泉。
この三人の関係性、好きだなーと思いました。
内容(「BOOK」データベースより)
静かな海辺の街で暮らす和佐泉は、毎朝の日課で海岸を散歩中、ひとりの男と出逢う。少し猫背の立ち姿、振り向いて自分を映した黒目がちの瞳―叶宗清は、海での事故以来、病院で2年間目覚めないままの弟の靖野によく似ていた。旅行中だという宗清の飾らない人柄を疎ましくも羨ましく、眩しく感じてだんだんと惹かれていく泉。だが泉には、同じように好意を寄せてくれる宗清には応えられないある秘密があって…。
『はつ恋』榎田尤利(ビーボーイノベルズ)
【ここなのだと思った。
僕のいるべき場所はここなのだ。
抱きしめるべき人は彼なのだ。】
もしも時間が巻戻ったら?
例えば、同じ本を読んでも、その本を読んだ年齢によって感想が変わるように。
同じ事象を体験したとしても、人生経験が積まれる分、感じ方も変わる。
そんな心の揺れがとても丁寧に描かれていて、なんだか引き込まれました。
久我山が「恋」を自覚し、その「恋」が手に入らなくて泣くシーン、すごく好き。
人を好きになることで、性格も変わる。
曽根に恋をした久我山は、内面的にとってもかっこよくなったと思う。
お互いがお互いに対して放った言葉、「生きててくれてよかった」がズシリと響きます。
今のこの歳で読んだからこそ、よかったなぁ、と思えるストーリーかな。
素敵な物語でした。
十五年分のキスの数。
計算結果は何回になったのかしら?気になる……
内容(「BOOK」データベースより)
事故が原因で2度目の高校生活を送る久我山。大人びて冷めた瞳の久我山に、担任の曽根は親身になってくれる。うっとうしい教師だったはずの曽根を知るにつれ、その甘い声をもっと聞きたくなってしまう久我山。胸が痛むほどのこの想いに名前があるとすれば―恋。しかし曽根には恋人がいるうえ、自分はただの生徒にすぎないと知り…。それでも彼を守りたい。未来を変えるために、今、恋をする。
「おとぎ話のゆくえ」一穂ミチ(ルチル文庫)
【ずっとこのままでいられますように】
移ろいゆく季節と共に、変化を来していく心。
育ちも環境も性格も、共通するものをなに一つ持たない二人。
湊は湊のまま、隼人は隼人のまま。
核となる部分は何一つ損なわれないまま、
それでも、お互いの影響をうけあって自然に兆す変化が丁寧に描かれていて、
伝わってくる彼らの想いがとても切なかった。
自分の気持ちを押し通すのではなく、相手の立場を慮って身を引こうとする恋。
すれ違わなくてよかった。諦めなくてよかった。
心の底から、そう思います。
前途は多分多難なんだろうけど「ずっと一緒にいる」という湊の言葉が
彼らの未来を語っていることを信じます。
慎の立ち位置がおもしろいなーと思いました。(褒めてます)
彼のスピン、あったら読みたい。
隼人が吾川の人たちに自然と受け入れられている感じになんだか安心した。
そして犬蔵と電話するシーンが妙にツボでした。(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
ふらりと東京を出て、北の地方都市へと流れついた来杉隼人。そこに未だ息づく「お殿様」の存在に驚き、ばかばかしいと嘲って町の人たちから眉をひそめられるが、彼らが慕う若様―高校生の野衣湊にはどういうわけか懐かれてしまう。あまりにまっすぐな湊に苛立ち、どこかであわれみ、面白がっていた隼人は、いつしか湊を大切に思い始めて…。
「世界のまんなか」一穂ミチ(ディアプラス文庫)
【お前といると、時々甘えすぎて駄目になる
でも、お前がいなきゃ駄目にもなれないんだ】
仕事上の悩みって、プライドや劣等感が邪魔をして、
なかなか口に出せないことってあるよね。
でも、そういうのをなんとなく察して、
吐き出したいときに受け止めてくれる人がいるってすごく心強い。
例えば旅館で待っていたり、旅館まで追いかけたり。
自分を顧みて謝ったり、溜め込んだ気持ちを吐き出したり。
綴られるエピソードや心情から、計の潮に対する、そして潮の計に対する
愛情がとても綺麗に伝わってきて、あったかくて泣きたくなった。
「世界の片隅のまんなかに、自分の全部を隠した場所がある」
個人的にはこの文章が、計の潮に対する真っ正直な想いを表した言葉だなぁ、と思いました。
皆川、いい仕事したなぁ。
そして、スピンが予測不可すぎて楽しみなんですけど!!!
