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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「ぼくのワンピース(上)」山田睦月/菅野彰 (ウィングス・コミックス)




華やかな告別式から始まる物語。
式に招かれた人たちは「最も派手で華やかな衣装」を身に纏い、
彼のことを語り、彼のことを思いながら、かつての自分を振り返る。
「自分とは何か?」
突きつけられる問いは簡単に答えが見出せるものなどではなく、
ひとたび迷子になってしまったら、思索の迷路を彷徨い歩くことになる。
考え続けることも、考えることを放棄することも各人の自由。
自分が最も楽に生きられる道を見出すことが出来ればそれでいい。
だけど、それが難しいんだよね。
常に泰然としていた真人が抱えていた大きな秘め事。
覚悟はできていても息を呑む。

前にも言ったけど、
2年生存率を考えざるを得ない状況になった時の私の心の安定剤は北方の『水滸伝』だった。
生きる時は生きる。死ぬ時は死ぬ。
自分にとっての生存率は0か100。
その達観の仕方がなんかすっごい落ち着いた。

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「頭文字D・1」しげの秀一 (ヤングマガジンコミックス)



どハマリしたのは20年くらい前。
イニD関連でサイト作って、いろんなイベントに参加して、
今でも各地から集まって一緒に飲んでいる友だちができて。
色々やり尽くして落ち着いて読めるかと思ったんだけど。
改めて読んでみたら心臓跳ね上がりました。
涼兄ィと啓ちゃんの並び立つ姿に。
半端なくカッコいい!
ロータリーサウンドのエンジン音が耳に、というよりも、胸に響いて蘇るわ。
深夜のタイムアタック。
噂でしかなかったハチロクが、待ち受ける彼らの前に姿を現す。
ドライバーの動機は車の一日レンタルとガソリン満タン。
役者がそろったところで次巻へ。

懐かしいなー。
読友さんの感想に触発されて
大好きだったなーと思って手に取ったけど、今でも大好きでした(笑)
さすが「私を構成する5つのマンガ」の一角。
続きはまたの機会に。




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「GIANTKILLING 54」ツジトモ(モーニング KC)



卓越した技術を持った孤高の存在であった花森が、
代表チームの頂きたるに相応しい牽引力を見せる。
ハーフタイムで花森の口から出たまさかの言葉。
ブランのチームに召集された彼の成長に胸が熱くなる。
共に戦う仲間たちに響かないわけないよね。
試合は膠着したまま後半へ。
オーストラリアもチーム内に抱えた問題を
この試合で修正していくことになるんだろうね。
それにしても、今回も決着つかないのか。
そろそろ国内リーグの試合が見たいよ~、と、気落ちしかけたところで
ラスト、爆笑して読了。(多分笑う所ではない)
何この愉快な期待感。


レビューをあげ始めたのは29巻から。
そっか。
国内試合が見たければ、最初から読み返せばいいんだ!
ということに、今更ながらに気付いてみた。

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「進撃の巨人 30」諫山蓮創(講談社コミックス)



頁半ばで思わず本を閉じてしまったほどの衝撃が、そこにはあった。
一呼吸して恐る恐る開き、その描写に改めて息を呑む。
こんな展開が待ち受けていたとは。
彼の決意はあまりにも揺るぎなく、あまりにも重く、そしてあまりにも強い。
時空を越えたその先にあるのは、冒頭のシーン。
それは、物語が破綻なくここまで紡がれてきたことの証。
迷いなく立つ彼が、そこにいる。
あまりにも壮大な物語。
そして、容赦のない物語。
希望を匂わせることは微塵もなく、「選べ」と彼は叫ぶ。
自らの意志で、その未来を。
走る亀裂。崩れる壁。
世界は、どうなる?

1話目のタイトルと122話目のタイトルを見比べて唸る。
プロットがきっちりしているからこその物語展開なんだと思う。
読み応えがありすぎて嬉しくなる。

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「GIAN KILLING 53」ツジトモ モーニングコミックス)



個性的なオーストラリアの面々。
それをまとめるチームリーダーとは。
うん。
彼自身が一癖も二癖もありそうなうえに、統率力と技術力でも圧倒している人じゃないと務まらないね。
それを知らしめるエース・サリバン。
アジア杯準決勝。
日本がアドバンテージを維持できなかった前半は、
まだ終わってはいない。
残り2分。
椿と窪田の会話の内容が気になるけど、意外とたいした内容じゃないのかも(笑)
彼らはどんなプレーを見せてくれるのだろう?
変にプレッシャーを感じたり、気がまえたりしないことも大事。
そして、笛が鳴るまであきらめないことはもっと大事。

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「GIANT KILLING 52」ツジトモ (モーニング KC)



