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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「赤い砂」伊岡瞬 (文春文庫)



感染したら死を免れない未知なるウイルスは怖い。
とても怖い。
それ以上に不快で気持ち悪いのは人間の悪意。
更に。
都合の悪いことには蓋をしてなかったことにしようとした警察。
たった一人の刑事が彼らの死を不審に思い、身体を張って声をあげなければ、
真実が明るみに出ることはなかった。
それも怖い。
表紙がとてもインパクトがあって、手に取るのを一瞬躊躇したんだけど、
内容は一人の刑事が闇に葬られかけた事件の真相解明のために孤軍奮闘する物語だった。
奇を衒わない愚直な正面突破。その泥臭さ、嫌いじゃない。
結果的にその行為が真実をこじ開けた。
その代償は…→

ウイルスとは?ワクチンとは?
説明に専門的な方向に振り切れがちな事柄を、
とてもわかりやすく書かれていて、改めて勉強になった。
日本で標高が一番、二番、三番目に高い山が一度に見渡せる丘……三峰の丘。
行ってみたーい!いや、行くなら一番高い山、富士山でしょ!(五合目まで・車で)
と、自分につっこんでみました。
新潟まで出張に行ったついでに、車を飛ばして富士山に登ってきたウチのボスの行動力、半端ないと思った昨年の出来事。



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「天涯無限 アルスラーン戦記16」田中芳樹 (光文社文庫)



あと一冊で終わるの?と危惧した自分、どこへやら。
不思議と。
不思議と納得している読後の自分発見。
歴史ってそういうものだよね、と思った瞬間、
田中さんの書きたかったのは「物語」ではなく
「歴史小説」だったんだろうな、と忖度してみた。
蛇王の成り立ちとか突っ込みたいことはあっても、
個人的にはこのエンディングで良かった……
というか、これしかなかったと思う。
後に残された者が一番辛い。
だから、ラストは思わず涙ぐんでしまった。
よかったね。と。
本当に良かったね、と。
夢見心地のままの読後の余韻に浸りたい。
大好きな彼らと共に。

最後まで読んでよかった。
そして、完結させてくれてありがとう。
ホラーが途中経過が一番ドキドキして心臓に悪いみたいに。
この作品も途中経過が一番しんどかった。←そこ、一緒にする?(笑)
だから正直、もの淋しいながらも、
ここまで穏やかな気持ちで読了できるとは思わなかったわ。
人の命は有限だってわかってる。
100年後には誰もいない。
だけど、今この瞬間にはここにいる。
だから、今を精いっぱい生きるの。

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「戦旗不倒: アルスラーン戦記15」田中芳樹 (光文社文庫)



なにもかもがフラグに思えて仕方なかったからね。
おめでとう!の前に、ちょっと大丈夫?って思ったからね。
わかってた。
わかってたよ。
でもこのやるせなく腹立たしい気持ちをどこにぶつければ!?
とはいえ、力の差は歴然。
相対してしまったからには……し、仕方なくなーい!←往生際ww
あっちもこっちも敵だらけなうえ、まだラスボス残ってますけど。
次巻でどう決着つくんだろう?
あ、宝剣ルクナバードがまだ活躍してなかった。
それにしても。
何処の国も人命、しかも男子の命が失われまくりで、
この先、国としてやっていけるの?

なんかガッツリメンタルやられたけど、明日も会社に行かねば。
蛇王は巨神兵みたいに腐って崩れないかなーとか。
ちょっと妄想してみました。

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「天鳴地動: アルスラーン戦記14」田中芳樹 (光文社文庫)



別に世間の予想通りに殺さなくてもいいんだよ?と田中さんに言いたくなるも。
最初から誰かの死を覚悟していた自分も同罪だな、と顧みる。
パルス国内では湧いて出てくる人外のモノたちとの死闘が続き、
更には大地震が彼らを襲う。
人外はスペックが違うし、天災には立ち向かえない。
ヒルメスは安寧とは程遠い人生を歩む宿命に在り、
イルテミシュはすでに人間やめましたの境地。
大きな痛手を逃れたラジェンドラもそろそろ厄災の渦中に放り込まれればいい。
残り二冊。
誰がどんな状況で誰と共にそこに在るのか。
気になる~~!→



版元が違ったり、NOVELSだったり文庫だったり。
同一作品があっちこっちから出ていると
読友さんたちのレビューも分散されちゃって、私が残念。

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「蛇王再臨: アルスラーン戦記13」田中芳樹 (光文社文庫)



魔の軍門に下りきったと思っていたイルテミシュの意外に人間らしい言動。
そのままパルスを去ってチュルク制圧に行ってくれないか、と思ったけど。
そう簡単にはいかなかった。
それどころか、なんてことしてくれたのよ!
まぁ、彼がやらずとも、いずれこの時を迎える日が来たんだろうけど。
アルスラーン旗下の将軍たちが気兼ねなく言い合う姿が好き。
このままであってほしいけど、無理よね。
十六翼将が揃うまでは誰も欠けないだろうと思っていたけれども。
とうとう勢揃いする瞬間が来てしまった……
と、華々しい場面のはずなのに溜息。→


