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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「不愉快犯」木内一裕 (講談社文庫)



どんな役割を振るのであれ、他者を介在させた時点で「完全犯罪」が成立する確率って
格段に減ると思うんだよね。
自分で完全にコントロールできない不確定要素はあってはならない。
自己完結できなかった時点で、彼の目論見が成立する確率は100%を切った。
自己陶酔した彼のマスターべーションみたいな犯罪語りが、言ってみれば「不愉快」なので、
読み切れない事態にぶち当たった彼が混乱するに至って、
そううまくいくわけがない、とほくそ笑む。
個人的にはノボルが青臭く爆発したシーンが好き。
人情味あふれる良いデカになると思うよ。
でも一番はここでも佐藤推し。

『デッドボール』と同一キャラ。
ん? 何で? パロ?? 使いまわし?? と混乱。
気付いた瞬間から二次創作っぽく感じられたのが残念かな。
そして、「吉野家で食事をして」を「よしのけで食事をして」と読み、
「え? 吉野さんってどこで出てきた!?」と混乱。
読んでる途中で戻ることってほとんどないんだけど、
さすがにちょっと戻って「よしのや」と理解。
びっくりしたー。

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「神様の贈り物」木内一裕 (講談社文庫)



神様がくれた贈り物によって、
男は「生きている」ことを実感できる人生を手に入れる。
感情とそして人の顔を伴った人生を。
偶然をきっかけに彼に係った人たちが、
彼に様々なものをもたらしていく。
すべてが、彼にとっての「贈り物」だ。
だけど、どこに行っても居場所を見つけられない彼の在り様が哀しい。
それは、これから手に入れることができるのかな?
お父さんが一生引きずるであろう後悔がいたたまれない。
嘘を重ねた男に天罰が下る様を見たかったけど、
だったら終わらない恐怖に打ち震えればいい。
あなたにとっての幸せとはなんですか?


「いつでも勝負してやる」とゴロ蒔いた
弟思いのお爺ちゃんがカッコイイ。
登場人物を魅力的に描くの、うまいなー。
もうちょっとグッとくるかと思ったけど、
意外とあっさり読み終わってしまった。
これは私の木内氏への期待値の高さってことで、次作へ。

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「別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6)」有川浩 (角川文庫)



隊員たちの過去が垣間見られる最終巻。
楽しい思い出話だけではなく、ホロリと苦味の残る過去を持つ隊員も。
弱さを自覚した上での強さ。
過ちを認めた上での正しさ。
人に歴史あり。
培った過去の延長上に今がある。
堂上と郁の幸せな家庭内描写は読んでいて本当にあったかい気持ちになる。
そして柴崎の見舞われた災厄に背筋が寒くなる。
歪で卑怯な攻撃が気持ち悪い。
手塚、間に合ってよかったよー。
恋愛に不器用な手塚と柴崎。
柴崎はもう、郁たちを羨ましがる必要もなくて。
ちゃんと寄り添える相手と一緒になることができたのが嬉しい。
終幕は〆に相応しい人で。
楽しかった!

その息遣いをすぐ傍に感じられそうな程、身近に思えた彼ら。
再読にもかかわらず、そして再読だからこそ、本当に楽しい読書時間でした。
満足☆


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「別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5)」有川浩 (角川文庫)



職場恋愛でありながら、郁に対する「好き」を
もったいぶったり出し渋ったりしない堂上の愛情の示し方が好き。
臆病でテキパキ恋愛進行ができない郁を
急かさず焦らず、彼女のペースに沿って一緒に歩んでくれるところも素敵。
なんだかんだ堂上の株上がりまくりの別冊。
まぁ、もとから好きなんですけど・笑。
爆笑しながら読み進めながらも、
事件の陰で突きつけられる問題が深刻で唸る。
今ここで進行していてもおかしくない問題がそこにある。
楽しいだけで終わらせないのがこのシリーズだと思う。
だいぶ距離が縮まった手塚と柴崎。
素で接する相手がいるっていうだけで、心強い。


初めての!という夜の展開がわかっていて
スポーツブラって女子としてちょっとないかもー。
と思いつつ。(わかっていなかったらもちろんアリだと思う)
気付いた時点で買いに行こうとした郁が可愛らしい。
私がやらかした場合はその発想は、多分ない(笑)

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「プラチナ・ビーズ」五條瑛(集英社)



緻密な構成。魅力的な登場人物。圧倒的な読み応え。
これほどまでに完成度の高い作品にはそうそう出逢えない。
外国人の外見でありながら純然たる日本人でありえないことに揺らぐ葉山。
日本人の外見でありながらアメリカ人であることに誇りを持つ坂下。
強烈な自国主義のエディ。
自国を喪失し、北朝鮮という国で飢餓に苦しむ者たちのために神であろうとしたサーシャ。
二つの事件を追いながら、彼らの現在と過去の姿を垣間見、
自分が「日本」という国で生きることを改めて見つめ直す。
葉山の悔しさが突き刺さるのと同時に、
サーシャたちの想いも捨てられない。
そして私は悲しみでいっぱい。

ものすごく楽しく読了して、その後五條さんのnote見て、なんだか悲しくなった。
どうしてそうなったのかの過程がわからないから何とも言えないけど……
「読みたい」という気持ちが全部嘘だと思わないで。
「読者はいません」と断言してしまわないで。
私は「プラチナビーズ」を単行本発売時から読んできた。
自費出版のペーパーバックまで全部大事に持ってる。
だから「SeoulCat's-eye(半島の猫目石)」も読みたい。
まぁ、それは私の希望だからおいといて……
うん。
五條さんの作品を読みたいと思っている読者がいる。
その声が届くといいな。
そして、燃やすくらいなら私は『革命シリーズ』を買い取りたい。←激烈本音(笑)