内容(「BOOK」データベースより)
極端な二面性を持つ人気アナウンサーの計と、懐の深すぎる映像作家の潮。知り合って一年、些細な諍いは絶えないながら仲良くやっていたふたり。そんなとき計は「ザ・ニュース」の裏番組に出演するタレントの木崎が、自分のせいで旭テレビのアナウンサー試験に落ちていたことを知る。好きでなったわけじゃない自分に、ここにいる資格はあるのか。迷いから調子を崩す計は、心配してくれる潮にも素直になれず…?
「交渉人は休まない」榎田尤利(SHYノベルズ)
【だから生きてないとな。俺たちふたりとも、生きてないと】
置いていかれる恐怖に震えることなく、手にかけられる陶酔に浸ることなく。
二本の脚で地を踏みしめて生きていく。
兵頭とふたり、一緒に。
「ふたりとも、生きてないと」
そんなふうに芽吹が噛みしめてくれたことが嬉しい。
そして、空港でのカミングアウト。
芽吹のモトカノとイマカレとの会話がすごくいい。
いたたまれなくなって保護者=七五三野の後ろに隠れる三十路……可愛いなー。
そして兵頭が七五三野に突っかかっていた理由も可愛い。
この二人、本当にお互いが大好きなのね、ということがビシバシ伝わる空気感がとてもよかった。
幸せのおすそ分けありがとう!
そして、その幸せを離さないでね。
比嘉さん、おもしろいなー。
オールメンバーきっちり書ききってくれて、本当に楽しかった!
読めてよかったシリーズです。大好き!
内容(「BOOK」データベースより)
圧倒的人気交渉人シリーズ、芽吹と兵頭が帰ってきた!!特別書き下ろし小説には、『魚住くんシリーズ』から魚住に久留米、『犬ほど素敵な商売はない』から倖生に轡田、『ラブ&トラストシリーズ』から核に沓澤、天と正文が登場!見逃せない豪華執筆陣の特別寄稿あり!!
「スウィーパーはときどき笑う」榎田尤利(SYHノベルズ)
【仕事ってそういうもんだ。
いろんな我慢が給料のうちに入っている】
このシリーズの人たちは、本当にひたむきに前を向いて生きていて、
自分も頑張ろうっていう気持ちにさせてもらえます。
自分は悪く言われてもいい。
でも友達を侮辱されるのは耐えられない。
そんな気概をみんなが持っている。
スピンオフのこの話は、威勢のいい狂犬チワワとそんなチワワが大好きな大型犬の物語。
トモが自分の欠点に気付いて、それを払拭しようとする頑張る姿がとても可愛い。
バイトを始めた動機もそうだし、ツルカメコンビに友達宣言するシーンも良い。
キヨの過去はとても重いけど、池田が愛情を持ってキヨに接してくれたことが伝わってくる。
だから序文を読みかえして泣いて、ラストの文との対比の見事さに唸りました。
榎田さんさすがです!
