きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
カテゴリー「小説」の記事一覧
- 2020.06.11 「夏空に、きみと見た夢」飯田雪子 (ヴィレッジブックス)
- 2020.06.08 「カブキブ!7」榎田ユウリ (角川文庫)
- 2020.06.07 「カブキブ!6」榎田ユウリ (角川文庫)
- 2020.06.07 「カブキブ!5」榎田ユウリ (角川文庫)
- 2020.06.06 「カブキブ!4」榎田ユウリ (角川文庫)
- 2020.06.06 「カブキブ!3」榎田ユウリ (角川文庫)
- 2020.06.05 「カブキブ!2」榎田ユウリ (角川文庫)
- 2020.06.04 「カブキブ!1」榎田ユウリ (角川文庫)
- 2020.06.02 「嘘ですけど、なにか?」木内一裕(講談社文庫)
- 2020.05.30 「蜘蛛の褥」沙野風結子 (ガッシュ文庫) 無題
「夏空に、きみと見た夢」飯田雪子 (ヴィレッジブックス)
決して始まることのない恋。
いままでも。
これからも。
だから、接点を持てたことが奇跡。
屈託のない天也の想いに包まれて、
いつしか悠里は気付いていく。
自分を大事に思ってくれている人のたちの想いに。
意固地になって自分を囲っていたフィルターを取っ払ってしまったら、
周囲の人たちの想いはこんなにもあたたかい。
そのことに気付かせてくれた天也を抱きしめることができないのがとてもやるせない。
だけど、彼はおだたかに笑っている。
決して結ばれることのない永遠の愛を口にして。
切ないんだけどやさしい。
哀しいんだけどあたたかい。
飯田さんらしい作品。
出来過ぎたファンタジー。
だけど、久々に再読して泣きすぎて目が痛い。
初読の時ってこんなに泣かなかった気がする。
飯田さんの作品ももう少し大人になった姪っ子ちゃん用の本棚に。
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「カブキブ!7」榎田ユウリ (角川文庫)
クライマックスはまさしく最高潮。
終わりたくない。
もっと楽しみたい。
ああ、だけどやりきった。
楽しかったよー!という彼らと一緒に全力で駆け抜けた気分。
舞台が進行する傍らで、この物語に係った人達それぞれの目線で振り返りが語られる構成がとても良かった。
親同士の語り合いもとても良かった。
どんな屋号にするのか。
気になっていた阿久津の選んだ屋号で思わず涙出たわ。
舞台で生き生きと演じている彼らの姿が脳裏に浮かぶ文章力にグイグイ引っ張られた。
最高潮でのあの曲の脳内再生はたまらない。
大興奮での読了。
本当に楽しかった。
一日あけてもう少し落ち着いたレビューにするかチラッと考えたけど、
読了後の勢いのまま、ホットな想いをぶつけてみました(笑)
一気に読んでしまった。
何年後かに姪っ子ちゃんときゃーきゃーいいながら再読しよう。
そして、蛇足も蛇足だけど最後に推しカプ見つけてしまった←腐
「カブキブ!6」榎田ユウリ (角川文庫)
自分の思い通りにならないことを他人のせいにして、
挙句、思い通りにならない責任を取れ!という輩は嫌いです。
謝ったって済まない事態になりかねなかったよ?
片や、自分が何をやっているのかを自覚して立ち回っている渡子。
この子の悪意は気持ち悪かったけど、その一方で潔い。
そんなこんなで揉めつつも、着々と進む文化祭準備。
立ち上げ当初からは想像もつかないくらい大掛りになったなぁ。
初舞台で硬くなっている子たちの緊張の解し方に爆笑。
それは遠見先生にしかできないよ。
その一瞬は一生に一回だけのもの。
もう一波乱を乗り越えて、全力で楽しむ彼らの姿を早く見たい。
阿久津と丸ちゃんの夫婦漫才みたいな雰囲気がとても好き。
可愛いなぁ、この二人。
字幕があると舞台から気が削がれるのはオペラで経験済み。
演じている内容を理解したくて
どうしても電光掲示板の文字を追ってしまう。
あれはもったいなかったけど、
演目の内容がわからなかったから仕方なかった。
能は意味不明で、内容を理解することは最初から放棄して
立ち居振る舞いとその衣装に魅了されっぱなしで観劇終了。
何やってたのかはさっぱりわからなかったけど、
伝統芸能として脈々と受け継がれてきていることだけは納得した。
「カブキブ!5」榎田ユウリ (角川文庫)
まるっと一冊夏合宿。
一年生の成長物語。
演技以前のところで問題ありありの三人。
大人に相談しつつも、根本的な問題は生徒たちで解決しようとする姿勢が良い。
そして、その手段が斬新でおもしろい。
問題点が改善されていくにつれ、上級生と新入部員たちの仲も
一つにまとまっていく。
仁がイイ感じで絡んできてくれるようになったなぁ。
夏祭りで想定外のアクシデントがあったものの、一致団結して合宿は終了。
そして文化祭の配役決定。芳先輩、良かったね。
あとは練習あるのみ!と言いたいところだけど、
不穏な問題は積んだまま次巻へ。
部活動だけじゃなく、それぞれの子たちのバックボーンがしっかり描かれてるから
読み応えがあるし、説得力がある。
そして気付くと歌舞伎の知識がインプットされてるところも上手いなーと思う。
プラスして、巻末おまけ、ありがとうございます!(笑)
「カブキブ!4」榎田ユウリ (角川文庫)
気持ち悪い。
その子の悪意の向け方が徹底的に気持ち悪い。
暇なの?馬鹿なの?と言いたいけど、本人が至って真剣な時点で永遠に相容れない。
ああ、気持ち悪かった。←どんだけ……
さて。
気持ち悪いのはおいといて。
いつもの面子は進級し、新入部員が加わった歌舞伎同好会。
念願の指導員がつくわけだけど、あっちもこっちも問題だらけ。
そして訪れたピンチの乗り切り方は、
元から同好会に在籍していた彼らのチームワークの良さを如実に表していて
心の底から拍手喝采。
私も彼らの屋号を叫びたい。
どうせやるなら思いっきり楽しみたい。
何事も楽しんだもの勝ち。
新しくなった歌舞伎座の前を通りかかった事はあるけど、
歌舞伎そのものを見たことはない。
とりあえず積極的に観に行きたい、という意思は今のところないけど、
機会があったら観に行ってみたい。
「カブキブ!3」榎田ユウリ (角川文庫)
「心」を動かすまでの過程と描写。
それがとてもうまい。
だから引き込まれる。
彼らの感情に揺さぶられる。
交わった二つの線。
仁を動かしたクロたちの想い。
何より「違わない。あいつだってただの生徒」と言い切った阿久津の公平さ(単純さ?)がいい。
「聞こえないふり」と「傷つかないこと」は同義ではないよね。
これ見よがしな悪意には「なんでもないよ」と涼しく笑ってやりたいけど、
傷ついた心を癒すことの出来る場所も必要。
芳の想い、伝わるのかな?
