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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「キル・ゾーン5 嘘」須賀しのぶ(コバルト文庫)



命は単純な足し算引き算では測れないって言い聞かせてみる。
でも、今回上から下された命令はどう考えたって割に合わない気がする。
あんたが行けば?
たとえ理不尽な命令でも、拒否権なんてあるわけない。それが戦争。
安全なところでふんぞり返っている月のお偉方はいずれ痛い目を見るといい。
もう少し引っ張るかと思ったけど、
タイトル通りあっさりと明るみ出た彼の嘘。
だけど、そんな嘘が吹っ飛ぶくらいのインパクトがラストに待っていた。
えっと……あなた、何者?
グッドリーとシドーのやり取りが好き。
他人の痛みを完全に理解することはできない。
だけど、せめて手を差し伸べることはできると信じたい。

個人的に今回の「嘘」の件は「隠し事」もしくは嘘と同じ意味合いで「偽り」って言う方が私好み。
日本語って表現が豊かだね。
戦いに特化してくれても構わないんだけど、
恋愛で着地するなら私はラファエルよりエイゼン推し。
だけど、サリエルだったら考えないでもない。←迷走中ww
気になる続きは読んで確認するしかない(笑)

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「他人の顔」安部公房 (新潮文庫)



違う。そうじゃない。
共感性の欠片も見つけられない男の内面を延々と読み続けるストレスたるや。
自己と長い付き合いのある他者との関係性は、
仮面をかぶった程度でリセットされるものなのか?
それで本当に別人格に成り得るとでも?
見破られないと思うのは他者に対する嘲りであり、
自分がその程度の深さでしか相手と向き合ってこなかった証でもある。
そもそも、長年一緒に暮らしてきた相手に失礼だよね?
と、積もりに積もった私のストレスは、妻の手紙によって盛大にまき散らされる。
だよねー。
そうだよね。
他者と向き合うために仮面を必要とした結果、自己の内面へ沈み込んだ男に対し、
まず話し合えば?と言うのは本末転倒か?


久々に最後まで読み切った自分を褒めたたえたい読書時間でした。
男の思考と全く相容れずにストレスフル。
うわーん、ホント頑張った。
【ガーディアン必読104/1000冊】

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「キル・ゾーン4 密林」須賀しのぶ(コバルト文庫)



状況判断と先読みの甘さ、黙ってなきゃいけない状況下での怒鳴りあい。
分隊長としてダイジョブか?と思うことしばしばなキャッスル。
その分周りがフォローしてくれてる部分が大きいってこと、
自覚してるだけまだいいのかな?←いいとこ探し。
この隊がうまく機能しているのは、
副官として抜群の才覚を発揮しているエイゼンによるところが大きい。
そんな彼が、狂気の側に触れる寸前のスナイパーぶりを発揮してる姿が、
とてもかっこいいと思う私も大概。
彼はそっち側のひとだったのね、という伏線があるわけだけど、どうなのかしら?
今後も楽しみ。

後書きに時代を感じるというかなんというか。
こんなノリで後書き書いていた作家さん、複数いた気がする。


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「キル・ゾーン3 破壊天使」須賀しのぶ(コバルト文庫)



ラファエルとシドー。
二人の少年の過去が垣間見られる巻。
生い立ちを知ると今の彼らの在り様の裏付けができて、深みが増すね。
個人的にはエイゼンの過去に興味津々。
息詰まるようなジャングルの中での戦い。
所持する武器の差で生死が決まるのは残酷な現実。
でも、それを凌駕しかねない「生き物」の存在は、
物語にどう影響してくるのかしら?
生命の危機に直面しての本能の解放は桁違いに凄まじかった。
その神秘の根本的な謎解きはもう少し先になりそう。
圧倒的不利な状況下で、彼らはこの危機をどう乗り越えるのか?
次巻はエイゼンが表紙なのでとても楽しみ。

後書きでダッハウの強制収容所にチラッと触れていて、
須賀さんの今後の作品につながる素地が垣間見えた気がしました。
史学科って記載があるけど、専攻も西洋史だったのかな?
ぐいぐい引っ張られて読まされる感覚、なんだかデジャヴ……と思ったけど、
『デルフィニア戦記』読んでた時の感覚に近いことに思い当ってみました。

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「キル・ゾーン2 戦場のネメシス 」須賀しのぶ(コバルト文庫)



泥臭くて人間臭い感情の発露。
理解できるだけにイラっともする。
まぁ、成長物語だと思っているからそこは許容範囲。
甘やかさず突き放さず。
頭の冷える言葉をくれるエイゼンの存在感、大きいなぁ。
彼女の身に起きたことを考えれば、怒りと憤りを抱き続けることは必然だと思うけど、
彼の父親が殺されたことは完全にスルーなのね?と、俯瞰してしまう視点に
10代の頃の感性とは違うなー、私、と(笑)
「生き抜く」意志のある人は強い。
「守る」ものを抱えた人も強い。
容赦ない戦場の日々の中でも育まれる絆や想いがある。
この先の彼らの行く末は?


