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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「きみがぼくを見つけた日 下」ニッフェネガー(ランダムハウス講談社)

上巻はロマンチックに浸ってワクワクしながら読み進め、
その気分のまま突入した下巻では、一転して泣きながら読了。
まさかこんな展開になるとは。
時空の旅を繰り返し続けたヘンリーと彼を待ち続けたクレアの純愛。
突っ込みどころには目を瞑るのが作品世界に浸るコツ。
ってか、そんなこと気にならないくらい一気読み。
途中からドキドキしっぱなしだった。
著者の手元には時系列に出来事を綴った綿密な年表があったはずで、それ見てみたかったなぁ。
と思って気付く。自分で作ることも可能か。
もう一度彼らの軌跡を追いながらそれを作るのも楽しいかもしれない。


【ガーディアン必読123-2/1000冊】
結末がわかるような帯は超絶不要だと思っているので、
(ゴミって言ってもいい)
この本の帯を読んでしまった瞬間、記憶から消去したかった。
もーー!
ガーディアン選書でなければ絶対に手に取らなかったと思う。
こういう出会いがあるから、このイベントに参加させてもらっていて良かったと思うのです。
ありがとうございます。

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「LOVEY DOVEY」天禅桃子(drapコミックス)

安定の天禅さん。
めっちゃ良かった♡
親友の弟・睦巳とルームシェアすることになったイチカ。
二人の距離の詰め方、というか、関係性の変化が胸キュン(これ死語?まだ大丈夫??)
すぎて超最高。(←語彙……)
そして、黒猫に例えた睦巳の変化がとても可愛かった。
ハイスペック男子の黒猫囲い込み作戦は大成功。(笑)
こんな相思相愛、幸せだよね。
「奪ったつもりが全部奪われた」
恋に落ちた自覚ありありで良き。
特典小冊子も幸せ満載。
「LOVE DOVEY」の意味がわからなくて、調べて納得。
続編出ないかなー。
出て欲しい。(願望)

天禅さんはコンプ作家さん。
でも、こっちのアカウントではレビューゼロなことに今更ながら気づいてみました。
少しずつレビューをあげていきたいと思います。

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「孤塁 双葉郡消防士たちの3・11」吉田千亜(岩波書店)

記憶は風化する。
だから、時にこうして振り返らないといけない。
あの時、リアルに震災に直面した者として。
本書で語られる双葉郡の消防士たちの3.11。
最前線の現場で働く人たちにまったく伝わらないリアルタイムな情報。
こんなことが起こらないように政府は伝達手段をきちんと整備するべきだし、
彼らの命を守ることを考えなければいけない。
「特攻」なんて言葉を現場の人たちに言わせる現状ってどうなってるの?
そして、「原発は過酷事故には至らない」と言い切った明確な根拠はなんだったのだろう?
「安全神話ではない。安全願望なのです」
この言葉、一生忘れないと思う。


双葉郡には未だに立ち入り禁止区域はあるし、
状況によっては福島原発近辺には荷物を運んでもらえなかったりする。
14年経っても。
被災者でありつつ、救助する側でもあった彼らに心から謝意を。
久々に胸が重くなる震災関連本を読んだ。

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「きみがぼくを見つけた日 下」ニッフェネガー(ランダムハウス講談社)

なんともロマンチックな作品。
タイムトラベルを繰り返す男が、時空を超えて過去の恋人の元へと飛ばされてくる。
繰り返し、何度も。
彼女は6歳の時から未来の恋人の姿を目の当たりにし、
20歳になった時に現実の時間軸の中で彼に出会う。
互いに対する愛情が交わし合う言葉や
不在の相手に馳せる想いなかにちりばめられていて
やさしい気持ちになれる。
一方でタイムトラベルのシビアな面(真っ裸で飛ばされる)や、それにどう対処するかが(窃盗)きっちり描かれているところがおもしろい。
過去と現在を行ったり来たりしつつも混乱することなく、
着地点がまったくわからない興味深さを抱えたまま次巻へ。

【ガーディアン必読123-1/1000冊】
途中で気になったことがあって、読了後に調べて見たら、
日本はティッシュの消費量が世界一という統計に行き当たり、納得。
どれだけ使っているかと言うと、消費量世界二位のアメリカの三倍。
ウチの社内を考えてみると、個人の机の引き出しや机の上にティッシュボックスを置いてる人
半数はいるかな?(多いか少ないかは他社と比較したことがないのでわからない)
で、ありがたいことに会社経費で購入してくれています。

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「タフEXTRA2」 岩本薫(B-BOY NOVELS)

短編五篇。
『神蔵響の野望』
響可愛いなーと、微笑ましく思う。
(カッコいいの間違いじゃないよ。可愛いであってる。笑)
スマートな装いで旅行をエスコートする傍らで、
下調べしたりの段取りに余念なく、懸命なところが可愛い。
響の心に秘めた旅行の本当の意味。
けなげだなー。
『アンラッキー刑事』
巻き込まれパターン再び……というか、もはや何度目?
でもデート要素と事件要素どちらも盛り込まれていて存分に楽しめた。
不安要素含め、お互いの本音をぶつけ合うシーン、良かった~。
既刊ラストは糖度高目な一冊。
シリーズ通して楽しく読了。

