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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ラストワンマイル」風戸野小路(オレンジ文庫)

ブラックすぎる会社での過酷な労働環境を打破しようと思ったら、
声をあげなければならない。
けれども、それはとても勇気と、そして覚悟がいること。
自身が病んでも喉元過ぎるのを待つか、辞めてしまう方が容易かもしれない。
だけど。
病んでしまっては元も子もないのだ。
ましてや、自分や誰かの命を奪ってしまう事態が起きてしまえば何のために働いているのかすらわからなくなる。
定年までの一年をどうにか務めあげるつもりだった秋山が
社内の現状を正す声をあげる。
秋山を潰そうとする一派がいる一方で、賛同する声があがり、協力する社員たちがいる。
2024年問題も相まって、興味深く読了。

A社の制服で集荷にきていた彼が、
ある日B社の制服で配達に来て。
え?どゆこと?と喉元迄出かかった言葉を察して
「A社がブラックだったのでB社に転職しました」と教えてくれました。
あ、同じ業界で動くんだ……と思ったある日の出来事。




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「色悪作家と校正者の結婚」菅野彰(ディアプラス文庫)

人の想いは千差万別。
都合よく想像した通りには人は動かない。
「人に絶望して。人に希望をもらう」
その言葉通り、何とも言えない棘が胸に刺さりつつ。
それでも。
大吾と正祐の選択を見届けることのできた幸いをひたすらに噛みしめる。
と同時に、
二人の在り様をあたたかく受け入れてくれた人たちのやさしさがあたたたく染み入る。
出会うことがなかったら、生涯一人で生き続けたであろう二人だからこそ、
出会ってからの二人の変化と成長をここまで見届けることができたのが嬉しい。
そして、白洲と宙人の未来にも祝福を。
とてもとても良かった。



今後は短編を電子配信とのこと。
紙本じゃないのは残念だけど、
まだ二人の物語を追い続けることができるのが嬉しい。
そして菅野さんが作ってくれた本をたくさん入れるためのトートバッグ。
先日届いたので、しっかり活用させていただきます☆彡



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「傭兵の岐路 傭兵代理店外伝」渡辺裕之(祥伝社文庫)

ぶっちゃけ、シリーズ第一部の最終巻よりよっぽどおもしろかった外伝。
リベンジャーズのメンバーの過去が知れ、
何故彼らが傭兵になったのか、何故藤堂の元に集まっているのかがわかる。
「トレーサーマン」は専門的な訓練をあんなふうに受けていたのね!というのが一番の驚き。
だからこそのプロフェッショナル。
藤堂ロスに覇気をなくした彼等に降りかかる事件。
その原因を辿れば見えてくる藤堂の名前。
藤堂が彼等の前から姿を消した理由が素敵だなぁ、と思った。
外伝と言いつつ、これまでのシリーズの総括的な巻であり、
また、次へとつながる巻でもある。
続き、気になってきちゃったよ。

手元にあるのはここまで。
続きを読むために次のシリーズを集めないといけないので、
一度このシリーズからは離れます。
外伝でトーンダウンしたままだったらここまででいいや、と思ったもしれないけど、
外伝がおもしろかったのでそのうち続きも読みたい。
本は集めることも楽しくて好きなので、
集める楽しみと読む楽しみを少し先にとっておくことにします。(笑)


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「滅びの終曲 傭兵代理店」渡辺裕之(祥伝社文庫)

進む→敵と遭遇する→戦う→倒す。
進む→敵と……以下繰り返し。
RPG的に展開する本編は最終章なのに私的には若干中だるみ。
だって、どうせ敵殲滅でしょ?
味方の犠牲はそのあたりからだよね?ってのが見えるからかなぁ。
それよりも、第二次世界大戦後のグアム、チェチェンやクルド人問題等、
歴史的な問題については興味深く読んだ。
(何処までが事実かは自分で改める必要はあるかもしれないけれども)
チームリベンジャーズ成分も不足しつつ、え?これで終わり??感が拭えないんだけど。
とりあえず外伝は手元にあるのでそのあたりをリセットできるかな?

動く列車上での戦いと言えば……
銀河鉄道999。
鋼の錬金術師。
スターウォーズ。
イメージできるのはこのあたりかな?
荒野の天使どもは……ギリギリ戦いにはならなかったか。



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「殺戮の残香 傭兵代理店」渡辺裕之(祥伝社文庫)

恋人の治療のために訪れたアメリカで。
傭兵家業の休業宣言までしていたはずなのに。
執拗に付け狙われる藤堂。
攻撃は拡大の一途を辿り、まさかまさかの市街戦。
気付けばリベンジャーズ大集合……ってか、増えてる?
エリツィンからプーチンへ。
表舞台の裏でどんな暗躍がなされていたのか。
リアルに語られるロシアの闇が怖い。
様々な難局をハッキングでスルッと打開しているところはちょっとつっこみ……
いや、つっこんだらダメか?(ザ・エンタメ。笑)
ま、楽しく読んだので無問題。
次巻で第一部完結。




ネバダ州と言えば……の答えは今だに「矢島美容室」。
まずはビジュアルが浮かんでくる。
インパクト強烈だったなー。


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「喧騒を抱いて眠れ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

