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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「AKIRA 1」大友克洋(講談社)




時は、2019年。
オリンピック開催前年のネオ東京。
夜の街を笑いながらバイクで疾走する少年達。
謎の少年との出逢いとそれによって引き起こされた事故が、
彼らの未来を大きく変える。
身勝手な大人によって身体を作り変えられた鉄雄。
だが、自らの欲求に従ってその力を他者に向けてしまった瞬間から、
彼はもう、後戻りはできない。
行く先々で事件の核心に近い部分に巻き込まれる金田もまた、
引くに引けない所に徐々に追い込まれていく。
破壊される物の描写に圧倒されつつ、何が何だかわからないまま次巻へ。
この勢い、この迫力、この緻密さ。
日本が世界に誇れる漫画たる所以。

お気に入りの映画ベストファイブに入るのが、この「AKIRA」。
他ですか?
「シンドラーのリスト」「カサブランカ」「愛と宿命の泉」「銀河鉄道999」
考えずにタイトルが浮かぶのがこの5本。
統一性がまったくないのは、私的にはもう、お約束。
「AKIRA」はサントラも半端なくカッコよかった。
そして、この漫画の装丁もやっぱりとてもカッコいい。
近未来なのに、どこか漂う昭和臭がとても心地よい。
映画を観すぎて、漫画を読みながらも台詞が音声付で脳内を流れていきます。
一方の漫画は、多分一度読んだきり、本棚の飾りになっていたんですよね~。
次巻はミヤコ様の登場です。私じゃありませんよ?←皆知ってる(笑)



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「あひるの空 46」日向武史(マガジンコミックス)



キミたちに出逢えたこと。
それは、いつか、終わりの来る奇跡。
だから、この瞬間に全てを賭ける。
それぞれが自分にしか成し得ない、「ここにいる理由」を掲げて。
それは、どちらのチームにとっても同じ。
そして、奇跡が終わっても絆は残る。
それは、僕たちがあの瞬間、確かにあの場所にいたのだということの証。
日常の延長にある部活動。
垣間見ることのできた彼らの未来に、何故か涙が滲んだ。
試合はまだ続いている。
在るべき人が、そこに在ることの安心感。
次巻、後半戦。
彼らの試合をまだ見続けられることの幸せを噛みしめる。


毎回毎回、読むたびに泣くか泣きそうになってるこの漫画が、
私本当に大好きです。

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「進撃の巨人 21」諫山創(マガジンコミックス)



私にとってはとてもとても辛い選択だった。
地獄からの解放と、背負う新たな使命。
「後悔させるな」
その決断に、その行為に。これから起こりうることに。
誰もが自らの責任を負い、誰のせいにもしてはいない。
だからこそ、それは誰に対しても、重い言葉だ。
エルヴィンの果たした約束が、リヴァイを縛る。
彼をその先へと駆り立てる。
彼らにしか分かち合えない絆がそこにある。
数多の犠牲を払って辿りついた地下室。
そこで紐解かれる事象には
「人類の歴史は戦いの歴史」という言葉を想起させられた。
身を削りながら近づきつつも、真実はまだ遠い。
次巻。早く!!

わかっていたから、買ってから頁を開くまでにずいぶん時間がかかってしまった。
だからって、描かれている内容が変わる訳じゃないのにねー。
彼が切望した真実を、しっかりと見届けます!
だから、安らかに。(涙)

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「GIANT KILLING 42」ツジトモ(モーニングコミックス)



東京ダービーに向けての決起集会から始まる本巻。
雷門を前にしてのタツミコールはちょっと震えました。
町全体が一致団結して盛り上がっている感じがいい。
選手もサポーターも町内の人たちも、
ギスギスしていた頃からここまでの道のりを読んできたからこそ
なんだか胸がいっぱいになった。
試合前の羽田の言葉と、達海の言葉。
そして村越の言葉。
それぞれを噛みしめつつ始まった試合は、
開始早々フルスロットでの試合展開に。
持田の存在感ってやっぱり半端ない。
海の向こうでそれを気にしている花森の姿が面白い。
最高の緊張感を覚えたところで次巻へ。
待ち遠しい!

持田と花森の過去話、とても良かった。
花森の持田に対する気持ちが垣間見れたのも良かった。
切磋琢磨ってやっぱり大事。
平泉監督のジャージにキャップ姿がとても新鮮。
でもやっぱりビシッと決めたスーツ姿がカッコよかったのでした。
この東京ダービーはとても見ごたえのある試合になりそうでワクワクです。

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「あひるの空 45」日向武史(マガジンコミックス)



「懸けるのは 今だけでいい」
相変わらず綴られる言葉に抉られる。
このメンバーと出逢えたことが奇跡。
共に戦えるのは、今この時だけ。
だから、全力のプレイを。
賢明な彼らの姿が本当に好き。
女子の試合もとても良かった。
新とまどかの友情もとてもいい。
「私を動かした人」
それはお互いに言えることだよね。
自分の全力でのプレイが、全力での声が、相手にとっての力になる。
そんな出逢いも奇跡。
そう思えば、今の自分も小さな奇跡の積み重ねに支えられて、今がある。
みんなキラキラとした宝物。
大切にしたい。
妙院との試合はこれから。
続刊が楽しみ。

大切な人を失った哀しみを抱えているはずなのに。
空のおおらかさって、癒しだなーと思います。
真琴のトゲトゲしさ、なくなるかな?
百春の懸命なダンク顔に大笑い。
やっぱりこの子、好きだわ~。






