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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「賢者とマドレーヌ」榎田尤利(リブレ)

綴られるその世界に最初から最後まで気を抜くところなく、
ひたすら物語に没入して読了。
おもしろかった。
語られる倫理観や生死観は相変わらずシビアで深い。
架空の生き物たちの姿が生き生きと脳裏に浮かぶその筆力は素晴らしいし、
何より、作中で描かれる人物たちのがとても魅力的。
あ、べた褒め。
感情を動かすことのなかった風読みがその感情を解き放っていく様も良かったし、
ルドゥラの生命力あふれる様に惹き寄せられる。
個人的には口の悪い明晰がお気に入り。
決めつけられた未来に抗う彼らの姿を見てみたい。
だから続編があることが嬉しい。

惜しい。
これが一般書のファンタジーだったら姪っ子ちゃんに貸すのにー!
でも私はBL超ウェルカムなので、姪っ子ちゃんに貸せなくても無問題。
彼女が自らBLの沼に飛び込んできた暁には貸し出ししてさしあげましょう。←何目線?(笑)
文善さんのイラストが世界観と絶妙にマッチしていて、
想像力の翼がさらに広がりました。

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「Fetish~EGOIST3~」かわい有美子(クロスノベルズ)

旧版掲載作品(一部削除)に書き下ろし3篇を加えての新装版。
大人数の男子がガヤガヤ馬鹿騒ぎしている描写ってかわいさん、ホントうまい。
そういう時は豪快だったりむさくるしかったりするのが伝わってきて楽しいんだけど、
胸にぐっと迫るような繊細な情景描写や感情表現もホントうまくて。
凄いなーと改めて思ってみました。
旧版から掲載順がガラッと変わっていて、担当さんがどういう意図で変えたのか興味津々。
最初は臆病でおどおどしっぱなしの白井が
古谷との出会いを経て、芯の強いしなやかさを開花させていく様が描かれたシリーズ。
楽しく読了。

これでかわいさんの作品登録はコンプリート。
この先もまだまだたくさんの作品を読ませてもらえることを期待しつつ、追いかけますよ~☆彡

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「Fetish」かわいゆみこ(b-boyノベルズ)

本編終了後から数年後の二人だったり、まだ出会う前のそれぞれだったり。
時間を行きつ戻りつしつつの短編集。
付き合うようになってからどんどん雰囲気がやわらかく穏やかになっていく二人の向き合い方がとても好き。
それはお互いにとってとても幸せな変化。
なんなら、犬も雰囲気やわらかくなってるし。(笑)
最後の短編「ソーダガラスの微熱」では、白井は大きな決断をするけれども。
二人が交わした言葉が心強い。
彼が寂しいとつぶやくことは、もう、ないよね。
そして、古谷が以前のように苛つくこともない。
そう思えることが嬉しい読後。



ルミナリエ。
観に行ってみたいなぁ。
でも、12月は仕事の日程的に無理なんだよなあ。と思いつつ調べてみたら。
あれ?1月から開催に変わってる?
え?この日程なら行けちゃうよ?
え?来年は無理だけど、再来年行っちゃう??と、割と本気で思ってみました。

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「EGOISTE2」かわいゆみこ(b-boyノベルズ)

こんな救いの求め方があったんだなぁ、と切なくなり、
こんな慰め方があったんだなぁ、と、その後の始末のつけ方までを含めて感心する。
でもそれは、行きずりの間柄では成り立たなくて、
構築してきた関係性と信頼があったからこそ、壊れなかった絆。
言葉ってとてもとても大事。
口にしなければ伝わらないことは多分にある。
だから、不安を口にしあえる関係性を築くことって大事。
白井の育った環境は本当に荊の道だったけど、
これからは周囲の愛情や好意をしっかりと受け止めて生きていって欲しい。
愛情表現が不得手な古谷と一緒に。

阪神淡路大震災の
少し後に出張で神戸に行った時、3階がつぶれてしまった建物がまだそのままになっていた街の様子に愕然とし、その後の復興のスピードの速さに人間の持つ底力を感じた。
その後、よもや自分が東日本大震災に見舞われるとは思っていなかったけれども。
災害はいつだって突然訪れる。
一度経験した身としては、備えも、その後どうするべきかも、ある程度学んではいる。
けれども。
それを活かす日は二度とこなくていい。

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「EGOISTE」かわいゆみこ(b-boyノベルズ)

かわいさんのデビュー作は私的かわいさんの原点回帰。
発売日に張り切って買いに行って、ちょっと常軌を逸した関係の構築の仕方に
ドキドキしながら読んで。
20年以上経った今読んでもやっぱりドキドキしながら読んでしまう、大好き作品。
白井が欠けていたものを埋めたのが古谷であり、
古谷が欠けていたものを埋めたのが白井だった。
……はずなんだけど。
まさかの逃走。
受動的じゃダメなんだよね。
このまま続いたとしても、どこかで破綻したかもしれない。
自分で追いかけて、自分で選んだ。
そこには二人の意思がある。
だから絆は強い。
大満足で読了。

菅野さん、かわいさん、榎田さん、の御三方が、
デビュー作をリアルタイムで読んでいて、且つ、読み続けて全作品コンプしている作家さん。
調べてみると、それぞれ順番に1995年、1996年、2000年。
綺麗な保存状態で手元にある本を見て、
日に当たらないように保管していることに加えて
『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』で読んだ紙づくりに関する内容をい思い出してみました。