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「図書館革命 図書館戦争シリーズ (4)」有川浩 (角川文庫)



大満足な読み応えの最終巻。
楽しくて、だけど色々考えさせられて、ずしっとくる読後。
たとえ、自分の力でどうにかなることじゃなかったとしても。
自分の目で見て、自分で考えることは
絶対にやめちゃいけないんだな、と思う。
そうなった未来に文句を言う権利も
喜ぶ権利も手放したくはない。
追われる彼らに手を貸してくれた人たちの気持ちが熱い。
だけどそれも日頃ちゃんと考えているから咄嗟に動けるんだと思う。
ラブ部分はもうこれしかないよね!という安定の着地。
イメージそのまんまのエピローグが特に良かった。
次は手塚。
ガンバレ!

「善意のおしつけ」
どこかでやらかしてしまわないように、一歩引いて考えてみることも大事だよなーと。
言い返してきてくれる相手ならまだいいけど、
不服を呑み込まれてしまうと押し付けに気付けない。
喜怒哀楽がはっきりした彼らにと一緒に笑ったり泣いたり怒ったり喜んだり。
すっごく楽しい読書時間でした。
まだ続きが読めるのが嬉しいね。


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「図書館危機 図書館戦争シリーズ (3) 」有川浩(角川文庫)



正義は一つだけではない。
組織が二つあれば、正義は二つ。
幾つもの正義があって、より健全な社会は成り立っている。
でも、正義を主張するのにどんな手段を使ってもいいわけではない。
再読なのにやりきれなさに涙が滲む。
理不尽だけど、これが社会。
失くせない大切なものを守るために彼らは戦っている。
彼がしてきたことを、しっかりと受け止めた彼らの意思。
『苦難の中の力』は彼らの中に宿っている。
本人たちが自覚する前に周りが察した堂上と郁の想い。
手塚だけ蚊帳の外なところが笑える。
手塚の前では表情を取り繕うことのなくなった柴崎。
この先が楽しみな2組。



私が玄田を例えるなら虎や猪じゃなくて熊なんだけどなー
と、主観でしかないどうでもいいところで異議あり(笑)
あ、熊は干支に入ってないか。

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「図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2)」有川浩 (角川文庫)



好きな本を好きな時に手に取って、
好きなように読み耽ることができる。
その幸せをしみじみと噛みしめる。
政治的な思惑が絡んでの接触や駆け引きにイラッとする。
目的を達するために誰かが傷ついてもやむを得ないという考え方が嫌い。
いや、そもそも、彼らは傷つく誰かの気持ちを斟酌すらしていない。
その傲慢さが嫌い。
その思惑を一刀両断した郁。
切り捨てた柴崎。
誰かのために怒れる彼女たちが好き。
そして、彼女たちと共に戦う堂上、小牧、手塚。
シリアスの中にぶっこまれる笑いに癒される。
で、ラストはちょっとこの二人どうなるのー!と、前のめりになっての読了。

再読でも早く次巻が読みたくなる引き。
郁のお父さんの想いがちょっと切なかった。
いつかちゃんと郁に届くといいな。

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「図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1)」有川浩 (角川文庫)



再読。面白いモノは永遠に面白い。
ラブコメ且つエンタメ。
だけど、軸がどっしりしているから、面白いだけでは終わらない読み応えがある。
「こんな世の中になったらイヤだな」
確かにイヤだわ。
だから彼らは身体を張って戦っている。
自分の意志で本を選び、読みたい本を読む。
そんな当たり前のはずの権利を守るために。
まっすぐに追う背中が王子様からクソ教官にすり替わっている郁。
沈着冷静を言い聞かせつつ、内面は熱い男な堂上。
この二人の掛け合いがひたすら楽しい。
のみならず、周囲の面々からの横やりもやはり楽しい。
気分上々で次巻へ。


初読の時は健康診断の待ち時間の合間で読んでいたんだけど。
「クマ殺し」の件で笑いを呑み込むのに大変な思いをした記憶が……
声は決死の想い出殺したけど、涙は堪えられなかった。
静まり返った公共の場で読むことはおススメできない(笑)
だけど、楽しくテンションが上がるから、今のこの時期に読むにはおススメ。
映画を観ているおかげで脳内映像はキャスティングのままの彼ら。
嵌り役だったと思うわ。

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「遠い港」北方謙三 (角川文庫)



肌に馴染んだ北方ワールドを想定しながら読み始めると、
ん?なんか想像できなかったよ!というストーリーが展開される。
だけど、そこに広がっているのは紛れもなく北方が紡ぐ世界。
北方以外には描き得ない、男たちの世界。
少年の目線で語られる世界は、時ににほろ苦くだけどやさしく心に沁みる。
勉強、異性、家族、将来、そして、友だちや仲間のこと。
我々にも身に覚えのある悩みを抱え、それらと向きいあいながら、
彼の示したしなやかな強さと決意が頼もしい。
海の男たちを見て多感な時期を過ごした少年が成長した姿を楽しく思い描く読後。
ものすごく良かった。

ハードボイルドでも歴史小説でもない北方。
でも、違和感なく北方。
想像してなかった方向から良作を読ませてもらえたお得感。

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