体操部部分も含めて絵的にとても見てみたい。
そんなわくわくとした想いに駆られる彼らの「白浪五人男」。
「にゃうんの呼吸」(阿吽の呼吸の言い間違い)これかわいい!
ウチの会社の役職付きの人たちの机には、シーサー。ガネーシャ。昇り龍。
それぞれが思う所のラッキーグッズ(なの?)が置いてあってカオス。
そして社長は毎日神棚に手を合わせています。
うん。
日本ってそういうところだ(笑)
「カブキブ!2」榎田ユウリ (角川文庫)
初舞台上演後に見えた課題。
いかに大衆文化とは言え、歌舞伎が作られた時代は江戸。
基礎知識のない現代の若人にどう面白くみせるのか?
その問題解決策としてものすごく上手い方法を考えたと思う。
部活動としての歌舞伎に楽しみながら取りくんでいるクロたちと、
代々続く伝統芸能としての歌舞伎を継承する重圧と戦いながら稽古に励む仁。
相容れなさそうな二つの線がどんな形で交わる(よね?)のかも楽しみの一つ。
大人の都合で振り回される子どもは本当に気の毒だと思うけど、
その中で生まれた自発的な「好き」の気持は大切にしてもらいたい。
「今だけだ。短い高校生活の間だけ」
「やらなくていいのか。本当に後悔しないのか」
友だちのお子さんが高校球児で。
最後の夏の甲子園への道が断たれた後、休校期間中に部員でオンライン話し合い。
少ない人数で頑張ってきた彼らは最後は全員一緒でを望んでいる。
けれども。
ずっと目指してきた夢は叶わないんだから今辞めるか、甲子園には行けないけどもう少し頑張って続けるか。
学校がはじまっても「最後」の着地点で結論の出ないまま話し合い中。
やるせないなぁ……
「カブキブ!1」榎田ユウリ (角川文庫)
部活(今はまだ同好会)に打ち込めるのは青春時代の特権。
のみならず、熱意を持って一から物事を作り上げる事と
苦心しながらもその過程を全力で楽しむ事が出来るというオプション付き。
ちょっと羨ましい。
カブキ同好会を作る為の部員集めに奔走する青春物語の第一作目。
集った面々がこれまで背負ってきた人生と、その個性が際立っていておもしろい。
「歌舞伎」との係り方をとってみても人それぞれ。
人を動かすのは熱意なんだなぁ、とつくづく思う。
初っ端から抱いていたワクワク感が最高潮に達したところで次巻へ。
全巻そろえて読み始めているので即ダイブ!
大衆文化については『逆説の日本史』で学んだ知識がお役立ち。
おお! ちゃんと身についてる! と、感動。
私の最大の聞き間違いは
「アンドロ国書記長」。
ラジオで「アンドロ国書記長が死去しました」というニュースを聞き、
聞いたことないけど、どこに在る国なのかな?と思った若かりし頃。
正しくは「アンドロポフ書記長」でした。
「蜘蛛の褥」沙野風結子 (ガッシュ文庫) 無題
肉体的な面でのバイオレンスとエロスは安定の読み応え。
だけど、それ以上に精神的な面でのハードさに引きずりこまれる。
同じ高校の先輩後輩だった神谷と久隅。
12年ぶりに再会した二人は検事と経済やくざに。
神谷が心に秘めた行き場のない想いを暴き、叩き壊して葬った久隅。
久隅が神谷に溺れていき、神谷もまた久隅にのめり込んでいく。
にも関わらず、甘さの欠片もない心理的な攻防は圧巻。
不眠を少しでも解消するために神谷が選んだ物が、ただいじらしい。
久隅に気付いてもらえて良かった。
堕ちるのも浮上するのも一蓮托生な二人。
書き下ろしのタイトルが絶妙。
基本的には一般書とBLは交互に読むようにしてるんだけど、
シリーズ物の場合はどうしても一気に突っ走りがち。
でも、一気読みも読書の醍醐味の一つだと思っているので無問題。
BLは門外不出!と決めているので、自宅でしか読めません。
(いついかなる挿絵がどーんと出てくるかわからないから)
タイミングよく週末。
というわけで、一般書はさておいて、心置きなく続刊へ。