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「舟を編む」三浦しをん (光文社文庫 )

検索機能の手軽さにすっかり馴染んでしまって、
辞書を引くことがめっきりなくなったなーと。
ちょっとしんみり思ってしまった。
15年という長い年月をかけて一冊の辞書を編み出した彼らの情熱を称えたい。
向き合う言葉に対する真摯さと熱意、仕事に一心不乱に打ち込む姿勢が熱を持って伝わってくる一方、個々のプライベートもしっかりと描かれていて、彼らの想いをより身近に感じ取ることができる。
だから、彼らと一緒に泣いたり笑ったり喜んだり。
そして、紙の色味と「ぬめり感」なんか伝わったなぁ。
『大渡海』があたかも手元にあるかのような読後感が素晴らしい。


私所有の辞書は「国語辞典」「英和辞典」「和英辞典」「漢和辞典」「独和辞典」
「カタカナ語辞典」「類語辞典」。
カタカナ語辞典を買ったのって20年以上前。
ニュースでもやたらカタカナの言葉が飛び交う昨今のカタカナ語辞典は、
私が持っているものとは相当様変わりしてるんだろうなぁ。
姪っ子ちゃんにプレゼントするんだけど、楽しく読んでもらえることは間違いなし。
ただし。
「大都会」で笑ってくれるだろうか?知ってるのかな?

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「星屑シトロン」かわい有美子(クロスノベルズ)

シリーズ三作の中で一番好きかな。
弾正のどこにでもいそうな平均的男子高校生でありつつ天然なところと、
堂本の人のいい犬の皮を被った猛獣でありつつも鷹揚なところ。
弾正が自主的に逃げ道をなくしていく様と
堂本がしれっと弾正を絡めとっていく様。
その二人の会話のテンポや距離の詰め方、
周囲の生徒会の面々との関わり方。
千葉ちゃん良い性格してるなー。
色々しっくりはまって楽しく読めた。
一作目から三作目へと時系列的に過去へと遡っていく、その構成がうまい。
シリーズは三冊で終了だけど、欲を言えば柏木の話が読みたかった。



クリスチャンってわけではないけど、協会が日曜日の遊び場所だったので、
クリスマスにはキリストの生誕劇やキャロリングに楽しく参加していた思い出。
パイプオルガンが設置された教会で生演奏が聞けていたのは今思えば贅沢だったなぁ。
なんと弾かせてもらったこともあるんですよ~。
ああ、もっと記憶に焼き付けておけばよかった。
子どもの頃ってそれがどんなにすごい事かわかってなかったんだね。



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「Burn.-バーン-」加藤シゲアキ(角川文庫)

細い棘が胸の中に刺さっていて。
そこからじわじわと滲んでいく哀しさ、やるせなさ、あたたかさ、もどかしさ、そしてやさしさ。
噛みしめて攪拌されて、最後には泣き笑い。
シゲの作品は面白かっただけでは終わらない、
色々な感情が胸の中に渦巻いて、そこに浸っていたくなる。
すごくよかった。
人と人とはこんなふうにつながっていくこともできるんだと。
不思議なトライアングルを描いた彼らに教えてもらった。
私的には彼らは帯にあるような「疑似家族」と言う感覚はなくて、
あくまでもレイジと徳さんとローズという個としての三角形。
でも、その距離感が絶妙だった。


ローズの語り口調が今はもういない知人と重なって。
思わぬ再開を果たしたかのような不思議な気持ちになりました。
やだ泣きそう。
ベルサイユのサロンの招待状を持っている方はわかってくれるかも。
未読の彼の作品がまだまだあるのが嬉しい。
一作ずつ読んでいきたいと思います。

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「流星シロップ」かわい有美子(クロスノベルズ)

複雑な出自のおかげで孤独と疎外感を抱えたまま過ごしてきた峰。
白馬の王子様系とみせかけての執着系お姫様は、出自だけじゃなく、その内面も複雑。
級友たちから見たら頼れる生徒会長なだけに、内に秘めた危うさがなんだか痛々しい。
そんな峰の拠り所は幼い頃に身体を張って自分を守ってくれた衛守。
無口な男の秘めたる想いの告白の言葉はかっこよすぎて、なんだかときめいてしまったわ。
峰が大好物な女王様かと思っていたらお姫様だった!と、
勝手に期待して勝手にがっかりした残念な私。
峰にしてみればいい迷惑。→



ところで。
私の持ってるのは初版なんだけど、正々堂々と「流空シロップ」と記されている装丁は
他の版で修正されてるのかな?
そのまま??
気になる~~~!!



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「桜の花が散る前に」伊岡瞬(講談社文庫)

罪悪感や贖罪の思いを抱えた人は、
思うように欲しいものに手を伸ばすことができない。
その思いに縛られて、自分の幸せを最優先に選び取ることができない。
ひとりの男の死に対して自責の念を抱え続けた
占いを生業とする桜子とカメラマンである耕太郎の恋の物語。
表題通り「桜の花が散る前に」。
うん。
なかなかにまだるっこしかったけど、間に合って良かった。
短編連作。
個人的には最初の作品「守りたかった男」が一番刺さった。
螺鈿のナイフの理由が切ない。
観察力と推察力。
目先の事象に囚われがちな私にはない力だなぁ。

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