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「逃亡者は北へ向かう」柚木裕子(新潮社)

結末は最初から想像できる。
だからって、払拭できるわけがないこのやるせなさ。
彼が思い描いた未来像が胸に刺さる。
ぬくもりを、やさしさを、愛情を少しでも感じて欲しいと思ってしまう。
いや、あの子の存在があったからこその夢だとすれば、
それらの欠片でも彼は手にすることができたのだろうか。
差出人のない手紙が、何かを届けてくれたのではないだろうか。
未曽有の大災害。
生活の基盤を失い、悲しみに打ちひしがれ、立ち上がれないほど疲弊しきっても、
それでも、人々は前に進まなければいけなかった。
生きていかなければいけなかった。


架空の都市名であっても、土地勘があればある程度は位置関係を思い浮かべることができる。
そんな私でも思った。
地図!地図が欲しい!と。
彼らの辿った道を目で確認して距離感がつかめれば、
よりリアルに感じることができたと思うんだよね。
ちょっともったいない。
そしてテリー・ホワイトの『木曜日の子供』を無性に再読したくなりました。

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「タフEXTRA1」 岩本薫(B-BOY NOVELS)

本編の番外5編。
本編後の甘々な作品群だと思って読んでみれば、過去編も入っていて。
ラブ期を知っているだけに、ギスギスしていた頃の二人が痛ましい。
『B.D.大作戦』
誕生日当日に拘るのは、付き合い始めだからこそよねー、と、何だか微笑ましい。
とはいえ、当日バタバタしたところでどうにもならない。
空回った挙句にシンゴが見出した答えは最良のものだったかと。(笑)
『アンラッキー刑事』
視点が違えば物の見方ってこうも違うのね、と。
シンゴの口から出た言葉に響と一緒に脱力。
なんだかんだ雪解けの兆しが見えているのが嬉しい。


その他3編。
私、貴水にはどうしても良い印象がないんだよなー。
と、引っかかったところ以外は楽しく読了。

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「デルフィニア戦記 外伝4 国王の受難」茅田砂胡(クロスノベルズ)

短編四編+α。
「王女誕生までの七日間」
リィが王女になるまでの宮廷内事情。
ウォルの提案を皆がどんな風に受け入れていったのか。
それぞれの言い分、立ち回りに納得。
そして「薔薇風呂に熊が肩までつかっている」の件に爆笑。
『デル戦』ホント好きだわーと思った瞬間。
「国王の受難」
ウォルの女性に対する向き合い方には好感しかない。
そしてウォルが女性と会う場を覗き見(?)していたリィのナイスフォロー。
良い夫婦(同盟者)だなーと思う瞬間。
「男の修行」
男子であるシェラの男としての振る舞いに違和感って…。
他の作品も楽しく読了。

これで『デルフィニア戦記』読了。
あ、寂しい。
久々に再読したけどとっても楽しかった。
デビュー作を改定したシリーズが、そしてそこから派生した作品が多々あって、
ホントすごいなーって思う。
しかも大元を辿れば同人誌。
増々すごい。
ああ、でも私、茅田さんとも沖さんとも逆cpなのよーー!とそこだけが残念。
基本リバokなんだけど、そこだけは固定なのです。




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「ファイアーウォール 下」ヘニング・マンケル (創元推理文庫)

サイバー犯罪。
今では日常的に使われる言葉だけど、
1998年のマンケルの目の付け所と言うか、発想力、すごいな、と瞠目する。
彼らの企てたような目論見が成功したら、世界はどう変わってしまったのだろう?
明るい未来の想像はできない。
そして、その可能性はゼロではないのだ。
怖~~。
懸命な捜査半ばでヴァランダーが知ることとなるまさかの裏切り。
それでも。
この仕事を続けてきてよかったね、と、思えるラストに胸熱。
人と人。
まぁ、いろいろあるよね。
耳馴染みの良い言葉だけ聞こえてくるわけではない。
だけど。
前に進まなければいけないのだ。

プライベートの人間関係は切ってしまえばそれで終わり。
我慢してまで付き合う必要はない。
だけど、仕事が絡むとそうはいかない。
ましてや同じ職場で拗れると目も当てられない。
なるべくなら円滑に穏便に、最後まで(=辞めるまで)過ごしたいと思うよ~。

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「タフ 5」 岩本薫(B-BOY NOVELS)

シリーズ最終巻。
さすが岩本さん。
1巻から5巻に向かって尻上りにおもしろくなっていって大満足で読了。
10年前から引きずっていた事件は解決し、拗れまくっていた親子仲も修復の兆しを見せ、
何より、長きにわたって想い合いながらも、
偶然の再会がなければ一生会うことが叶わなかったかもしれないた二人の恋の成就。
その想いの深さと甘さに、幸せな気持ちになりました。
神蔵父と対峙したシンゴ、かっこよかったなぁ。
響とシンゴ。
互いに一生傍にいるという想いを口にするシーンはもはやプロポーズ。
新しい一歩を踏み出した二人に祝福を。

あと二冊。
番外編で楽しませてもらえるのが嬉しいね。




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