自分よりレベルの高い人たちの中でプレーすることは、
自分自身の実力を引き上げる糧になる。
メンタル面でどこまでモチベーションを上げられるかは個々人によるけど、
マイナスの影響はもたらさない筈。
若手の著しい成長は
ライバル不在の日本で常にトップを走り続けてきた花森にとっても良い起爆剤に。
総括して考えれば、監督(ブラン)が果たしている役割ってホントに凄いんだな、と。
UAEの監督と選手の関係も好印象。
信頼関係ってホント大事よね。
日本で練習しているETUの面々の姿が見れて嬉しかった。
彼らの試合が早く観たいなー。

地元チームがJ1残留を決め、そういえば感想UPしてなかったわー、
ということを思い出してみました。
しばらくラグビーに熱かったからね。←多分関係ない(笑)




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「進撃の巨人(29)」諫山創 (講談社コミックス)



終わりを願う者。
その先の未来を願う者。
誰かを守りたいと願う気持ち。
殺したいという気持ち。
ただ平穏を願う者だっているだろう。
「何のために戦うのか?」
明確に示すことができる者の方が少ない。
そして時代の流れは強い思いを持つ者に引きずられる。
だが。それは民意でも総意でもない。
息詰まる巨人同士の戦い。
暗雲しか見えない戦いの最中にあって、子どもたちの憎しみに対する連鎖の気づきと、
エレンの元に駈けつけようとする同期たちの結束が嬉しい。
冒頭で息を呑んだ彼が生きていてくれることを願いつつ。
(スカーフェイスでもカッコいいと思うの)
次巻を待つ。

例え誰が命を落としたとしても。
何らかの希望を抱けるエンドであることを願う。





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「あひるの空 THE DAY(1)」日向武史 (講談社コミックス)



かつての大敗から一年。
味わった無力感と悔しさをバネに、戦える力を懸命に身に着けてきたクズ高の彼ら。
だけど、忘れてはいけない。
一年の時間があったのは、大栄の彼らも同じだということを。
彼らとて、進化しているのだと。
その事実を愕然と突きつけられる第一クォーター。
そんな中でも空の表情がずっと変わらないのは良い予兆だと思っていいのかな?
逆に振り回されている千秋がなんだか珍しい。
絶望的な点差ではない。
ならば、第二クォーターでの巻き返しに期待しよう。
結末は覆らない。
だけど、善戦する彼らの姿を目に焼き付ける。

実質的には「あひるの空 51巻」
だけど表記は「Part1」
最初見た時、1巻からリニューアルするのかと思って、え?それでも買わないとだめだよね??
と、ちょっとだけ混乱(笑)
読み始めてから15年。
どんな装丁、どんな出し方になってもついていくよ。

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「進撃の巨人 28」諫山創(講談社コミックス)



リヴァイがカッコよすぎて震える。
そして、彼の胸の内を想って涙が出そうになる。
彼の口からエルヴィンの名が出てきたことが辛いけど、嬉しい。わー、複雑な私。
ジークの傲慢に過ぎる思考。
死ぬなら一人で絶望を抱いて死ねばいい。
道連れの安楽死なんて誰も望んでいない。
誰もあなたになんて未来を託してなんかいない。
エレンがミカサにぶつけた言葉が本心だとは思いたくないなぁ。
「解放」だと思いたい。
忌まわしい習性からの。
娘を殺した敵を前にしてのサシャの両親の態度には頭が下がる。
着々と動いている物語。
行き着く先は、破滅か、平穏か。

「無知ほど自由からかけ離れたものはない」
刺さるなぁ。
知らない方が幸せな事ってあると思うけど、
自らが進むべき道を選択して判断するためには、
無知であってはいけないんだね。
エレンの「自由意思での選択」
最後まで見届けなければ。



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「進撃の巨人 27」諫山創(講談社コミックス)



語らないエレンは、心の中で何を思うのか。
「ほかのやり方があったのなら教えてほしい」
それは彼の心からの叫び。
これまで共に戦ってきた仲間たちと一線を引いてしまったエレン。
未来への道筋を彼らと共有できないのは、何故なのか。
ピクシス司令やハンジと義勇兵との対話にも何らかの意味がある。
サシャを間に置いての、マーレ人とエルヴィア人との交わりが哀しいけどあたたかい。
こんな僅かな絆から大きく広がることを期待したくなる。
殺し、殺される、殺戮の連鎖を断ち切るためには何をすればいいのか。
子どもたちの問答が刺さる。
与えられた問題提起は果てしなく重い。

一年前の彼らの姿が描かれているからこそ、
無表情に徹したエレンが余計に辛い。
このタイミングで行動を起こしたことに、どんな意味があるのか。
何をしようとしているのか。


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