中垣と北山がお互いを意識しあっていくのと同じタイミングで進行するSATを標的にしたテロ。
この二つ、どちらのターンもがっつりした読み応えで、しかもバランスがとても良い。
犯人側のオオカミ少年的なSATに対する揺さぶりが怖い。
そして情報収集しやすくて便利な反面、
知られるとまずい情報が簡単に拡散されるSNSもある意味怖い。
姿の見えないテロリストに翻弄されながらも、
プライベートの時間を共に過ごし、或いは同じチームとして職務にあたり、
距離を縮めていく中垣と北山。
このあたりの描写がホント丁寧で好き。
そしてかわいさんの作品がやっぱり好き。

関西圏からこっちの大学にきた友だちが私たちと話をするときはほぼ標準語だけど、
地元の家族や友人と電話で話をするときは地元の言葉、
と、使い分けていたことを思い出しました。
来月、地元に帰ったその友だちと何年振りかで会う予定なので、とても楽しみ☆彡





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「閃光と共に跳べ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

やっぱりこの二人、好きだわ~、と、しみじみ噛みしめる犬伏&橋埜のターン。
思わずやらかしてしまった(むしろ、何もしなかったという方が正解?笑)ホテルで、改めて仕切り直すシーン、好き。
そして、凄惨なテロの現場の只中にあっても、絶大な信頼を寄せあう二人が良い。
そこにいけば、彼が必ずにいる。
ここで待っていれば、彼が必ず来る。
暗黙の中で確信しあう二人。
任務でもプライベートでも最強のパートナー。
犬伏にだけ口の悪い橋埜がとてもツボ。
いずれSATを去る日が来るだろうけれども。
ずっと二人で肩を並べて軽口を言い合いながら笑っていて欲しい。

さて。
次巻はいよいよ未読の最新刊。
9年ぶり!わ~、楽しみ。
作家さん達には無理なく長く続けてもらえるととても嬉しい。
お身体はくれぐれもお大事にしてください。

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「ハリー・ポッターと秘密の部屋」ローリング(静山社)

悪意ある者はそれ相応の報いを受け、正しき者は満身創痍ながらも勝利する。
お約束展開だけど、児童書はそれでいい。
ハリーたちがこの難局を打開するのは間違いない。
でも、この窮地をどうやって乗り切るの?とドキドキワクワクしながら一気読み。
おもしろかった。
不死鳥カッコいいなー。
「自分が本当に何者かを示すのは、持っている能力ではなく、
自分がどのような選択をするかということ」
ダンブルドアのこの言葉が印象的。
そうだよね。
自分の生き様は自分で決める。
だから、後悔しないで進んでいける。
あ、それってラオウじゃん。(違)

作中に名前を呼ぶのも躊躇われる「あの人」という描写がありますが。
最近、取引先のめんどくさい人が「あいつ」とか「あの人」とか言われてて、なんかデジャブ。
「あいつ、うるえせーからさ」とはウチのボス。
「あの人、○○って言ってましたよー」とは下請けさん。
あ、この人も名前呼んでもらえない人だ(意味合いは間違いなく違うけど・笑)と。
そして!
SixTONESのYouTubeのハリポタ回見返して、ネタバレの嵐を喰らって撃沈しました。チーン……
(初見の時はハリポタを知らなかったから意味が分からなかった)
余計な事するんじゃなかったーーーーーーーー!

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「鮮烈に闇を裂け」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

【再読】
何なの、この人!?と、飯田に対して憤りつつ。
途中まで読んで、前回の自分のレビューを読み返して、
随分好意的に書いてたなーとびっくりする。
いや、ホント飯田、それギリギリアウトだから。
それでも。
天涯孤独の身のアキラには、彼の存在が結果的には救いになる。
自分をちゃんと見てくれている人がいる。
わかろうとしてくれている人がいる。
言葉が少なすぎて紆余曲折あったけど、そういうのが伝わってくるのは心強い。
高梁はこれからはもっと自分の想いをぶつけると良いよ。
個人的には犬伏と橋埜がじゃれ合っているSSでテンションが上がりました。



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「饒舌に夜を騙れ」かわい有美子(幻冬舎ルチル文庫)

【再読】
異国からの招かれざる客・ハイジャック犯に言ってやりたい一言。
「Go Home!」
まさにまさに!
それメッチャわかるわ。
特殊部隊に勤務する男たちの物語。
徹底した体育会系のノリと男くささ全開の寮生活での会話が小気味よいし、
いざ戦闘になれば背中を預け合うことのできる信頼関係が尊い。
何より橋埜の苛烈なまでの潔さが好き。
男前受け最高。
想いを自覚したのは橋埜の方が先だったけど、
犬伏の懐の広さと包容力があってこそ成就した関係。
好きシリーズなので、続きを読むのが楽しみ。
そして最新刊を読むのがとても楽しみ。



宇宙戦艦ヤマトでは真田推し!とおっしゃるのはかわいさん。
私は全力でデスラーを推します。大好き。
伊武さんのことはデスラー役として知ったので声優さんだと思っていたので、
テレビで俳優として演技をしているのを見た時に何だかびっくりした思い出。

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