内容(「BOOK」データベースより)
芽吹ネゴオフィスのアルバイト、美村紀宵は好きな相手がいる。『可愛い』と『小さい』は禁句だけど、ちっちゃくて、可愛くて、でも『狂犬チワワ』と呼ばれたこもある橋田智紀だ。紀宵にとって智紀は『可愛い』のカタマリだけど、男とは恐れられなければならないと信じている智紀は、紀宵の好意を知りつつも、素直になれずにいる。そんなある日、紀宵の本業の特殊清掃業のアルバイトに参加した智紀は、誰も住んでいないはずの物置小屋で眠っている子供を見つけて―。
「交渉人は愛される」榎田尤利(SHYノベルズ)
【おまえを必要としている俺を信じて生きていきたい】
思いがけない人物からの依頼による交渉を成立させるために
奔走する芽吹がとにかくかっこいい。
痛々しさと裏腹なのは変わらないけど、
兵頭に対する想いを自覚したからか、危うさがない。
真和会幹部が集う席に乗り込んだ芽吹の啖呵は鳥肌モノでした。
傷を負いながらも、その場に芽吹を行かせた兵頭。
互いの仕事を理解し、信頼する二人。
兵頭と再会し、色々な出来事を経て、
兵頭に傾いていく芽吹の想いがとても丁寧に描かれていたのもよかった。
「信じたい」と終始言い続けた芽吹の病室での独白は胸に沁みました。
ラストシーンの綺麗さと口絵がイメージぴったりでため息。
終始楽しく読めたシリーズでした。大好き!
舎弟たち主催の反省会がなんとも愉快(笑)。
兵頭の部屋で拗ねてる芽吹も可愛いけど、あんたと一緒にいたいだけだ、
と、素直に口にする兵頭も可愛い。
スピンオフ読んだらやっと100冊記念の本が読める喜び☆
他のシリーズの人たち目当てで買って、ずっと積みっぱなしでした(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
下町は両国に芽吹ネゴオフィスの事務所を構える民間の交渉人・芽吹章の恋人は、泣く子も黙ると評判の周防組の若頭・兵頭寿悦だ。いくつもの試練を乗り越え、強い絆を持つようになったふたりだが、芽吹には芽吹の兵頭には兵頭の仕事があり、交渉人とヤクザであるふたりの考えが相容れるはずがなかった。そんなある日、芽吹はある男の依頼を受けるのだが、それは兵頭を相手に交渉することでもあった!?恋人でありながら、時には敵対するふたりが手に入れた結末とは―。
「交渉人は諦めない」榎田尤利(SHYノベルズ)
【もう、俺に触れるのは嫌ですか…………】
痛みや挫折を知っている人ほど、強く在れる。
信じるものを持っている人ほど、土壇場で踏ん張れる。
身を削られるような思いをしながら環をやりこめた芽吹は
皆の協力があったからこそ、戦い切ることができた。
環との一件を一切言い訳しなかった兵頭。
その一件を「しかたなかった」と呑みこまず、感情をぶつけた芽吹。
このやりとりは胸が軋むけどすごく好き。
いろんな感情を揺さぶられながら読みつづけて、ラスト一文に涙が滲みました。
芽吹が過去を乗り越えた瞬間を垣間見た気がします。
幸せか不幸せかを決めるのは自分自身。
その通りだよね。
この先芽吹の見る夢が安らかでありますように。
ヒョウドウとシメノが付き合ってる!?
ゲームの中だからこそ大爆笑でした。
やっぱりこの二人、なんだかんだおもしろいコンビだと思います。
内容(「BOOK」データベースより)
下町は両国に芽吹ネゴオフィスとして事務所を構える芽吹章は、嫁姑問題以外ならなんでもござれの交渉人だ。そんな芽吹の恋人は泣く子も黙ると評判のヤクザ兵頭寿悦だった、ほんの少し前までは…いまや兵頭は芽吹の敵でもある天才詐欺師・環の恋人となり、痛めつけられる芽吹を見ても顔色ひとつ変えない。仕事も恋もうまくいかず、傷心の日々を送る芽吹だが、人を信じることをやめようとしない。そんな芽吹に、環は苛立ちを隠さず…!?俺は俺を信じる。人を信じていこうとしてる、自分を信じる!すべてを懸けて、芽吹の反撃が始まる。