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「シティ・オブ・グラス」ポール・オースター(講談社)



小説は不思議な浮遊感に終始捕らわれたまま読み切ったけれども。
漫画の方はNYの街を自分自身が彷徨っているような視点で読みつづけました。
視覚的に明確に描かれている分、
クィンが築きあげた「どこにもない街」で、彼自身が「どこにもいなくなって」しまう現実が
よりリアルに突きつけられた気がして。
「不思議な読後感」と述べた小説版に対して、
こちらは「ゾクリとした読後感」でした。
クィンが現実社会からどんどん乖離していく様がすごかった。
海外文学の小説と漫画の読み比べ。
新しい読書体験でした。

スティルマンの会話表記があんなふうになっているのは意味があるのかしら?
読み取れなかった。(^^;

内容(「BOOK」データベースより)

舞台はニューヨーク。ペンネームの下にミステリー作品を書いて生計を立てているクィン。ある夜から続けてかかってきた間違い電話にきまぐれで耳を傾けると、声の主は探偵ポール・オースターを探しているという。現代アメリカ文学を牽引するオースターの記念すべきデビュー作。

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「青の祓魔師 17」加藤和恵(ジャンプコミックス)



シュラを追って青森へと旅立った燐と雪男。
兄弟コンビでの任務は、惑いと焦りと苦悩のなかにいる雪男に
どんな影響を及ぼすかと思っていたけど、
ハラハラドキドキからのブラボーな展開でした。
なにもかもが吹っ切れたわけじゃないし、雪男の抱える根本的な問題は解決していない。
だけど、二人で共闘する姿は素直に嬉しい。
重いものを背負ったシュラに「ただ生きていい」と言った獅郎。
「自力で戻って来い」と言った燐。
シュラの生きる世界はここにある、と。
指し示す言葉のように思えた。
散りばめられた小ネタに笑いつつ、付録の扉でちょっと切なくなりました。
どう決着つけるのかな?

今回は私の癒しのクロが一コマも登場しませんでしたが。
燐と雪男のかけあいで十分和ませてもらいました。
旅館の女将、お茶目だな。
永久蛇湖周辺の景色はまんま、十和田湖で。
とっても懐かしく記憶をトレースしました。
それにしても雪男の悪役っぷり、板につきすぎてるわ。

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「進撃の巨人 20」諫山 創(マガジンコミックス)



誰もが思う。
自分だけは特別だと。
だけど、そうではないのだと。
現実を突きつけられる残酷な瞬間がある。
闘わなければ勝てない。
だが、その勝利には多くの犠牲がなければ手が届かない。
「死んでくれ」といったリヴァイ。
余りにも穏やかなエルヴィンの微笑み。
犬死ではない。
明日を繋いだ者たちに、すべてを託すために、駆けつづける調査兵団。
そして、104期生も必死で考える。
かつての仲間を斃す手段を。
胸が軋みながら頁を捲る。
「海を見に行くよ」
堪えていた涙は堰を切り、ここから最後の章は大泣きしながら読了。
次巻、読みたいけど辛い……

容赦ないけど、だからこそ、読み応えがあるし、心に響くものがある。
この戦いの果てに何が残るのだろう?
その答えはエルヴィンの言葉にある。
この巻を最後まで読んで、彼の言葉を反芻して、再び号泣。

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「ジャイアントキリング 41」ツジトモ(モーニングコミックス)



切磋琢磨。或は、好敵手。
そんな言葉が終始脳裏を過る。
競い合ってこそ、チームも選手も成長する。
かつてのチームメイトが在籍するチームとの対戦。
お互いに敬意を持って全力で闘い抜いたからこそ、
試合が終わってからのスタンドからのエール。
ETUサポからの石浜コールには胸が熱くなりました。
そしてモッチー!待ってた!絶対的王者の復活。
怪我に泣かされながらも、自分の立ち位置を認識していて、
今何をなすべきかをわかっている。
期待された以上の成果を出すことは、生半可なことではできないだろう。
だが、それを、やってのけてしまう強さが持田にはある。
いつまでもギラついた彼であってほしい。

うつむきかけた石浜に対する達海の言葉。
監督としての達海の言葉と影響力は半端ないと、改めて思った。
持田の言葉はブラフじゃないから、説得力があるし、
彼の勝ちに対する貪欲さは、誰よりも勝っている。
それは、自分の脚がいつ壊れるかわからない刹那の中で戦っているから……
と、語ってるうちにだんだん妄想入ってきました。(笑)
東京ダービー、楽しみです!


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「あひるの空 44」日向武史(マガジンコミックス)



「変革」
自らの弱点を知り、のびしろを探す。
そして、新しい自分に。
自発的に強くなろうとする子たちは驚くほどの速さで
進化し、そして飛躍する。
3回戦を前にした練習期間。
与えられた僅かの時間の間、
それぞれが、それぞれにできることを模索している姿には、
心からエールを送りたい。
「勝ちに行く」
それは必須の想い。
試合に臨む前に勝つことを望まない者は、最初から勝ちを放棄したのと同義だと思う。
通りすがったチャッキーは別れた道と戻らない時間の象徴かな。
やるだけやって三回戦へ。
勝つか負けるか。結果はどちらかでしかない。

千秋がカッコいいなーと思うたびに敗北感に苛まれるのは、もうデフォです。(笑)
個人的に大好きなのは百春なんですけどねー。あとトキワ。
そして、百春とマドカの醸し出すなんともピュアでちょっと切ない雰囲気が大好き。

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