予想以上の厚遇に喜ぶ男の心情に対して
「歓喜の平手打ち」という表現がおもしろい。
にこにこしながらぶたれる男の姿をイメージしてしまったけど……
なんか意味合いが違う想像をしてしまった気がする。(笑)

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「暗黒神殿: アルスラーン戦記12 」田中芳樹(光文社文庫)



で、誰が推し?と聞かれたので、しばし悩む。
黒衣の騎士か、旅の楽師か。
わー、どっちも好き。
ヒルメスの不運はどう動いても自分の思う通りに事が運ばないところかな。
でも、女運は良い気がする。
彼女が運んでくれた運気。
ミスル国内で彼はどんな手腕を発揮するのか。
一方、国王が良政を布こうが、才気あふれる人材が集まろうが、
おかまいなしに魔の者たちが跋扈しはじめたパルス。
ダリューンとギスカールの不毛な口論が愉快……と、
笑ってる場合ではなく。
なんかすごーくいやーなフラグ立ってますけどぉぉ!!?


シンドゥラ国内の畑をパルス人が買収する、という件に、
日本の山林を外国資本が購入している、という事案を思い浮かべてしまった。
土地利用規制法は有効に機能するのかな?

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「魔軍襲来: アルスラーン戦記11」田中芳樹 (光文社文庫)



国の数だけそれぞれ独自の文化があり、
そこには施政者がいる。
良質なファンタジーはそういった歴史的背景がきっちり作りこまれているから
物語に深みが増し、彼らの存在がよりリアルに感じられる。
マルヤムで、そしてミスルで。
人々が陰謀を巡らせているその間に。
パルスにはひたひたと魔の手が忍び寄る。
「そこにいるのは人間か?」
という誰何の声があがるように。
戦いの局面は人vs人から人vs魔物へ。
人の方がまだ打つ手は色々あったよね。
人になら負けないと思えるパルスの戦士たちも、魔を相手にどう戦うのか。
うわ~~、ドキドキする。

人と一緒に勇敢に戦う狼の仔たちが可愛い。
表紙を見た時は何事?って思ったけど、
読んでみるとトゥースと三人の妻の関係性も微笑ましい。
「幸福は他人に委ねるのではなく、自分でつかむべき」という
フィトナの考え方には大賛成。

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「妖雲群行: アルスラーン戦記10」田中芳樹 (光文社文庫)



『アルスラーン戦記』の魅力について語っているあとがきに激しく同意。
途中までそうそう、そうなのよ~~!と頷き、
途中から、何自慢毛出してんのよ!とムッキ――!となり、
最後はちょっと続き!続き読まねば!と煽られて読了。
うまいな~、あとがき劇場。(笑)
そして、個人的に一部より二部の方をより楽しく読んでいる理由は、
あとがきで腑に落ちてみました。
人ならざる者たちがジワジワと地上に這い出てきて、
人が良からぬことを企てて、と、不穏な気配ムンムンで次巻へ。
ああ、みんなご無事で。
とりあえず十六将が全員揃うまでは大丈夫よね?

基本的にあとがきはさらっと流して読むか読み飛ばすことの方が多いんだけど、
書き出しの一行で興味を惹かれて、そのままがっつり目を通してしまった。
うまいな~。←二度目(笑)
というか、あとがきを書かれた木下氏が『アルスラーン戦記』が(田中さんが?)
大好きなのがめっちゃ伝わってきた。(笑)


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「旌旗流転: アルスラーン戦記9」田中芳樹 (光文社文庫)



今回のベストシーンはダリューンとヒルメスの一騎打ち。
迫力あったなぁ。
自らがパルスの正当な王だと自負するならば。
敵の手を借りるのではなく、
パルスの人々の手を借りて、決起するべきだった。
最初の一歩で躓いたヒルメスには、もはや軌道修正の道すらない。
ってかもう、色々諦めたら?
敵ながら、身一つからの再生を目指すギスカールの方にはエールを送りたい。
忍び寄る魔物に対してはアズライール(鷹)が大活躍。
人ならざるものには人ならざるものを。
そして、ここにきて出自の気になる女性がひとり。
あなたは、誰?

『アルスラーン戦記』の8巻と9巻の間に「レジェンド&バタフライ」を視聴。
どちらも戦は白兵戦。
人と馬が武器を手にして戦場で入り乱れる姿がシンクロしまくり。

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「仮面兵団: アルスラーン戦記8」田中芳樹 (光文社文庫)



アルスラーン統治下のパルス。
不穏な動きは周辺諸国から。
自国をきちんと治めることを考えて、
自国を豊かな国することに邁進すればいいじゃん!と思うんだけど、
完全に鎖国ができるわけじゃないし、国と国の交流はある。
隣の芝生は青く見えるのかな?
悪意ある者の害意に誘導された者は別として、
何故に他国を侵略しようとするのか。
それぞれ言い分はあるんだろうけど、納得も容認もできない。
と、現代社会での出来事を踏まえてつくづく思う。
タイトル通り、ゾロゾロ仮面が出てきたけど、もういいよ、仮面。←辟易している。
地下で蠢く闇の者たちとファランギースとの接点が気になる。





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