対峙する地球、月、火星。
舞台はいずれ熱帯のジャングルから宇宙に移行するのかしら?どうかしら?
地球から宇宙に人々が移り住む……というワードからは
銀英やガンダムを連想。
先の展開の予測がまったくつかないだけに、続きが楽しみで仕方ない。



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「キル・ゾーン1 ジャングル戦線異常あり 」須賀しのぶ(コバルト文庫)



規律は?秩序は?効率は?
と思ったけど。
そもそも、素性不問の寄せ集め治安部隊。
そんなものはあるはずがなかったのである。
正義のためでも、大義のためでもなく。
ただ生きるためだけに戦う。
ここまで生き延びてきたのは、己を鍛え、それだけの技量を身に着けてきたから。
強い意志があったから。
死と隣り合わせの世界で仲間と笑いあえるのは、そんな自分を肯定しているから。
著者の初期作品。
文庫二冊目にしては十分許容範囲な粗削りさ。
人物紹介的な巻でありながら、興味をそそられる世界観。
この先ゴールまであと19冊。
楽しみっ!

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「サムデイ 警視庁公安第五課」福田和代 (幻冬舎文庫)



三つ巴かと思ったら、まさかの共闘!
そして、前二作でもやっとなった事はオールクリア。
ああ、すべてはここにつながったのね、と。
やばい。
メッチャ面白かった。
『標的』『ゼロデイ』『サムデイ』
この三部作はどれが欠けてもダメ。
この順番ですべて読んで完璧な物語です。
全体主義を想起させられる描写に『1984年』を連想したけど、
やっぱり作中で言及されてました。
受け入れちゃダメな社会。
だけど、知らないうちに浸透してしまったら気づかなそうで怖い。
それを見事にぶっ壊してくれた爽快な物語。
私も彼らが再び交わることを期待しつつ読了!また会いたい。

このシリーズで福田さん初読みだったけど
他の作品も俄然気になってきました。
ちょっとずつ集めていこう……ん?減らない積読(笑)
ストーリーも面白かったし、
どのキャラも魅力的でとても楽しかった。

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「ゼロデイ 警視庁公安第五」福田和代(幻冬舎文庫)



今回は公安vsテロリスト集団・クーガ。
そして語られる警備会社・ブラックホークの成り立ち。
一作目同様、途中までは可もなく不可もなく的な感じで読み進め、
中盤以降、もしかしてそういうことなの?と、
色々と推測しながらのめり込み、
ラストは嘘でしょ?という衝撃があって、
前作同様にちょっとーー!続きーー!と、吠えました。
ジェットコースターに乗りっぱなしで放置された気分。
え?
貴方、どういうことですか?
今回はクーガの幹部たちが生き生きと魅力的に描かれていて
ちょっと困ってしまう。
やってることはガチで犯罪なのにね。


次巻は警察vs警備会社vsテロリストの三つ巴になるのかな?
広げた巨大な風呂敷を最終巻となる三作目でしっかり畳んでくれることを期待します。

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「標的」福田和代 (幻冬舎文庫)




舞台は少々近未来。
VIP専門の警備会社vsテロリスト集団。
一癖も二癖もある警護対象者。
それ以上に興味深い経歴を持つボディーガードたち。
更に曰くありありなテロリスト。
おもしろい。
おもしろいけど、あと一味足りないかなぁ?と思っていたのは途中まで。
読了直後は、ちょっと続きーー!と吠えていました。
かつての親友が今では宿敵。
相反する正義のもとに行動する彼ら。
どちらの言い分も間違ってないかもしれないが、
法を犯している時点でそれは正義ではなく犯罪だ。
「俺は正義を疑い続ける」
惑うな。
いや、すでに彼は迷ってはいない。
だからこそ、続き~~!→

……というわけで、こちらの作品は
『標的』(旧題・『特殊警備隊ブラックホーク』から改題)『ゼロデイ』『サムデイ』の
三部作となっています。
そしてどうやら『ゼロデイ』は『標的』の前日譚らしい。
ということは!
気になる続きは『サムデイ』までお預けなの?
でも『ゼロデイ』も美味しそうなにおいがするので、鼻息荒く、二作目行きます!

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「夢の中の魚」五條瑛(集英社)



のほほんと生きているなぁ、と、自分の境遇を顧みる。
だからと言って、何かを変えたいと思うわけでもないんだけど。
そもそも「国の為」と言う言葉がピンとこない。
とはいえ、まぎれもなく「日本」という国に所属し、庇護されて生きている。
だけど、その国について、更には国が世界とどう向き合っているのか。
知らないことが多すぎる。
知ろうとしない、と言われると耳が痛いけどね。
多分、事なかれ主義。
今が平和に通り過ぎればそれでいい。
だけど、10年後は?
作中の彼らはそこまで見据えて動いている。
本作を読んで軽く感想が書けない程度にちょっと混乱中。

初読の時ってただただ楽しく読んだだけだった気がする。
再読の今、読後感が重い。
でも、こういう手ごたえは悪くない。

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